【艦これ】吹雪「友軍救難部隊、出撃します!」   作:島風丸

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第1話

某日

 

吹雪「今日の朝食の鮭美味しかったね~」

 

夕立「茶碗5杯行けたっぽい」

 

時雨「今日オフだけどこの後どうする?」

 

吹雪「うーん特にすることもないなぁ…持ってる本も全部読んじゃったし」

 

夕立「そういえば江風が昨日裏の山道を散歩してたらとっても景色いい場所見つけたって言ってたからみんなで行って見るっぽい?」

 

時雨「いいんじゃないかな?じゃあ一旦営内に戻って支度しようか」

 

夕立「きれいな写真撮って提督さんに見せるっぽい!」

 

時雨「夕立は写真部だけどちゃんと行ってるの?普段はサボってるみたいだけど」

 

夕立「それは言わないお約束っぽい」

 

吹雪「あ、そうだ。どうせならサンドイッチでも持っていく?」

 

時雨「そうだね。金剛さんたちがお茶会で食べるはずだったのがあるからそれをもらおうか」

 

夕立「そういえば金剛さんや赤城さんたちを今日見てないっぽい」

 

吹雪「次の大規模作戦に備えて別の鎮守府と演習に行ってるって聞いたよ?もう2,3日は帰ってこないって」

 

夕立「人が少ないとちょっと寂しいっぽい…」

 

吹雪「そ、そうかな…昨日の夜『も』川内さんが騒いでたけどね」

 

時雨「あれは迷惑だよ…」

 

吹雪「ほんとだよね…」

 

放送「緊急事態発生。至急、本日予備部隊に編入されている艦娘は鎮守府庁舎作戦会議室に集合せよ。繰り返す…

 

吹雪「緊急事態って!?」

 

夕立「えー、ピクニックはお預けっぽい?…」

 

時雨「とりあえず今は急いで行かなきゃ!」

 

 

~~作戦会議室~~

 

 

提督「今日はオフの日だったが急に呼んで申し訳ない。早速状況を説明する。通信隊が東にあるエル島鎮守府から救難信号を受け取った。通信隊がエル島に連絡をかけても音信不通で近隣に友軍もいないので我々の艦隊が緊急救難隊を送ることになった。」

 

時雨「そんな… 一、二航戦も金剛さんたちの主力艦隊も居ないのに…」

 

提督「ああ。主力艦や遠征隊がいない分我々の予備部隊で偵察に行くしかない。それでこれが今完成した編成だ。」

 

 

偵察艦隊第一部隊

   ・旗艦:阿武隈 ・暁 ・時雨 ・村雨 ・陽炎 ・黒潮 

 

偵察艦隊第二部隊

   ・旗艦:利根 ・吹雪 ・夕立 ・響 ・不知火 ・雪風 

 

近海警戒隊

   ・旗艦:青葉 ・衣笠 ・雷 ・電 ・睦月 ・如月 ・弥生 以下海防艦

 

鎮守府待機隊

   ・大淀 ・鳳翔 以下予備艦隊に編入されていない艦娘

 

提督「以上だ。第一部隊にはエル島周辺の島にいる住民の安全確認。第二部隊は直ぐにエル島鎮守府本庁に向かい状況の確認だ。もし何も異常がなかった場合、連絡がついた場合は指示に従って帰還してくれ。何か質問は?」

 

吹雪「あ、一ついいでしょうか?」

 

提督「なんだ?」

 

吹雪「なぜ今鎮守府にいる軽空母の鳳翔さんや重巡の青葉さんたちが第二部隊に含まれていないのでしょうか?緊急時なのであれば高火力の艦娘を優先的に編成して派遣するべきだと思いますが…」

 

提督「あぁ…普通ならそうなる」

 

吹雪「ではなぜ?」

 

提督「あまり言われていないがエル島では敵との戦闘以外にも、研究所で鹵獲した深海棲艦の研究もしている。深くは言えないが先日大型艦船を鹵獲したようで、非常時には近隣の鎮守府の駆逐艦主体の即応部隊が対処に当たることになっている。大丈夫だ。状況により後続部隊を送る予定だ。」

