機動戦士ガンダムSEED 白夜の守護者   作:椎名伊織

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PHASE-04:サイレントラン③

『敵影補足! 敵影補足! 第一戦闘配備。軍籍に就く者は直ちに持ち場に付け』

 

 ジンの改造案についてマードック軍曹と打ち合わせている艦内に警報が鳴り響く。敵影補足――つまり、敵には見つからずこちらが先に発見できたということだ。状況ははっきりとは分からないが、こちらが先制できる立場にあるのだろう。これまでは敵の襲撃に対して対応するばかりだったので、こちらが先手を打てるのは大きい。

 艦内が慌ただしくなっていく。メビウス・ゼロの修理は無事完了したし、ストライクに関してもエールストライカーの調整も終わった。これまで、ストイックに装備されたストライカーパックはランチャーとソード。砲撃戦仕様と近接戦仕様と両極端だった。エールは機動性に優れ、武装のバランスも良い。柔軟に対応できる万能型だ。

 

「とにかく、艦と自分を守ることを考えるんだぞ」

「は、はい……。大尉もお気をつけて」

 

 フラガ大尉はキラ君に声をかけ、メビウス・ゼロに乗り込むと先にカタパルトへと送られていった。MSデッキのクルーにも簡易的だが作戦が伝えられている。フラガ大尉のメビウス・ゼロが隠密先行し、前方に待ち構えるザフトのナスカ級を急襲する。その間、ストライクが艦を守るという作戦らしい。

 アークエンジェルがメインスラスターを点火し、最大火力の陽電子砲の発射後にストライクを発進させる手筈だ。MSデッキ内にも緊張が走る。

 アルテミス要塞まではあと一歩といった距離だ。ここを切り抜ければ光波防御帯に守られる難攻不落の"アルテミスの傘"に入り込める。そうすれば補給でも援軍でも便宜を図ってもらえるだろう。

 大西洋連邦とユーラシア連邦の諍いさえなければ。

 

「まぁ、そんな先の心配できる状況ではないか」

 

 リカルドは嘆息すると、ジンのコクピットへ向かう。おおよその設計方針はマードック軍曹と詰め終えた。むしろ問題はこちらのOSの方だ。駆動系の問題はキラ君が作成したOSを基にどうにか改善されたので、他の設定を考えていかなければならない。

 

『ローエングリンを発射後、こちらの指示でストライクを発進させる! ストライクをカタパルトへ装備はエールだ。万が一に備え、他のストライカーパックの準備を怠るなよ』

 

 バジルール少尉からの指示のもと、ストライクの準備も開始される。

 激戦になるだろう。Gを四期奪取したにも関わらず、帰還せずにしつこくアークエンジェル追い回してきた連中だ。更に、キラ君のOS書き換え速度を鑑みるにザフトもGを戦場に投入できるかもしれない。

 そうなれば作戦が上手くいかなければアークエンジェルはおしまいだ。

 

「頼んだよ、フラガ大尉。そしてキラ君」

 

 




 SEED FREEDOMが与えてくれた熱量と見返して思うSEEDの面白さで実はここまで二日で書き終えることが出来ました。ただ、あまりに熱に頼った書き方をしているとそれが覚めた時が怖いので小分けに投稿していっています。
 面白ければぜひ感想を下さい。SEED好きの皆さんの声が聞きたいし、SEED仲間を増やしたいです。
 宇宙世紀も大大大好きなんですけど、ガンダムSEEDは幼い自分が初めて見たガンダムで、自分の中心核となるようなところにあった作品なんだなと劇場で初めて見た時にを見て自覚し、驚きました。
 映画は3回見ましたが何度も見ても素晴らしいし何度でも見たくなる素敵な作品でSEEDに関わった皆様には感謝しかありません。特典付きブルーレイが発売されたら絶対予約するつもりです。
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