「…ホント、あの人自分が時間弄れるからって好き放題してたな…」
俺はディアルガさんのもとで特訓した日々を思い出し、苦笑いを浮かべる。
…なお、その後アルセウス様に「鍛えるのはいいけど、時間を操作するのはやりすぎないように」と叱られていたのは別の話である。
「…何を笑っているんだ近界人!」
そう思っていると、俺にそれぞれ三輪と陽介と呼ばれた二人が俺に剣を向けてくる。
俺はギィン!という音と共にブレイクツールの持ち手でしっかりガードする。
「…お前らが仕掛けてきたんだ、正当防衛とさせてもらうぞ!」
俺はそのまま「はあっ!」と言い放ちながらブレイクツールを振り払い、三輪と陽介を引き剝がす。
「ブレイクツール、ロープモード!」
俺はそう言いながら持ち手となっているグリップ部を飛ばして掴んだ後、もとに戻る力を利用して距離を取る。
「…新トリガーの初実戦、使わせてもらうぜ?」
俺は腰のベルトに装着していたコマンダートリガーを取り外して、携帯デバイスの形に画面を開く。
「折角ならこのカードで行こうかな」
俺は左腰に装着していたカードホルダーからある一枚のカードを取り出す。
「…コマンダートリガー、着装!」
俺はそのままカードをスキャンし、コマンダートリガーが起動され、機械音声が流れていく。
その音声と共に俺の体に脚から青紫色の鎧がガキンッ!という音と共に俺の体に展開されていく。
そして、俺の手の部分からは炎をまとった刃が展開される。
最後に顔の部分にも青紫色の鎧が装着され、俺の頭頂部分そして瞳からは蒼い炎が迸る。
「…さあて、全員纏めてかかってきやがれ!」
Suppress it explosively!』
俺が腕を振ると辺りに蒼い炎が舞い散った。
◇ ◇ ◇
「…やはり、真の姿を隠していたか」
三輪は俺の変化した姿を見てそう呟く。
「秀次、どうする?」
陽介がそう聞くと三輪は「…なんのことは無い」と続ける。
「恐れる必要はない、俺たちは近界人を倒すだけだ。
…行くぞ」
「りょーかいっ!」
そう話して2人は俺に攻撃を仕掛けてくる。
2人の刀は俺の腕とつばぜり合い、ガキンッ!という甲高い音が鳴り響く。
「…何だと?」
「俺の腕は剣と同化している。
剣を折れないような攻撃力じゃ、俺には効かないぜ?」
そう言って俺は思い切り腕を振る体制に入る。
「はあっ、シャドークロー!」
俺がそう言いながら放たれた黒い斬撃が二人に襲いかかるが、2人はいったん距離をとって回避する。
そして三輪は俺目掛けて剣から銃に持ち替え、陽介は俺との距離を詰めて攻撃してくる。
銃の弾丸、そして剣と俺の腕がぶつかる甲高い音が何度も辺りに響き渡る。
「それで俺を倒すとか、実力はき違えてんじゃねえのか?
アイアンヘッド!」
俺がそう言いながら陽介にヘッドバットを決めると陽介は剣を間に入れるが、勢いは止まらずに地学の塀に飛ばされる。
「…さきにお前から仕留める!」
俺がそう言いながら陽介にとどめを刺そうと距離を詰めようとすると陽介からある言葉が呟かれる。
「…と、思うじゃん?」
その声が聞こえてきたと同時に、三輪が誰かを呼ぶ。
「奈良坂!」
その声と同時に、俺に向けて鋭い弾丸が放たれる。
俺は気づいて避けようとするが、躱し切れず左腕に当たり、大きなひびが入り、蒼い炎が漏れ出る。
「…ちっ、遠距離の奴がいたか」
「いくら硬くても、一点を集中して攻撃し続ければどうしたことはない!
これで終わりだ、近界人!」
…確かにこいつら、俺の左腕にしか攻撃当ててこなかった。
少なくとも、こいつらは適当に攻撃してるだけではない、賢いやつらである。
「…オーケー、お前らしっかり考えているみたいだな。
だが!」
俺はそのまま攻撃してくる2人に向けて右腕に大きな炎を宿し、思い切り振りかざす。
「むねんのつるぎ!せいやッ!」
俺はそう言いながら攻撃すると、剣を折って2人の体に大きな傷が入りトリオンが漏れ出していく。
「ぐっ…!」
そして。
「お前らのトリオン、しっかり吸収させてもらったぜ?」
「おいおいマジで…?」
陽介がそう話す通り、俺の腕は新品そのものになり、ヒビは完全になくなっていた。
これがこの姿のメイン技、むねんのつるぎの効果である、『攻撃して、相手のトリオンを吸収して自らを回復させる』というものである。
「…さてと、第2ラウンド、始めさせてもらうぜ?」
俺は炎を宿した目で2人をにらみつけた。
今回の着装シークエンスはレスキューフォースのものを借りました。
そして登場ポケモンはソウブレイズ。
ひのけんしポケモンなのでシンプル勝負ならちょうどいいかな…と。
ちなみに主人公のコマンダートリガー使用時の基本フォームです。