 

吹雪「そうですか…」

 

利根「なぁに。吾輩が誇る水上機隊にかかれば遠くから状況が分かるのだから心配する必要はない!」

 

提督「そうだ。他に質問は?」

 

部隊一同「なし」

 

提督「分かった。各員の健闘を祈る」

 

 

~~出撃ドッグ~~

 

 

夕立「時雨だけここからは別部隊っぽいぃ」

 

時雨「そんなに気にする必要ないよ。僕たちならきっと、大丈夫。」

 

吹雪「そうだよ夕立ちゃん。利根さんの偵察機があるしちょっと怖いけど私たちは安心だよ。」

 

夕立「っぽい…」

 

利根「そうじゃ。それはそうと急ぐぞ。本当に何かあっては大変じゃからな。」

 

雪風「早く行きましょー!」

 

 

利根「偵察機隊全機発艦!」

 

吹雪「私たちはエル島に向かってどうすればいいんでしょうか?」

 

利根「偵察機の情報がないと何とも言えないのう…とにかく近づき過ぎず、様子を見ないといかんのじゃ…」

 

不知火「鎮守府との連絡も途切れないようにしましょう。」

 

響「あぁ…さっきから雷たちがずっと話しかけてくる…」

 

吹雪「緊急事態だってのになぜかそこまで緊張しないのはなんでだろう…」

 

不知火「もしかしたら私たちが思っている以上に事態は深刻だけど、機密情報が含まれているので詳しく話すことが出来ないのでは?提督はかなり焦っているようでしたし」

 

夕立「やっぱりちょっと怖いっぽい…」

 

吹雪「提督が言ってた鹵獲した大型艦船ってなんだろう?戦艦だったりしてね~」

 

雪風「姫級だったらどうしましょー?」

 

吹雪「さすがに姫級はないんじゃないかな。姫級を鹵獲なんて普通ならできないよ」

 

響「それはどうかな。駆逐級や軽巡級なら以前私たちも大破したのを捕まえたことがあったし研究をしてるっている部隊なら意外とあり得るかもしれないよ」

 

吹雪「それを聞いたらやっぱり私も緊張してきたな…」

 

夕立「でももしなんともなかったらどうするっぽい?」

 

吹雪「それが一番いいんだけどね。」

 

利根「何もなければ第一部隊と合流後、母港に戻ることになってるのじゃがな…連絡が一切つかないというのが気になるのう…もし何かの理由で通信機が使えないとしても…ん、偵察機から連絡じゃ。エル島らしき島影を発見。接近し上空から観察したところ港湾施設と思われる場所から黒煙が立ち上っているらしい。」

 

吹雪「えっそれじゃぁ」

 

夕立「やっぱり何かあったっぽい?」

 

響「その可能性が高い…というかもう起こったようだね」

 

利根「偵察機が島に接近したところ急に雲がでてきたよう…なんじゃと?1号機との連絡が取れない?」

 

雪風「まさか…?」

 

吹雪「撃墜されたとかじゃ…?」

 

利根「…もしかすると敵爆撃隊からの空襲を受けアンテナが破壊、対空戦闘態勢に入っているとも考えられる」

 

夕立「でもそうなら最初から救難信号を出す必要はないっぽい。空襲用の暗号は別であるのに」

 

利根「そうじゃな…とにかくこれ以上偵察機隊を近づけるのは危険じゃ。偵察機隊全機帰投せよ」

 

響「私は鎮守府に連絡するよ。」

 

利根「ああ頼んだぞ」

 

響「鎮守府、こちら第二部隊。偵察機がエル島と思われる島で黒煙を確認、その後接近した利根一号機が音信不通。墜落したものと考えられる。」

 

通信機(大淀)「了解、提督に代わります。」

 

通信機(提督)「偵察ご苦労。偵察機による観測は続けているか?」

 

響「いや、たった今全機帰投命令が発令されたところだよ。急に島付近に雲が出てきたようでこれ以上の接近は危険だと。あと波がさっきより高いな。」

 

通信機(提督)「そうか…分かった。もしできるなら艦隊ももう少し島に接近できるか?出来ないようであれば一旦第一部隊と合流してほしいが…」

 

