クラス対抗戦、翌日…
俺は管制室で箒達と一緒に二人(一夏と鈴)の試合を見ることにした
「あれが中国のIS『甲龍』か…空気砲が特徴と聞いているけど。」
「莉音さん、正しくは衝撃砲ですわ。」
「あぁ、そうだったね……最近忘れっぽいんだ。」
「なんだかお年寄りみたいな事を仰いますわね。」
いやいや、年寄りだよ?精神がね(笑)
そうこうしているうちに試合が始まる…
先手を打ったのは鈴。特有の『龍砲』という衝撃砲で一夏を翻弄し、
それに対し一夏も独自の反射神経で難なく躱していく
さすが原作主人公で世界最強の弟と言うべきか、目が良いな
《prrrr♪》
そう考えていると俺のケータイに着信音が鳴る。時間だ
ガシャアアアアアアアンッ!!!!
直後、ガラスが割れる音とともに光線が一夏と鈴の目の前に爆煙を上げて落ち、やがてそれは姿を現す……ISだ
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「なんだ?アレ…?」
目の前にいる黒いISに一夏は呆然とするも…
「一夏!!」
「ッ!?」
鈴が放った『龍砲』の砲撃により一夏自身にダメージが入るも、その衝撃で目の前まで来ていたビームを間一髪で回避する
「ボサッとしてたら殺られるわよ!!」
「悪い鈴、助かった。」
「礼なら後で何か奢りなさい、それよりも今は…!」
「あぁ…!」
二人は襲撃してきた黒いISを睨み、武器を構える
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内心とは言え、俺は正直驚いていた…その理由は鈴音だ
前世でこの世界のキャラの性格は大体知っていた。しかしこの世界の鈴音は原作とは違っており、戦闘に関しては柔軟な思考の持ち主だ
この世の中で且つ、覚悟の無いIS操縦者…そう考えると今の鈴音はかつての第一期生リンクスのNo.1であるベルリオーズに似ている。
王大人の爺さんが気にするわけだ
近いうちに勧誘しようか…」
「聞こえているぞ、如月…因みに言うが凰は乗らんと思うがな」
「ははっ、でしょうね。」
「お二人共!何を呑気に喋っているんですか!?緊急事態なんですよ!?」
俺と千冬さんの会話に場を戻すように山田先生が割り込む
「まぁ落ち着け山田先生、糖分が足りないからイライラするんだ。」
すると千冬さんはコーヒーに砂糖ではなく塩を入れる
「あの…織斑先生、それ塩なんですけど?」
「……………。」
山田先生の問いに千冬さんは固まった。おそらく自分でも気づいていなかったのだろう
「何故、塩があるんだ?」
「いえ、私に聞かれましても…思いっきり『塩』って書いてありますし……あっ!織斑先生やっぱり一夏くんの事が心配なんですね!それでこんな小さなミスをーー」
山田先生……墓穴を掘ったな
「山田先生。」
「あっはy「どうぞ。」…え?」
見ると千冬さんは塩入りのコーヒーを山田先生に勧めていた
「えっと…それってさっき織斑先生が入れた塩入りのコーh「どうぞ。」……はい、イタダキマス。」
千冬さんの威圧に折れた山田先生はチビチビとコーヒーを飲む
「戦場の会話じゃないな《ブーッ!ブーッ!ブーッ!》…っと」
ケータイのアラート音が鳴る。これは襲撃から10分後になるようにセットしていたものだ…つまり
潮時
「織斑先生、俺がバリアーを破壊して二人の援護に向かいます。なので三年生の方々には生徒の救出を最優先にするよう指示してください。」
「いいだろう。しかし警戒レベルは4だ、そう簡単に破れる作りはしていないぞ?」
「ご心配なく。」ニコッ
そう言い終えると同時に俺はその場から窓を突き破って勢いよく外に飛び出し、自分の愛機を呼んだ
「行くぞ、『アパレシオン』」
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一夏said…
「まずいな…。」
俺(一夏)は焦っていた。鈴との戦闘『白式』のエネルギーシールドはかなり削られ、現在の残量は130%
公式ならまだ戦えるかもしれないが、シールドバリアーが一発で破れるほどの高出力な兵装をあの黒いISは持っているため迂闊には動けない
そんな中…
「一夏、気づいてる?」
鈴は至って冷静だった。そして鈴が聞いてきたのは、あの黒いISから出てくる違和感だ
「あぁ。あの変則的…いや、人体の構造を無視した動きからして無人機って言いたいんだろう?」
「それしか考えられないわよ。」
「だな……ところで鈴、お前のエネルギー残量は?」
「320%」
「多いな「あんたが馬鹿みたいにIBを吹かすからでしょ」……以後気をつけるよ」
鈴に言われ、素直に受け入れる
「それで、どうするんだ?」
「あたしが黒いのの動きを止める、あんたは『零落白夜』の準備をして!」
「わかった。」
そして二手に分かれ、お互い自分のやるべき事に全うする
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鈴said…
思い切って一夏に指示を出しちゃったけど、問題ないわよね?
そう考えるともしもの映像が鈴の頭に浮かぶ…
「ううん、考えるよりも先に動け!」
しかし気合でその不安を押し殺し、一気に前に出た
『ーーーーーッ』
そして無人機はビーム砲が内蔵された両腕を前に出し、撃ち出す
「ッ!」
鈴は咄嗟にIBで右に回避。さらにもう一度IBを吹かして回り込み、両剣『双天牙月』で無人機の左腕を切りつける
『ーーーーーーーッ!』
「ちっ、浅かったわね…肩ごと持っていくつもりだったのに」
思い通りにいかなかった事に舌打ちし、次の攻撃に入ろうとした時だ
バシュンッ!!バシュンッ!!
静かに…そしてはっきりと聴こえた射出音とともに、無人機は後ろからレーザーによって腹部と左腕を撃ち抜かれる
そしてそれは、いつからか無人機を後ろにいた…
『お片づけだ、3分で終わらせてやる。』
AIS『アパレシオン』を身に纏った如月莉音によるものだった