映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ 勝ち取れ!泥門デビルバッツ 作:せんもくせい
「しんのすけ!起きなさい!今日は大事な合格発表の日でしょ!」
三月某日埼玉県春日部。
嵐を呼ぶ5歳児も15歳児となり、今日は高校の合格発表の日であった。
「う〜ん、あと5分…」
「1人だけ進路が決まってないあんたのために、ねねちゃん・ボーちゃん・まさおくんも合格見に行ってくれるんだから早く起きて支度しなさい!」
「みんなが見に行ってくれるならオラ必要ないぞ。過保護は寝て待てっていうゾ」
「それを言うなら家宝は寝て待てでしょ。。はぁ〜…仕方ないか。布団が臭くなるけど自業自得ね。」
シュ!(彼の父親の靴下が布団の中に投げ込まれる音)
「ゲッホ!ゲッホ!母ちゃん!人を殺す気!」
「起きないあんたが悪いでしょ。優しいお母様が朝ご飯用意してあげたんだから、さっさと食べなさい」
「どうせトーストとかのくせに。妖怪4段腹」
「何か言った?もう一回パパの靴下嗅ぎたいなら言ってごらんなさい」
「い、いえいつも美味しい朝食をありがとうございますお母様」
「よろしい。食べたら歯磨きと着替えもしちゃうのよ」
「ほーい」
ーリビングー
「またみさえに逆らったのかしんのすけ」
「母ちゃんたらひどいんだぞ!ちょっと寝てただけで父ちゃんの靴下を布団に入れるなんて!革命だぞ!うら若き乙女なんだと思ってるの。」
「それいうなら虐待な…って俺の靴下はそんなに酷いのかよ…」
ピンポーン
『しんちゃーん!用意できたー!』
「ほら、しんのすけ。まさおくん達が迎えに来たぞ。とっと食べて見に行ってこい。泥門高校なら全員合格出来るって川口も言ってたし大丈夫だから安心して行ってこい。」
「ほーい」
ー家の前ー
彼が15才になったように彼の友人達もまた15才となった。
「しんちゃん遅いよ〜。今日はしんちゃんの合格発表なんだから早くしてよ。」
「そうよ、しんちゃん。あと高校が決まってないのしんちゃんだけなんだから。本当なら4人で一緒の高校に通える予定だったのに、しんちゃんが入試の日を間違えるからこうなってるんじゃない」
「ほうほう、そういういうこともありましたな〜」
「しんちゃん合格しなかったら浪人なのわかってる?」
「大丈夫、大丈夫。オラなら絶対受かってるぞ」
「もう、合 格 発 表 の 時間。急が ないと」
「そうね。ボーちゃんの言う通りだわ。早く行きましょう!」
ー泥門高校合格発表会場ー
「しんちゃん、受験番号は何番?」
「5番だぞ。」
「あ!あったわよ5番!合格おめでとう!」
「しんちゃんおめでとう!」
「お め で と う」
そんな彼らに黒い影が…
?「合格者発見」
ダダダダダダ
『合格おめでとう!Ya-ha-』
「おぉ〜胴上げなんて気が利きますな〜」
「さっ!これでご両親に報告したまえ」
「では、ご遠慮なく〜」
しんのすけは携帯に番号を打ち込んでいく。
「しんちゃん、優しい先輩がいてよかったね!ってそれうちの番号じゃない!」
「まさおくんいつからオラの家の電話番号と一緒にしたの?」
「しんちゃんが間違えてるんだよ…もう、僕が入れるよ。」ピポパポ
彼が番号を入れしんのすけに渡しそうとした瞬間、金髪の先輩が携帯を奪おうとする。
ズバシ!「マサオくんさすが〜!もしもし母ちゃん?オラ受かったゾ〜。」
金髪の先輩こと蛭間妖一にしばらく味わうことのなかった戦慄が走る…
こいつ…クソ坊主が番号入れ終わった瞬間携帯電話取りやがった。油断する合格の瞬間にも関わらずだ…反応速度が早すぎる。あのクソドレッドと同じ匂いを感じちまった。
「捨てたもんじゃねな。こんな逸材が紛れ込んでんだからよ」
「蛭間!見たあの子!僕達の作戦が通じなかったよ!あの子アメフト部に勧誘しようよ!」
「うるせぇクソデブ。言われなくてもするよ」
「んじゃ、そういうことで〜。」
「お!終わったか。俺は泥門高校2年になる蛭間妖一だ。覚えとけ。」ケケケ
「あ、しんちゃんの先輩ありがとうございます。ほら、しんちゃんもお礼言って!」
「んもぉ〜。言われなくてもわかってるぞねねちゃん。ありがとございました〜。んじゃ帰りますか。」
帰っていくしんのすけ一行。彼の騒がしいとも言える会話が遠ざかっていく。
「蛭間〜。いいの?帰っちゃうよ彼」
「電話番号はGetしたから名前と住所はすぐにわかる。それより次だ!あのクソチビ行くぞ!」