「やぁ、君たちが兵藤一誠くんと海道 遼くんだね」
話しかけてくるイケメン事、"木場裕斗"駒王学園一のイケメン王子と呼ばれ成績も良く、運動神経抜群でそのうえその容姿から女子生徒から大人気である。
…それに反比例して男子生徒から心底嫌われている…。
俺…?
特に思う所はないから嫌う事はない……イッセーが親の敵ぐらいににらんでるし…。
「イッセーいくら何でもいその態度はないぞ…」
「はは…良いよ海道くん…僕はきにしないから」
イッセーを注意する俺に対し木場は、イケメンな対応で返してくる…成る程な…これがイケメンのなせる技か…。
「で…俺達になんか用か…?」
相変わらず敵意を放ちながらイッセーは木場問いかける。
「あぁ…そうだった、僕はリアス・グレモリー先輩の使いで来たんだ」
「あ〜今朝言ってたな」
「………」
「じゃあ、僕について来てくれるかい?」
俺達は互いに頷いてついて行く。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
木場に案内されたのは旧校舎で旧校舎自体がリアス先輩の所有物らしくあまり人には知られていないらしい…。
「………」
「ん…どうした?海道?」
「いや…何でもない…」
「さあ…着いたよ」
旧校舎二階の一番奥の部屋の前につけば木場は、扉をノックする。
「失礼します、木場です…二人を連れてきました」
どうぞと返事が返ってきて中へとはいると…壁、床、はたまた天井までもが不思議な文字で埋め尽くされていた。
「うぉ…なんだよこの部屋…」
部屋の中を見ていたおれは、いくつか置かれたソファーの一つに誰か座っているのに気付いた。
「あれは…」
「彼女は搭城小猫さん、この学園の一年生で僕たちの後輩だよ」
搭城…搭城………あ、駒王学園のマスコットか何か言われてる子だったかな…確か?松田と元浜も何か言ってたような気がする。
「小猫ちゃん、こちらが兵藤一誠くんと海道 遼くんだよ」
「初めまして!兵藤一誠です!」
「海道 遼だ…よろしく」
「…どうも」
ぺこりと頭を下げ羊羮を食べ始めた。
互いの挨拶がすむと部屋の中で水が流れる音が聞こえた。
「ん…?」
「あれは…!!」
奥にカーテンがあり女性と思われるシルエットが見えた…それを見て目をそらし横を見ると…。
「イッセーお前…」
「…いやらしい顔…」
カーテン越しのシルエットを見てだらしない顔をしているイッセーに俺は、あきれ…小猫…いや…搭城さんは、ジト目をしながら呟いていた。
やがて水を止める音がし、カーテンの奥からもう一人のシルエットが現れる。
「部長、これをどうぞ」
「ありがとう、朱乃」
そう聞こえるとカーテン越しのシルエットが服を着替え始める…暫くするとリアス先輩ともう一人の女性が出てきた。
「ごめんなさいね、昨日イッセーのお家に泊まったからシャワーを浴びてなくて今、汗を流したの」
そう言い謝るリアス先輩から隣のイッセーを見ると恐らくは、今朝の事を思い出したのかさらにだらしない顔になっていた。
「あらあら、初めまして、姫島朱乃といいます…以後お見知りおきを…」
今、挨拶をしてきたのがリアス先輩と同じく"二大お姉様"と称される姫島朱乃先輩だ。
ポニーテールにいつも笑顔を絶やさず、和風漂う雰囲気を放ち大和撫子の体現者とも言える存在だ。
by松田&元浜調べ
「初めまして!兵藤一誠です!お会いできて光栄です!」
「初めまして、海道 遼です」
お互いの挨拶が完了するとリアス先輩が口を開く。
「これで全員揃ったわね…取り合えず、兵藤一誠くん、いえ…イッセー」
「は、はい!」
「あなたを歓迎するわ…」
妖艶な笑みを浮かべ先輩俺達に告げた。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「粗茶です」
