警視庁捜査一課 窓際部署の事件簿   作:神楽 舞

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作品の投稿は人生初となります。楽しんで読んでいただけたら幸いです。


日常の非日常

「…なあ当麻」

「なんすか先輩、食べますか追加しますよ」

 

 どっちゃりと音のしそうな濃さの、お手製ウスターソースと餃子のたれブレンドに浸して美味しそうに食べる彼女。

 

「…美味いのかソレ?」

「バカうまです、一度食べる事をお勧めします」

「んじゃ、一個だけ貰うわ」

 

 たっぷりどうぞ!と言いながら差し出された皿を手に取り生唾を飲み込む。

 純粋な善意で差し出されているのがわかってしまうぶん今更引くに引けない。

 

(ええい!南無三!)

 

 不味くは無い…無いが決っして美味いとは口にしたくない形容し難い味

 なぜだろうさっきまで悩んでいたことがバカバカしくなってきたな、宇宙誕生の瞬間を知った気分だ。

 

「個性的な味だな。…そうじゃ無くてな、ループしてるよな?いつからか年進んでなくね?」

「今更すか?私去年には気がついてましたからね。因みに新春ってループしてる時に適応されると思います?」

 

 こいつ、気が付いてて言ってなかったのかよ!

 

「する…のか?ループと自認がある俺らにとっては新春足り得ないが、大多数はそうではないし」

「モグモグそういえば先輩聞きました?最近全国の犯罪件数あり得ないほど増えてるんすよ、物騒ですよね米花町なんて爆破事件乱立です」

 

 自分で聴いておいてスルーかよ、慣れたけど。

 で、爆破事件?

 

「確か一般人の犯行だったよな。…あの町、犯罪スキルの教育機関でもあるんじゃないか?」

 

 そう米花町、かの有名な日本のヨハネスブルグこと米花町もあるのだ。高給取りで基本安泰の警察に必死に努力して就職して気が付いた時には遅かったけどね。

 

 それに

『またもや眠りの小五郎大手柄!資産家、高杉〜〜』

 居るんだよなあ…眠りの小五郎。

 

【名探偵毛利小五郎】

 本当にいつの間にか有名になっていた、原作最大の被害者。どうにかして助けたいと思っているけど、下手に近づけば死神にロックオンされるジレンマで手出しできてない可哀想な人だ。元視聴者としては強く生きて欲しい

 

「まーた探偵すか警察の肩身狭くなりますね」

「まあ彼は資格免許持ちの公認探偵だ、出しゃばり過ぎなければ有用と上が判断しているんだろ」

「そういえば最近見ませんね、無資格違法高校生探偵」

 

知らない人間からすればそうだよなあ、知ってるか当麻…此処から始まるんだぞ?

 

「さあ、現実に直面して廃業したんじゃないか?現場の人間も流石に好き勝手させないだろうしな」

 

♪♪〜ドスコイ!デンワダヨ-!

 

「あ、野々村係長。当麻でーす。えっ事件?未詳(ウチ)に?先輩一緒にいますよ。代わります」

「はい、代わりました。どうしましたか」

「やあ〜君、休憩中ごめんねぇ。未詳案件ぽいのが来てね当麻くんと現場検証行ってきて欲しいんだ、よろしくね」

「わかりました、現場はどちらで」

「うん、助かるよ。現場ね米花シティホールらしいから。身分証は普段使いの方ね。じゃよろしこ!」

 

言葉の端々が古いんだよなあ…野々村係長。そこがまた面白いのは否定しないけど。

 

「はっ!現場に急行致します!すいません、お会計お願いします。」

「あいよー!1万飛んで8500円!」

 

食うなぁ…餃子だけでほぼ2万って警察よりフードファイターが天職だろ、しかも払うの俺だし。

 

とはいえ当麻紗綾がこうして健康的に生きている世界線ってのも良いものだ。原作では髪ボサボサ、スーツよれよれ片腕吊ってキャリーバッグが此処ではパンツスーツで5体満足。

ズボラさは抜けないがそれ以外は普通だし。

 

 

現状押さえているSPECホルダー(特殊能力者)達も原作とかけ離れているし、このまま丸く収まってくれれば最高なんだけど。

 

 

(……米花町、行きたくねえなぁーーーーー!!!)

 

 

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