スーパー・バンタム級ボクサー キラ・ヤマト   作:道草屋

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ザフト高校との練習試合から3日

キラはクルーゼにもらった名刺を眺めていた

 

「はぁ……」

 

「どうしたの?」

 

「あ…フレイ…ザフト高校の件どうしようかなって……」

 

「私的には行って欲しくないって思っちゃうな」

 

「どうして?」

 

「だって…最近やっとキラのこと知って……キラの良いとこも見つけられたのにお別れになっちゃうんだもん」

 

「……そっか」

 

「ねぇキラ?」

 

「なに?」

 

「あなたマネージャー志望なんでしょ?なら私に色々教えてよ」

 

フレイは練習試合の後ボクシング部に入部することになったのだ

ミリアリアから色々教わっているものの選手のトレーニングメニュー作りやスケジュール管理などはキラが行っておりその部分に関してはかれっきしなのだ

 

「いいよ、じゃあ今からでもやる?」

 

「いいの?!じゃあお願いね!」

 

キラはフレイに対して様々なことを教える

まずは部費が増えたこと 前回のザフト高校との練習試合に勝利したことでチームに対する期待が高まったため、部費が初期に比べ何倍も増えたのだ

 

「この部費の使い道はみんなと要相談だね」

 

「なんで?トレーニング器具とかを買えばいいんじゃないの?」

 

「それだけじゃダメだよ グローブだって少ないし何よりマウスピースとバンテージの数が合ってないからね」

 

「バンテージ?マウスピース?」

 

バンテージとは?

拳と手首の保護のために着用するものでありバンテージを巻いた後にボクシンググローブを装着する

 

マウスピースとは?

衝撃から歯を守るためのもの

歯医者でつくってもらったり、ほかには市販のものもある ちなみにマウスピースに関しては必要な時とない場合があり普段の筋トレ、シャドーなどには必要ないがスパーリングや練習試合など実戦が伴う場面では必須なのである

 

「もともと選手としてやるのはトールとカズイだけだからね2つ分しかないしそもそも練習試合の時まで使ってなかったから」

 

「へぇ〜本当私、全然ボクシングのこと知らないのね」

 

「これから覚えていけばいいよ」

 

「ありがと!ところでキラ?あなた選手になるつもりはないの?選手は2人いるって言ってたけどカズイは試合には出たくないって言うし毎回毎回トール1人だけって言うのは負担がかかりすぎるんじゃない?」

 

「……本当のことを言うと迷ってるんだ」

 

「迷ってる?」

 

「僕…ミゲルさんと闘ったとき…怖くなってきちゃったんだ」

 

「怖い…なにが?」

 

「人を傷つけるのが怖い…ニュースとかでスポーツ中に死んじゃう人もいるみたいだし…もしかしたら僕の手が人の命を……!」

 

キラは段々と目になみだをためる

 

「キラ!」

 

フレイがキラを抱きしめる

 

「そんなことは起きないわ!そんなこと私がさせない!」

 

「フレイ…」

 

「キラ、私あなたのセコンドになるわ」

 

「僕のセコンド?」

 

セコンドとは?

試合中に場外から選手へのアドバイス、選手のケアを行う人のことを指す

 

「そうすればあなたも怖くないでしょ?その恐怖とも一緒に戦っていきましょ」

 

「ありがとう……フレイ!」

 

「じゃあ決まり!私があなたのセコンドになってあなたを傍で支えるわ!よろしくね、キラ」

 

「こっちこそよろしく、フレイ」

 

 

 

 

 

「という訳で…僕も選手になったからよろしくね」

 

「まじかよキラ!」

 

「良かった…これで僕は練習試合をしなくて済む……」

 

「それと、私もセコンドとして頑張ることになったからよろしくね!」

 

その言葉にキラ以外の全員が驚く

 

「えぇ?!」

 

「フレイが?」

 

「そんな〜やっとマネージャー仲間が増えたと思ったのに〜」

 

「ごめんねミリアリア、でもキラに色々教わったから困ったことがあれば聞いて?一緒に手伝うから」

 

「ン〜それならいっか!」

 

「ミリィはいつも適当だな〜」

 

その一言でミリアリアはトールを睨む

 

「なに?」

 

「ははは…なんでもないよ」

 

「そう?なら良かった」

 

ドッと笑いが起こり部室は賑やかになっていく

 

