次は〜奈良中央市〜奈良中央市〜お降りの際は足元に気をつけてお降り下さい。
着いたかと立ち上がり鞄を取る。ホームに下りるとメッセージアプリに連絡が入っていた。
【かすみよ、迎えに行く予定だったけど急なお客様が入っちゃって迎えに行けなくなった悪いわね。位置情報送っとくから歩いて来て。場所は【割烹 霞】よ来たばっかりなんだからうろちょろしていいわよ。】
わかりました、と連絡を返しマップアプリで割烹霞と打ち込む改札口を出てすぐにその子はいた
「うぅ~おもたいでありんす、あの長鼻主殿こんな可憐な少女に重たい荷物持ってこさせるなんて悪魔でありんす!」
そこには12〜13歳位の銀髪に青い簪、青い着物を着た少女が荷物を重たそうに持っている。
助けた方がいいだろうか?
そんなことを考えていると目があった。とっさのことで目を背けてしまった。
「ちょっと、そこの人、今目を背けたでありんすね、こんな可憐な少女が重い物を持って歩いてます助けるのが普通でありんしょ?」
「はぁ」
「まぁいいでありんす。背けた件についてはこの荷物持ちをする事で許すでありんす」
断ったら余計めんどくさそうだったので了承する事にした。
「わかりました」
「ついてくるでありんす」
5分後〜
「この辺りでいいでありんす。」
「それをここまで運べるなんてなかなかでありんす。流石に持って来てもらったでありんすから報酬を渡さないといけないでありんすね」
「いや別にいいよ、これ全然軽かったしそんな距離運んでないし」
「それはだめでありんす、助けてもらったのに報酬を渡さなかったら主に叱られるでありんす」
「はぁ」
「あれがあったでありんす!丁度いいところでありんした」
そう言いながら懐から黒ベースの青いラインが入った腕時計を渡される。
「流石にこんなに良いものもらえないよ」
「いいでありんす。こう見えて時計職人をやってるでありんすから。持て余しているでありんす」
「いやいや荷物を運んだだけだし、時計はちょっと」
「そこまで言うなら貸しにしやんしょう、1年の猶予付きで貸すでありんす1年後馴染んでいれば差し上げるでありんす、もし馴染まなければ回収するでありんす」
ここまで言ってくれるならちゃんと着けようと思い了承した。
「わかった大事に使わせてもらうよ。」
「わかればいいでありんすではここらでまた近々お会いするでありんす」
そう言って少女は荷物を引きずりながら路地に入っていった。
自分も帰ろうと思いマップアプリを起動させ帰路についた