小さい頃から周りには愛想良く振る舞って生きてきた。故意にそれをしていたわけではないが周りの大人も同級生もそんな自分に親しく接してくれていたので毎日そこそこ楽しく過ごせていたと思っている。
しかし、いつからかその行動は故意と化していった。ある日のひょんなことから周りの人間は俺の事を避け、軽蔑し、時にはいじめにも発展したからだ。俺はその出来事が深く心に刻み込まれた。だからいじめてきた同級生にも変わらず接していたし、人と話すときは笑顔を意識していた。他人に対して踏み込まないように、一定の距離感を保って。
これがきっかけだったのだろう。俺の毎日は色褪せたものになった。しかしこれが俺の限界だった。嫌われるのはもちろん好かれるのも怖かった。なぜなら、好いてくれた人が俺を軽蔑の眼差しで見てきたときのショックを知ってしまったからだ。
中学校に入学と同時に親の転勤で神奈川県に引っ越した。俺は相変わらず周りには愛想良く振る舞っていた。だから小学校時代と同じように友達と呼べるのか怪しい同級生たちに囲まれていた。傍から見れば充実した学校生活だったのだろう。しかし俺からすれば毎日同じことの繰り返しだ。その影響か、何かを求めてネットゲームにハマるようになった。相変わらず一定の距離感を保ちながらネットゲームで知り合った人たちと会話をしていたが、何故か俺にはそれが心地よかった。相手も同じだからだ。相手も一定の距離感を保って俺に話しかけてくるのだ。それをお互いに理解しているからなんでも話せる気がした。
今思えば俺がデスゲームに囚われた原因はこれだったのだろう。
―――――――――
字数が足りないのでオリジナルキャラクターの紹介です。
白咲理央
プレイヤーネーム︰リオン
この物語の主人公です。この少年の人物像は上記のプロローグで何となくお分かりいただけたと思います。このまま物語に入ってしまうと人物像と矛盾しているではないかと言う意見を頂くと思うのでプロローグの補足だけさせていただきます。まず家族構成として理央 妹(双子) 母 の3人暮らしの母子家庭です。理央は基本的に人を好きになったり嫌いになったりすることはないですが家族思いな少年です。
白咲桜
プレイヤーネーム︰サク
先ほど出てきた双子の妹です。何故双子なのかと言うと単純に年齢差をつけると主が混乱して矛盾が起きる気がするからです。今からの説明も基本的にはプロローグの補足です。まず桜は元々風邪が多くて学校を休みがちだったので兄のようにいじめられたりすることはなかったです。兄の事情を知っているのでよく気にかけています。