「あ、そうそう!部費が増えたのよ!」

 

「ほんとか?!フレイ!」

 

「うん!そうよね?キラ」

 

「フレイの言う通りだよ、最初に比べたら何倍も増えてる」

 

全員で合計額を見る

 

「うはー、こんなに?!」

 

「これもムウ先生に感謝だな!なんてったってムウ先生が練習試合を組んでくれたんだから」

 

「そうだね、今度みんなでお礼しに行こうよ!」

 

「賛成〜」

 

「それでみんなに相談なんだけどこの部費どういうふうに使う?」

 

「やっぱトレーニング器具か?」

 

「サンドバッグもあるとそれっぽい!」

 

「キラが言うにはグローブとかの基本のものが揃ってないから最初のうちはそれに使うのはどうかって話してたのよ」

 

「あ〜それはそうだなグローブにもサイズがあるしな、カズイのは入らないし俺とキラは手のサイズ的には同じくらいだけど重さが合わないと思うしな」

 

グローブには2つの種類があり『オンスグローブ』と『パンチンググローブ』がある

オンスグローブは主に試合やミット打ちで使われるものでありパンチンググローブはシャドーや練習試合、初心者のミット打ちに使われることが多い

 

「じゃあ最優先はグローブだな」

 

「そうね、次はマウスピースかしら?」

 

「一応うちにも市販のがあるけどあの練習試合の時まで使ってなかったもんな〜」

 

「僕はあれでも平気だけどトールは?」

 

「まぁ俺も特に力が入りにくいとかはなかったし平気だろ」

 

「カズイは?」

 

「僕は練習試合とかやらないし…要らないよ」

 

「そう、ならマウスピースは取り敢えず今のままで」

 

「トール達はボクシング用のシューズって持ってる?」

 

「ん?俺はあるぜ?なにせこのボクシング部を立ち上げるにあたってめっちゃ奮発したからな!」

 

「ぼ、僕はないです…ランニングとかにつかうトレーニングシューズくらいで」

 

「僕はどっちも持ってないんだけどやっぱ買った方がいいかな?」

 

「ええ?!じゃあ練習試合の時どうしてたんだよ!」

 

「普通のスニーカーで…」

 

「それで勝ったのか……やっぱキラはとんでもねぇな」

 

「あ、ありがとう?」

 

「う〜ん個人的には買った方がいいと思うけどSNSだと穴が開きやすいって言うレビューも見たからなぁ…」

 

「調べて見たけど結構高いわね、一応代用品としてレスリングシューズやバスケシューズもあるっぽいよ?ほら」

 

フレイが携帯を向ける

 

「うっ2万6000…高い……」

 

「まぁ無理せずお金に余裕が出来たらかな?」

 

「そうだね…貯金かぁ……」

 

「じゃあ予算はグローブにバンテージ…それとサンドバッグかしら?」

 

「え?!買えるのか?!」

 

「思った以上に予算が余ったからね」

 

フレイは残高を見せる

 

「あれ?でもサンドバッグ代差し引いてもまだ残るぞ?」

 

「それは今後のために取っておくんです!」

 

「そんなこと言って〜香水やメイク道具に使うんじゃないの〜?」

 

「ちょっとミリアリア!」

 

「冗談よ、冗談」

 

「も〜〜〜!」

 

「拗ねないでよフレイ〜」

 

フレイはぷいと顔を逸らし頬を膨らませている その様子を見たキラはニコリを笑った

 

 

 

「お?今日はまた賑やかだな!」

 

「ムウ先生!」

 

「お前らにとてもとても良い知らせだ!ザフト高校勝利を祝って焼肉だーッ!!」

 

「「「「「やった〜!!!」」」」」

 

「いいの〜?!先生!」

 

「良いぞ〜?なにせお前らはすごくよく頑張ってたからな〜!」

 

「やっきにく〜!やっきにく〜!」

 

「待ってよミリィ!」

 

「ほらキラもはやくはやく!」

 

フレイに手を引かれきらも一緒に部室を出る

 

 

 

選手として闘うことを決意したキラ! その背後に怪しい影が迫る

次回『日を隠す闇 傘のアルテミス!』

その拳で勝利を掴め!!!

 

 




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感想ありがとうございます 返信できていませんがしっかり目を通させて貰っています 日々の励みです
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