「あ、ありがとうございます…」
「どうも」
ソファーに座る俺とイッセー姫島先輩は、お茶を出してくれた。
俺は出されたお茶を一口飲めば思わず「うまい…」と呟き、「おいしいです姫島先輩」とイッセーが言えば嬉しそうに姫島先輩は、笑っていた。
「朱乃、こっちに来て座ってちょうだい」
「はい、部長」
俺とイッセーが座りテーブルを挟み反対側に座るリアス勢もとい、オカルト研究部…だったか?リアス先輩の横に姫島先輩が座ると全員がこちらを見てくる…あまり気分が良いものではないな…。
「単刀直入に言うわ…私たちは悪魔よ」
「え、あ、悪魔?」
「そうですか…」
困惑するイッセーと納得したように頷く俺を一瞬だけリアス先輩は見るが直ぐに視線を戻し続ける。
「残念だけど…事実よ…昨日あなたたちがあった男は堕天使よ」
「……」
「堕天使…あいつらは何なんですか?」
「彼らは元々、神に仕えていた天使だったのだけど…邪な感情を芽生えさせた為に地獄へと落とされた存在であり私達、悪魔の敵でもあるわ」
そこからリアス先輩の説明が続いた。先輩達、つまり"悪魔"に敵対する"堕天使"そして二つを纏めて滅ぼそうとする"天使"がそれぞれが大昔から争い続けている…これはスカーレットの話通りだな…。
「普通の男子高校生の俺達には縁がないような話だな…」
呟いているとイッセーも信じられないといった態度で苦笑いをしていると…。
「天野夕麻…」
ん…誰だ…?
突然リアス先輩の口から聞いた事のない女性?の名が出されると俺は首を傾げているが、となりのイッセーは目を開き動揺しているようだった。
「…何故、彼女の事を!」
成る程な…あの時の堕天使の名前か。
「彼女が堕天使だからよ」
「じゃ、じゃあ…何故彼女は俺に近づいたんですか…?」
「それはある目的があったからよ」
「目的…?」
「…貴方を殺すため」
「じゃあ…あれは夢じゃない…じゃ、じゃあ…何で俺は生きているんですか…!」
「それについては俺も聞きたいですね…今のイッセーから放たれている気があなた方と同じものになっている事を…」
「え…?」
イッセーは混乱した様子で俺を見てくる。お前、何を言ってんだ?というような表情で…。
「冗談よせよ…それじゃあ…まるで俺が人間じゃなく、リアス先輩と同じ悪魔になってるって言ってるみたいじゃないか…」
「その事については、事実よ…貴方は死んで悪魔へと転生したの…この"悪魔の駒(イーヴィル・ピース)"のお陰よ」
リアスの手には赤いチェスの駒のようなものが握られていた。
「この駒はね…悪魔が眷属にしたい相手に使う物なの…そして、眷属になった者は悪魔として生まれかわり…つまり"転生悪魔"となる…その力は死んだしまったものにも同様、ここにいるオカルト研究部のメンバーも転生悪魔よ…みんな…証拠を見せてあげなさい」
「「「はい、部長」」」
するとメンバーが立ち上がり背中から蝙蝠のような羽を生やす。
「うそ…マジ…ってうわ!?」
目の前で起きた事態に驚いているイッセーの背中にも同様の羽が生えた…これはもう、疑い余地はないな…眷属になったのもあのあとだろうしな…。
「で…リアス先輩に質問だが…」
「何かしら?」
「何故、イッセーは狙われたんだ?」
「あ、そ、そうですよ!何で俺が!」
「それはね…イッセー貴方に神器が宿っているからよ…」
「神器…?」
リアス先輩が言うには神器(セイクリッド・ギア)と呼ばれる物は、人間にしか発言しない特別な力で、歴史上に名を残す偉人たちの多くが、この力を宿していたらしい。
その中でも希に神をも滅ぼしうる力を宿す物もあるらしく堕天使たちもおそれていた……て事はイッセーの神器は強力な物なのか?
