スーパー・バンタム級ボクサー キラ・ヤマト   作:道草屋

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第1話

 

桜の木の下…2人の少年が向かい合っていた

1人は優しく微笑み、もう1人は涙を零していた

 

「大丈夫、一生離れ離れになることは無いよ」

 

「うん…」

 

「キラも行くんだろ?プラントの学校に ならちゃんと会えるよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

コズミック・イラ 73

ヘリオポリスにて

 

 

(アスラン…元気かな……)

 

 

「キラ?」

 

「わっ?!ト、トール……」

 

急に話しかけられたことで驚くキラ

 

「どうしたんだよ?ずっと上の空だったぜ?」

 

「トール?あんまりキラの邪魔しちゃダメよ?トールのためのトレーニングメニューを考えてくれてるんだから」

 

トールの後ろにはガールフレンドのミリアリア

 

「ミリアリアの言う通りだよ」

 

そしてカズイ

 

「カズイ!珍しいな〜お前がボクシング部に来るなんて」

 

「本当は行きたくなかったけどミリアリアに見つかっちゃったから……」

 

「それで?トールのトレーニングメニューはどんな感じになりそう?」

 

「あ、うん…取り敢えずは基礎の筋トレ、それと縄跳びにシャドーかな」

 

「うちももうちょっと部費が出ればなぁ〜サンドバッグだったり買えるのにな」

 

「しょうがないよ、うちは弱小チームだからね

こんな所に予算を使うならほかの部活動に使った方がよっぽど良い」

 

 

ヘリオポリス学園はオーブが運営している学校である

しかしまだ作られてから間もないため部活動などの記録が少ないのだ

そして中でもボクシング部は新設の部活動のため予算をあまりもらえないというのが現実であった

 

 

「はぁ〜なんともなぁ」

 

 

ガチャりと部室のドアが開く

 

 

「よぉ、お前ら!全員揃ってるな?」

 

「ムウ先生!」

 

「どうしたんですか?」

 

「ふっふっふ…お前たちにいいニュースを持ってきたぞ!」

 

「お!なんだなんだ?」

 

(なんだろう…)

 

 

「なんと!練習試合が決定しましたーッ!」

 

「うぉぉぉ!」

 

「わぁ!すごい!やったねトール!」

 

「あぁ!すっごい嬉しいぜ!」

 

「ち、ちなみに相手の学校って……」

 

 

皆が喜ぶ中、カズイが不安そうに尋ねる

 

 

「聞いて驚け、あの『ザフト高校』だ!」

 

 

えぇーっ?!と部室中に悲鳴が轟く

ザフト高校はプラントが運営する高校でプラントが運営している学校の中でもスポーツにとても強く、全ての種目で好成績を残している

またザフト高校には『赤服』と呼ばれるスポーツ推薦があり選ばれればプロ入り間違いなしとも言われている そのためスポーツのプロを目指す人間にとってザフト高校は憧れの存在なのである

しかし一方でザフト高校に入れない者はプロを目指すの資格がないという過激な生徒もいるため度々問題になっている

 

 

「そ、そんなぁ?!こんな新設の部活じゃ相手にならないほど強いじゃないか!」

 

「というかムウ先生、よく許可取れましたね?!」

 

「いやぁ…ザフト高校のほうの顧問はな、俺のライバルなんだよ」

 

「ライバル?」

 

「聞いたことあるだろ?ラウ・ル・クルーゼって」

 

「クルーゼって言えば…あのザフト高校を全国大会に導いたって人?!」

 

「も、もしかしてムウ先生ってすごい人なんじゃ……」

 

「なんだトールお前、俺が対したことないやつだと思ってたのか?」

 

「いえ!そんなことありません!!」

 

見事な敬礼をするトールにみんなで笑う中キラは少し戸惑っていた

 

(ザフト高校…一体どんな人達がいるのだろう……)

 

 

「お?なんだか楽しそうだな、なにかあったのか?」

 

全員が視線を向けるとそこにはサイとフレイの姿が

 

「聞いてくれよサイ!俺たち遂に練習試合ができるんだ!」

 

「本当かトール!良かったな!」

 

「相手校は?」

 

フレイがミリアリアに尋ねる

 

「ザフト高校よ」

 

「ザフト高校?強いの?」

 