響「どうする?利根さん」

 

利根「ううむ、吾輩としてはもう少し接近して島を観測したいのう」

 

不知火「私も、まだここまで雲は来ていないので少し島に接近して、異常が無ければ第一部隊と合流すべきかと」

 

吹雪「不知火ちゃんがそうゆうなら私も…」

 

響「そう…提督、もう少し接近して観測、その後第一部隊と合流することにするよ」

 

通信機(提督)「そうか…だが無理だけは絶対にしないでくれ」

 

響「了解…」

 

 

 

 

吹雪「あ、アレがエル島じゃないでしょうか!」

 

利根「座標からしてそのようじゃな」

 

不知火「ここからでは特に黒煙などは見えませんが」

 

利根「おそらく港湾の反対側におるのじゃろう。一周してみない限りには分からんのう」

 

夕立「ちょっと雲が出てきたっぽい」

 

利根「そうじゃのう。直ぐに行って早いこと切り上げた方がよさそうじゃな」

 

不知火「波もかなり高くなってきました」

 

利根「響よ、鎮守府に再度連絡して島に接近すると伝えてくれんかの?」

 

響「了解…あれ?」

 

雪風「どうしたの?」

 

響「使えない」

 

吹雪「え?」

 

響「どこのボタンを押しても反応しないんだ」

 

利根「さっきまで使えていたのに?予備はどうじゃ」

 

響「予備は…だめだこっちも全く反応しない」

 

不知火「予備なら不知火も持って…こっちも反応しません」

 

利根「おかしい…吾輩の電探も不調じゃ…」

 

吹雪「ちょっと皆さん見て!さっきよりだいぶ島に接近してます!!」

 

雪風「波が荒くていつの間にかこんなに近くまで!」

 

利根「仕方ない、全艦回頭!沖に出るのじゃ!」

 

不知火「駄目です!全速を出しても波が荒くて操舵が効かない!」

 

吹雪「あ!あそこにあるの、港じゃないですか?」

 

利根「まさか…っでもこの天候じゃ仕方ない。一旦上陸して天候の回復を待つのじゃ。」

 

夕立「っぽい!?夕立たち帰れないっぽい?」

 

吹雪「大丈夫だよ天候が良くなって波も穏やかになれば帰れるから。それに今全速を出し過ぎて燃料不足になるよりいいよ。」

 

響「そうだね。ここは一旦上陸した方がよさそうだ。」

 

利根「ひとまず手前の防波堤の入り口まで全速!」

 

一同「了解」

 

吹雪「風も強くなってきたなぁ…」

 

夕立「あ、あれは何っぽい?」

 

吹雪「夕立ちゃんどうかし…あれは船?かなり傾いているけど…」

 

利根「港湾なんじゃから船ぐらいあるじゃろう。とにかく上陸を急ぐんじゃ!」

 

不知火「ここにハシゴがありました!」

 

利根「急いで全員登れ!」

 

吹雪「はい!、、、あ、雨が降ってきました!」

 

不知火「さっきはあんなに遠くに雲があったのに何故…」

 

利根「近づき過ぎたんじゃ。これはスコールと言う奴だろう」

 

響「最悪だ…」

 

雪風「風で足が寒い!」

 

利根「向こうにコンテナハウスがあるぞ!まずはあそこで一休みしよう!」

 

夕立「っぽい…」

 

 

利根「鍵は空いているか?」

 

吹雪「し、閉まってます」

 

不知火「仕方ない…皆さん、ここは私が蹴破って」

 

雪風「ここの窓空いてますよ?」

 

不知火「」

 

 

夕立「あ!エアコンが付いてるっぽい!」

 

吹雪「駄目だよ夕立ちゃん勝手につけちゃ!」

 

夕立「夕立たちはわざわ休みの日に呼び出されてスコールにまで巻き込まれたんだからこのぐらい大丈夫っぽい」

 

利根「仕方ない。後で何か言われたら吾輩が言っておく。使ってよいぞ。」

 

夕立「やったぁ!」

 

不知火「不知火も一緒に温まらせてもらいます」

 

 

続く

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