その日は、なんてことのない日だった。
しかし昼を過ぎたころ、幻想郷中の誰もが正体不明の違和感に襲われた。
博麗の巫女である霊夢も、例外ではなかった。
「またどっかの妖怪が騒ぎでも起こしたのかしら?」
のんきにお茶をすすりながらひとり呟く。
「霊夢、異変よ。今すぐ準備しなさい。」
「あら、紫がそんな急いでるなんて珍しいわね。」
彼女は八雲紫。この幻想郷の作成に携わった一人であり、妖怪の賢者などとして、ほかの妖怪からは一目置かれている。
「今回は今までにない形の異変なのよ。」
「いったい何があったっていうのよ。」
紫がここまで慌てるなんて珍しいことがあるものね・・・
「幻想郷がいつの間にか広がってるわ・・・」
「は?」
この妖怪は何を言っているんだろう?
そもそも幻想郷は博麗大結界によって外部から隔離されている。
結界の管理をしているのは私だが、ここ最近はまじめに仕事をしてきたはずだ。
そもそもいきなり広がるなんて・・・
「博麗大結界自体はそれほど影響は感じられないわ。」
「ええ、今回広がった原因は結界のせいではないようね」
でも、結界のせいではないとなると何なのだろう・・
「ほら、考えてる暇があったら早く準備しなさいな。」
~少女準備中~
「じゃあ行くわよ。」
「そういえば広がったって言ってたけど、いったいどれくらいの規模なのよ。」
「しっかり測ったわけじゃないけど、大体倍くらいの大きさになってたわ。」
倍?いきなりそんな大規模に広げられるものなのだろうか・・・
「しかも、広がっている土地にもご丁寧に博麗大結界が張られていたの。」
いったい誰が何のためにそんなことをしたのだろう。
ますます訳が分からなくなってきた・・・
「ここから先がいつの間にか広がっていた場所。」
「本当に倍ぐらいの大きさになってるわ。」
そこは、紫が言ってた通りまさに倍の大きさだった。
「霊夢、気を付けて。向こうから誰かやってくるわ。」
「・・・ねぇ、紫。 あれ、どう見ても私にしか見えないんだけど。」
「奇遇ね、私もよ。」
向こうからやってきたのは、私と寸分くるわず同じ姿の人間がやってきたのだ。
「っ! あなたたち何者ですか! って、え、私?」
「・・・あなたとおなじ姿で敬語使ってるわよ」
「・・・違和感しかないわね」
「え?私がそこにいるけど私はここにいるし・・・」
「あの、そっちの霊夢さん?」
「ゆ、紫様? いらしてたんですか? それよりもお隣の私そっくりの人はだれですか?」
「えっと、逆に私があなたが誰なのか聞きたいのだけれど・・・」
「え?」
「え?」
そんな感じで、私と《私》はであったのだ。
こんな感じでやっていきたいと思います。
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