「強いなんてもんじゃないわよ、全国大会で優勝までしてるんだから」

 

「へ〜すごいのね」

 

 

フレイはどこか興味無さそうに聞いている

 

 

「ちなみに先生、日程って……」

 

キラが尋ねるとムウはメモ帳を取りだし答える

 

「おう、今週の木曜だ 『試合はヘリオポリス ボクシング部の部室で行う』だそうだ」

 

「今週の木曜…だいぶ時間がないですね」

 

「ああ、だからキラお前はトールを精一杯サポートしてやってくれ」

 

「わかりました」

 

 

 

 

 

練習試合当日

ボクシング部には野次馬が押し寄せていた

なにせあのザフト高校が来るというのだから

 

 

「うは〜緊張する…」

 

「大丈夫だよ、トールは頑張ってたし成果も出てきてる

だから自信を持って!」

 

「お、おう…」

 

キラが声をかけるがトールはソワソワしており落ち着きがない

 

「ミリアリアなにか声をかけてあげてよ、これじゃトールが万全の状態で挑めない」

 

「もう…しょうがないわね」

 

ミリアリアはトールの背中をバチンと叩く

 

「いっ…!」

 

「はい、シャンとする!トールは変なところでビビりなんだから

いつも頑張ってたのは私も、みんなも見てるから」

 

「ミリィ…」

 

「だからしっかり勝って、その姿を私に見せて」

 

「おう、ありがとミリィ!」

 

 

ガチャりと部室のドアが開く

キラたちが目を向けるとそこには金髪に妙な仮面をした男が立っていた

あまりの奇抜さにキラたちは目を見開く

 

 

「ふむ、ここがヘリオポリスのボクシング部か…」

 

「あ、あなたは?」

 

「私か?私はザフト高校 ボクシング部 顧問のラウ・ル・クルーゼだ」

 

「すっげぇ!本物だ!」

 

誰が言ったのか分からないがその言葉に呼応するようにさらに騒がしくなる部室

 

「ええい、うるさい!」

 

 

その言葉に周りはシーンと静まり返った

みんなの視線が声の主へと集まる、そこに居たのは銀髪におかっぱとこれまた随分と奇抜な髪型である

 

 

「イザーク…イザーク・ジュールだ!」

 

 

イザーク・ジュール

ザフト高校ボクシング部所属の2年生

ボクシングの才能を見初められ、赤服へとなることを許された数少ない人間の1人である

攻守ともに優れており、ザフト高校ではもっともバランスのとれたボクサー

 

「ふん!顧問が応じなければこんな弱小学校に行くことなんてないと言うのに…」

 

「まぁそう言うなよイザーク」

 

「お前は思わんのかディアッカ!」

 

 

ディアッカ・エルスマン

同じくボクシング部所属の2年

ボクシングの才能を開花し赤服へとなるもどこか浮ついておりよく部室でグラビア本を読んでいるのが目撃されている

彼は攻撃に富んでおり大会では一撃KOなどがよく見られる

 

 

「2人とも落ち着いてくださいよ…」

 

「貴様もだニコル!」

 

「僕は別に…楽しく試合が出来れば」

 

 

ニコル・アマルフィ

ボクシング部に所属の1年生

赤服へは最年少でなっておりなんと15歳なのである

大会ではフェイントを使い相手を翻弄する

他にもミスディレクションを使った意識外からの攻撃をすることもできる

 

 

「アスランもそう思いますよね?」

 

「ああ」

 

 

アスラン・ザラ

ボクシング部所属の1年生

ニコルと同じく最年少で赤服になる

大会では変則的な攻撃を得意としており時折実況を困らせている

 

 

「アスラン…?!」

 

「?」

 

しばらく会えていない幼馴染の名前を聞き驚くキラ

 

「キラ?!」

 

アスランもキラの声を聞き声を上げる

 

 

 

 

 

 

いつかの再会を夢見ていた2人はまさかの再会を果たす

この2人はボクシングを通じて何を思い何を感じるのか

 

次回『急な乱入者、ミゲル!』

その拳で勝利をつかめ!

 

 

 




いかがでしたか?
YouTubeの動画を見て思いつきで作りました…
プロットなどは無いので投稿までに時間がかかるかもしれませんが頑張りたいと思います
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