魔法少女は明記されていることが少ないため自己解釈多めです。
先輩•後輩の設定は魔法少女(ガチ)が言ってたので多分合ってます。
『人が望むモノの大半は叶わない。多くの欲望が捨てられるが、完全に消えるわけではない。私たちの心の奥深くに残り、隙あらば、また表に出ようと湖の底で備えているだけである。
非常に小さな餌が川の中に落ちた瞬間、飢えた魚は水の底から一瞬でそれを咥えていく。
魔法少女ではなくなった彼女は多くのものを飲み込んだ。地位、財産、名誉、そしてありとあらゆる快楽を。気がつけば周りのすべてを飲み込み、そこには本能的な貪欲のみ残った。
しかし、幸せになろうとする心もまた、蛇のようにしばしば姿を現す。私たちは自分が理性的であり、様々のものをコントロールしていると思っているが、まったくの錯覚である。私たちは信じられないほど自分をコントロールすることができないのだ』
「彼女は君が思っているよりも不安定だね」
「始めから不安定なことは分かってんだろ、そもそもアブノーマリティで安定してるヤツがいるならそっちの方が怖ぇわ」
「不安定な彼女にそこまで惹かれている理由は?」
「···本来変われないはずのアブノマが変化したんだ。お前も管理してるから感じていると思うが、そんなことはあってはならない。多分アンジェラさんも驚いてる。そんな彼女だから、もしかしたら────なこともあるのかもなって」
「···ははっ、君って思ってたよりもロマンチストなのかな?」
「黙っとけ···そういうお前はどんな人に惹かれるんだ?」
「そうだね···素直で────な女性かな···ってなんで笑うんだい?」
「···いや、今のままじゃどうにもならないなって思ってだけだ」
「???」
〈平和
私はもう気づいてしまった。気づかなければいいことに気づいてしまった。
だから、もう貴女に頼るしかないみたい。
──貴女たちも多分もう少しで気づく。平和というものは私
「私のバスケットはとても大きいから、世界中の果物でも満たされないの。でも花があるのに蜜を食べるのは悪いことなの?私たちはみんな幸せになるために生まれてきたんじゃない」
「貴女の幸せは誰かの幸せを食い潰す。だから私は止めないといけない。先輩である貴女を尊敬してるけど、それとこれとは話が違う」
「こんな平和な世界に幸せを求めることは貴女の正義に反するの?」
「···私の正義は人々を守ること。貴女の求めている幸せは違う」
「──そう···でもごめんね。私はもう止まらない、いえ止められない。止めたいんなら貴女が止めて」
死を司る貴女の剣なら今の私くらい止められるでしょ?だからがんばって。
「······」
欲望が溢れ出す。ただただこれまで以上に喰らいたい。この世の全てを、私たちが守ったこの世界を。すべてすべてすべてすべてすべてすべてすべてすべてすべてすべてすべてすべてすべてすべてすべてすべてすべてすべてすべてすべてすべてすべてすべてすべてすべてすべてすべてすべてすべてすべてすべてすべてすべてすべてすべてすべてすべてすべてすべてすべてすべてすべてすべてすべてすべてすべてすべてすべてすべてすべてすべてすべてすべてすべてすべてすべて
思うままにすべてすべてすべてすべてすべてすべてすべてすべてすべてすべてすべてすべてすべてすべてすべてすべてすべてすべてすべてすべてすべてすべてすべてすべてすべてすべてすべてすべてすべてすべてすべてすべてすべてすべてすべてすべてすべてすべてすべてすべてすべてすべてすべてすべてすべてすべてすべてすべてすべてすべてすべてすべてすべてすべてすべてすべてすべてすべてを
悲しげな後輩の顔を最後に、私は意識を手放した。
次に目覚めた私はほとんど全て失くしていた。
···ただ一つ、原始的な欲望だけが残っていた。
「···幸せになりたい···」
そう願った私は自分で自分を
ぬるま湯みたいな幸せでもいいから浸っていたかった。
···現実は私には、私たちには重すぎた。
<誰かの日記>
『人々は長い間ヒーローを望んでいた。
「スピリチュアルヒーリング」ってのが昔流行っていたという。
魂が傷つくってどういう感じだろう?
私たちは健康だ。しかし、これらは全て悲劇的な幻想であるかもしれない。
かつて、世界を守ろうとした人々がいた。私達は彼女
そして、どのようにして破滅していったのかも。欲望だ。私は全てを壊してしまう欲望を知っている。
私たちはもう何かを信じたりはしないし、奇跡を望みもしない。
私は彼女らが何故あのように変わってしまったのかを深く悩むことも責めることもしない。
なぜなら、私は終わりなき
世界の悲しみは深く、欲望の苦痛はそれよりも深い。悲しみが叫ぶ、「消えろ! 死ね!」
しかし、欲望は永遠を望んでいた。深く、永久に続く不滅を望んでいた!』
────────
「──なんで俺にギフトをくれたんだ?」
管理人の
「···声出せないの結構不便だな。お前があたふたしてるのだけしか分かんねぇし」
さっきは地雷を踏みに行ったつもりだったのに、なぜ気に入られないと貰えないギフトが貰えたのか知りたかった。
けど、今のコイツの感情が慌ててること以外なにも分からない。
一回落ち着かせるか···
「···まあ、なんでもいいか──一つ聞きたいんだけど、いいか?」
さっきまでのあたふたさが消え、いつも通りの真顔になり、静かに頷いた。
情緒バグりすぎだろ。クリフォト抑止力*1結構かかってんのか?
