ウマトレ短編集   作:黒蜜兎

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結婚したは良いけど何かが変わった気がしない(トランセンド)

 

「ねぇねぇトレちゃんトレちゃん」

 

「何〜?」

 

「ウチ達、結婚したわけじゃん?」

 

「うん、まぁそうだな」

 

「...結婚前とあんまり変わんないね」

 

「...確かに」

 

「夫婦になってやる事はやってるし、スキンシップ増えたけどさ、それくらいじゃん?」

 

「たし...かに...orz」

 

「ちょーいちょい、そんな落ち込まないでって。別に不満って訳じゃないんだよ。ただちょっと、新しい刺激が欲しくなってきてですね...?あの、その...ふへへ...」

 

「待て待て待てそんなセリフで赤面しないでくれむしろ俺に対して刺激が強いわ!」

 

「あぁヤバい言っててウチも恥ずかしくなってきたどうしよ顔熱っ!!」

 

「ももも餅つけそういう時は素数を数えるんだ!!」

 

「1、1、2、3、5、8、13、21」

 

「いやそれフィボナッチ数...」

 

「2、1、3、4、 7、11、18」

 

「え、何それ?何か違う?」

 

「リュカ数だって」

 

「わかるか!!」

 

「...ぷっ、んふふふふw」

 

「ブッ、ククククw」

 

「んふふあ〜アホらしwウチら何話してんだろうねwww」

 

「会話の飛び方がアクロバットすぎだろwww」

 

「はー笑った笑ったww」

 

「あーちょっと腹筋痛いw

...気分は晴れた?」

 

「...うん、ありがとトレちゃん」

 

「それは良かった。普通と違ってても何も気にすること無いよ。

さて気分転換で外にご飯食べに行こう!!気になってるお店があるんだわ」

 

「おーいいね。お腹も空いたし行こう行こう。どんなお店なの?」

 

「小さな教会ってかチャペル風の建物だってさ。料理はイタリアン」

 

「へー」

 


2人だけの

 

「あの〜トレちゃん?」

 

「なんだ?」

 

「帰ってきてからずっとベッドでウチ抱きしめられてるけど、どしたん?」

 

「んーご飯食べに行く前にさ、新しい刺激がどうのって言ってたじゃん?それで色々開拓してみようかと思って」

 

「開拓?え、どういういm「トラン」ひぃっ!?」

 

「おー、トランって耳弱いのか」

 

「いきなり耳元に囁かれたらビックリすr「トラン」んんーっ!?ってやめい!!」

 

「ングッ」

 

「もう耳はダメ!!囁き禁止!!ついでに尻尾も触っちゃダメ!!」

 

「わかったわかったって、だからそんな暴れるなって。

仕方無い、もうちょい別のアプローチにしてみよう」

 

「まだ続けるの?」

 

「生ASMRはダメだったのでシンプルに行こう。左手で俺の右手握って?」

 

「え、あ、うん」

 

「んー、指輪、我ながらいい仕事したなぁ」ニギニギ

 

「作ったの職人さんでしょーが。っていうか何か言葉が彫ってあるっぽいけど何これ?凄い細かいし文字が上半分?しか無いように見えるよ?」

 

「俺の方の指輪に下半分が彫ってあるよ。

『In manus tuas commendo spiritum meum』

意味は、

『貴方の手に私の魂を捧げます』

いやー文字数多いのによく彫ってくれたなぁ」スリスリ

 

「魂...手...おお...」

 

「ちなみに古代ギリシャでは左手の薬指は人間の心を司る神聖な場所である心臓と1本の血管で繋がった特別な指だとされてたんだよ」ニギニギ

 

「...よく知ってるね」

 

「面白そうだったから色々調べたんだよ。」スリスリ

 

「そうなんだ...

 

...あの、トレちゃん?」

 

「何?」ニギニギ

 

「ずっと薬指ニギニギスリスリされてていい加減恥ずかしいんだけど...」

 

「スキンシップは大事だよ?」スリスリ

 

「否定はしないけど...あーもう!トレちゃんも左手出して!」

 

「はいはいどうぞ」

 

「よろしい!」ニギニギスリスリ

 

「...お互いの左手薬指を撫で回すってエロいな」

 

「...ん、確かにね。すっごい恥ずかしいよこれ」

 

「やめちゃう?」

 

「...やーだ、やめないで、もっと撫でてトレちゃん」

 

「はいよ」

 

「...」ニギニギ

 

「...」スリスリ

 

「...ねえトレちゃん、ウチら、もう結婚してるんだよね」

 

「そうだね。俺がトランの夫で、トランが俺の妻」

 

「...今更になって実感湧いてきたなぁ」

 

「その割にトレちゃん呼びは変わらないね」

 

「もう抜けないんだから許してよ。

 

...病める時も、健やかなる時も、

富める時も、貧しき時も、

ウチを、私を妻として愛し、敬い、慈しむ事を誓いますか?」

 

「病める時も、健やかなる時も、

富める時も、貧しき時も、

私を夫として愛し、敬い、慈しむ事を誓いますか?」

 

「「誓います」」

 

「...ベッドの上の結婚式だね」

 

「チャペルとかでちゃんとした結婚式したい?」

 

「んー、良いや。今はこれが良い。

でもウェディングドレスは着てみたい」

 

「あー良いね。俺もトランのドレス姿見たいな」

 

「そういうのやってくれる所一緒に探そうか」

 

「うん。

...ちょっとは夫婦らしくなったかな?」

 

「夫婦っていうか、結婚直前の恋人って感じだけどね。でも、良いねこういうの。えへへ...」

 

「...トラン」

 

「...なあに」

 

「愛してる」

 

「...ウチも愛してるよ」

 

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