ブースに戻ってきた俺がポイントを確認すると、3500ポイントだったのが3570ポイントに増えていた。
目安としてはあのポイント帯をほぼ10人抜き位すればBになるはずだ。
「…お疲れさん、どうやった?」
「まあまあかな。ほぼBになるようなポイント持ってるやつだったってのもあるけど、思ってたよりは強かった。
油断しなきゃ普通に勝てる相手ではあるけど、逆に言えば油断したら負ける可能性出てくる。
そんな強さだったな」
水上の言葉に俺はそう返していく。
「…そいじゃ、俺もやってくるわ。
もしかしたら対戦申し込むかもやからそん時は相手頼むで」
「りょーかい、受けて立ってやるよ」
ブースを出ていく水上とそう話していると、ゾエも「もう大丈夫だと思うから、頑張ってね~」とブースを出ていった。
「…さてと、あの400ポイントちょい、さっさと稼ぐか!」
2人が出ていった後、俺はそう呟いて気合を入れた。
◇ ◇ ◇
「…これで、3970っと!」
あれから2時間ほど、ブースにこもりきりだった俺はとにかく勝ちまくり、さっさと450ポイントを荒稼ぎしてもうすぐにBに上がるくらいにはなった。
残り30ポイント、正直誰とやってもあと1勝すればBに上がれるだろう。
…そうなればもう俺から挑まなくても大丈夫だろう。
多分誰かしら俺に申し込んでくるはずだ。
事実として、あの後水上とバトってしっかりポイントは稼いでおいた。
ギリギリC級のやつなんて、ポイントがsくないやつからしたらある意味絶好の相手だ。
勝てないかもしれないがワンチャン勝てれば一気にポイント入ってくる。
なおかつ負けたとしても奪われるポイントは知れた数だ。
…このシステム、結構上手い具合にできている。
そう思っていると、ディスプレイに対戦希望のやつが示される。
「…よーし、それじゃBに上がってきますかね」
俺がそう呟くと、俺の体は再び仮想空間の中へと転送されていく。
「…お前は」
仮想空間に転送されると、俺の目の前にいたのは初めてのランク戦で当たった少女。
「…アンタに勝って奪われたポイント取り返させてもらうわ」
「…できるもんならな。
時間あんまりないから、速攻で終わらせるぞ」
「奇遇ね。私も速攻で終わらせようとしていたところ」
俺たちはそうにらみ合い、スタートの機械音声が流れると同時に体を動かしていった。
少女はスタートと同時に地面を蹴って俺に近づいてくる。
足元を見てそれが分かっていた俺は、始まると同時に地面を蹴って後ろに下がる。
「…こんなのはどうかな?」
俺はそう話しながらハウンドを展開し、32分割と一つの弾は小さいが数を多めにした弾を大きく上に打ち上げる。
俺の飛ばしたハウンドはある程度の高さまで上がった後、一気に軌道を変えて相手へと襲い掛かる。
「…ハウンドはしっかりい引き付けて、から!」
彼女はそう言ってギリギリまで俺のハウンドを惹きつけ、俺との距離を取って上から降り注ぐハウンドの雨を回避する。
…だが、俺が彼女に向けて上に放ったのは30発だ。
残りの2発は…というと。
「…俺が分けた弾数覚えているか?」
俺の言葉通り、残りの二発は両サイドから回り込んできていた。
「うそ…でしょ…?」
…その2発のハウンドは彼女の体で交差し、2つの穴が開き、トリオンが漏出していく。
彼女はたまらずその場で片膝をつく。
「さっきの弾はお前を動かすためのハウンドだ。
…そこまで読めたら俺に勝てただろうよ」
そうして俺は改めて展開したトリオンキューブを彼女に向けて放ち、彼女はトリオン体を維持できずに飛んでいく。
「…今日中に行けて良かった、ホント」
俺は一人になった空間でそう呟いた。