「それじゃあ…イッセーの神器を見せて貰いましょうか」
「え〜とどうすれば…?」
「自分の中で一番強いと思う物を想像しなさい…そうすれば出てくる筈よ」
「はい!いでよ神器イィィィィ!!!」
「出ないな…」
何の変化も起きない様子に呟けばイッセーは、膝をつきバカな!?といった感じの様子でいて。
「まぁ…こればかりは気長にやるしかないわね…」
「うぅ…リアス先輩ぃ〜」
リアス先輩がイッセーの頭を撫でながら慰められている姿に苦笑いを浮かべていれば、こちらを向いて言う。
「さぁ…今度は貴方の話を聞かせて貰えるかしら?」
あぁ…とうとうきたか…。
「何を聞きたいですか?」
「まず聞きたいのは貴方が何者であるかをききたいわね…」
「まずは…ですか…長くなりそうだな…」
まずと言う言葉に苦笑いを浮かべながら口を開く。
「まずは、名前は、海道 遼、17歳…駒王学園の二年生…ここまでは良いですか?」
周囲を見回せば全員がコクリと頷いている。
「次に…俺は、天使でも堕天使でも、悪魔でもなく…ただの人間です」
「ただの人間が今まではぐれ悪魔や堕天使を…信じられないわね…」
「…俺には、これがあったしな…」」
そう言い俺は二挺の銃を展開し構える。
「「「!!!!」」」
出現した銃に全員が驚きながらもリアス先輩一人が聞いてくる。
「それが…貴方の神器?」
「神器…が良くわからりませんが…ただこの武器のお陰で戦ってこれたのは間違いありませんね」
二挺銃を胸に当てれば吸い込まれるように消えていき。
「今の銃はブレストリガーと呼んでます…あとは…」
「この大剣ですかね…」
手をかざしては無骨な大剣が出現し再び驚くがイッセーが目を輝かせこちらを見てくる…。
「スゲェ!!海道ちょっと貸してくれよ!」
「あ、イッセー」
イッセーが大剣を持ち上げようとすればプルプル身体が震えていて。
「お、重い…」
「所有者以外は持ち上げる事は出来ないみたいだな…」
「は、早く…い、言え…」
「いや…今、初めてわかったからな」
「……持ち上げられません」
塔城さん…流石に貴女では無理のような…。
「戦車の小猫でも持ち上げられないのね…」
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「ところで…海道くん…私の眷属にならない?」
「眷属…ですか…」
「貴方の堕天使との戦いを見ていたら是非ともね…」
どうかしら?と首を傾げながら問いかけてくるリアス先輩。
「…なれれば良いですけど…」
「…なにか問題が?」
「取り合えずやってみてください…」
「えぇ…なら騎士の駒を…」
リアス先輩は俺の胸元に騎士の駒を近づけるが…。
バチッと音と共に騎士の駒を撥ね飛ばしてしまった。
「な…駒を拒否された!?」
あまりの事に狼狽えるリアス先輩を見ていた。
やはり…無理か…中の"アレ"が拒否をするんだろうな…。
「眷属は無理ですね…」
「えぇ…そうみたいね」
こうして俺の眷属の話は無しになってしまったが…俺は監視の意味をこめてオカルト研究部員の一員となった。
「とまあ…こんな感じだ…」
「ふふ…中々面白い事になったわね遼…」
「だが…これからは下手にはぐれ悪魔を狩る事は出来ないぞ…」
「焦る必要はないわ…ゆっくりといきましょう」
スカーレットは笑みを浮かべ、そろそろ行くわね?と言い魔方陣を展開し消えていった。
「まぁ…なるようになるか…」
ヒロイン…どうしよう( ̄0 ̄;)