「貪欲の王、長い白髪に褐色、目が翡翠色のお前と同じ魔法少女の女を知ってるか?」
肯定。まあ、アンバーが知っててコイツが知らねぇ訳ないが、一応の確認。
こっからが本題だろう。
「それは生前?···なるほどな、じゃあお前らはいっしょに戦っていたのか?」
どちらも肯定。やっぱり魔法少女たちの共通点があるのは偶然ではないらしい。
──だが、その悲しい表情はなんなんだ?
後者の質問に肯定するとき微かな綻びが見えた。全ての質問に目を伏せて答えているが、一瞬目に力が入ったように見えた。
···なにより、彼女の黒い涙が悲しみを物語っている。
アンバーはコイツが来たことに嬉しがっていたし、仲が悪いとかそういうことではなさそうだ。じゃあなんで悲しがっている···?
──アブノーマリティの記録で、貪欲の王は全てを喰らい尽くしたと記載があったはずだ。それをコイツは止められなかった···?
いっしょに戦っていたならばそれなりに関係があるはずだ。それなのに、貪欲の王は全てを喰らい尽くした後に自分の意思で自らを封印した。
喰らい尽くすことを人々を守る側だった魔法少女たちが止めない訳がない···ということは、この魔法少女は止められなかったんじゃないか?
「···彼女が喰らい尽くすのを止められなかったのか?」
弱々しいながらも肯定。
やはりそういうことだ。だから、昔の暴れていたアンバーを思い出し悲しんでいたんだろう。
今のアンバーを見たら、安心してくれるんじゃないか?
手に着いている黄金狂のギフトと武器を絶望ちゃんに見せつける。
「お前の仲間は今かなり安定してるし、魔法少女であったときの彼女とほぼ変わらないと思──は?」
俺の手を凝視しながらひどく驚いているような、憎しみを抱えているようなそんな表情をしていて何か黒い感情が感じられた。
その表情をしてから、精神が少し削れるのが早く感じるようになった。
多分、今ので地雷を踏み抜いたんだろう。
「···またいつか来るわ」
振り返してくれた手はもうなかった。
「···管理人、アンバーのギフトや防具持ってないやつに作業頼んでくれ。俺じゃ無理」
「後半かなりダメージもらってたしね。仲が悪そうなのか?」
「さあな、ひとまずは様子見で。俺は死んだ蝶の葬儀とアンバーのところ行き来する感じでいくわ」
「分かった、気をつけてくれよ?」
「お前こそ気をつけろよ」
そう言って、俺は死んだ蝶の葬儀のギフトとアンバーのご機嫌取りに奔走しまくるはずだった。
────────
普段の業務ならそろそろ終わるだろうなってときに、アラームが鳴った。多分試練だろう。
「アンバー行くぞ」
「ええ」
いっしょに管理室から出ると最悪な光景が広がっていた。
自分の弱い活動だけが私たちに聞こえており、
彼らに慈悲と愛を求めました。
紫の白昼
モノリスのような巨大な黒い石碑が上から降ってきたことによって多くの職員やオフィサーをアリみたいに潰し、なんとか耐え切った職員も同僚の死亡にメンタルが耐えきれなくなったみたいだった。パニックになった職員が俺とアンバーに襲いかかってきたが、アンバーが首を容赦なく吹っ飛ばした。
···紫の白昼はちゃんと対応*2すれば、簡単に対処できる。
しかし、それを知らなければこうやって甚大な被害が出る。
「レイ、これはもう無理ね」
「ああ。まあこれも経験ってやつだ。仕方ないな」
「──諦めてるところ悪いが、O-01-73絶望の騎士が脱走した。これも僕の経験なんだろう?がんばってくれ」
この地獄みたいな現状にプラスしてより濃い地獄を知らせてきた···って、もしかして今の吹っ飛ばしたヤツが加護持ちか?全員ほぼ死んでる中で1人だけ生きてたもんな。
──アンバーが殺してしまった···?それめっちゃヤバくねぇか?
「──今のアンバーが吹っ飛ばしたヤツって、もしかして加護受けてたヤツか?」
「ああ。でも、パニックになった瞬間に彼女に変化があったしそういう条件だ」
──ギリギリなんとかなるのか?……いずれにせよくっそめんどくさいことになった。絶望の騎士が守ってた職員をアンバーが殺すっていうことが何よりめんどくさい。絶望ちゃんのメンタルがイカれてそう···
「···アンバーは絶望の騎士の加護、感じ取れたか?」
「そうね、あの職員に彼女の名残はあったわ。けど、私たちにパニックを治せる方法はなかったし、仕方ないんじゃない?」
──お前はどうしてそう割り切れるんだよ。もう少し躊躇してくれ。
「···はぁ···まあいいや。お前の同僚の悲しい暴走を止めよう」
「ええ、あのときと立場が逆になったけど、借りを返すときがきたわ」
少し楽しげで、どこか悲しげな相棒とともに管理人の従って、俺らは暴走を止めに行った。
────────
ああ···また···守れなかった···
──私が見た光はなんだったのだろうか。
暖かい光はただの幻だったんだろうか。
「守る」と言った貴方は嘘つきだったのか。
「先輩が安定している」と言った貴方は裏切ったのか。
それとも、先輩が貴方を裏切ったんだろうか?
「死なない」と言った貴方はもう死んでしまったんだろうか。
魔法少女で人々を守る側だった先輩はもう戻ってはこないんだろうか。
──私はまた···裏切られてしまったんだろうか?
···そうではないとそう言うのなら証明して。 の人。私の だった先輩──
絶望ちゃん vs アンバー+レイなどの職員は次回になりました。今回で入りたかったですが、ストーリーを噛み砕くのに時間かかったのでこれ以上詰め込むと時間かかりすぎるってなりましたね。
誤字報告など待ってます。
評価とお気に入り、感想などよろしくお願いします。