風間さんと別れた後、俺は風間隊の隊室へとやってきた。
「…俺だ、入るぞー」
もう入り浸りすぎて名前とか言わなくても多分大丈夫だろう。
ドアが開き、風間隊の隊室の中にいたのは風間さん以外の3人。
「…あ、お疲れ様です敷谷さん。
今日はどうされました?」
そう言って駆け寄ってきてくれたのは遼である。
「ああ、Bに上がったからな。
その日のうちに上がれてよかったよ」
俺は左手の甲に表示された4011というポイントを見せる。
「凄いじゃないですか、今日入隊式ですよね。
…多分、最速記録だと思いますよ。おめでとうございます」
遼は素直な顔でそう話してくる。
…ホント、いい後輩だよコイツは。
「…それでさ、宇佐美」
俺がそう話すと、奥の部屋から「あいあいさー」という声と共に宇佐美が出てくる。
「Bに上がったから、トリガー設定したいんだけどよ、頼めるか?
遼と士郎も、使用感とか聞きたいから時間があるのなら来てくれ」
「わっかりました!」
「了解です、俺が出来ることならいくらでも」
「えー、まあ見てあげますよ」
三者三様の答えを見せる中、俺は宇佐美の城と化しているコンピューターの前へと歩いて行った。
◇ ◇ ◇
「…それでやっぱり登録は射手で行きます?」
トリガー設定の画面で宇佐美は俺にそう聞いてくる。
「そうだな…。風間さん含めて全員スコーピオンアタッカーだし、射程持っておいた方がいいと思うから射手で行くよ。
メインはこのままハウンドで行く」
俺がそう答えると宇佐美はそれに続けてくる。
「…それじゃ、他はどうしましょうか?
アステロイド、ハウンドもう一つでもいいですしメテオラとかもありますし。
どうしますか?」
そんな宇佐美の言葉に続けたのは遼と士郎だ。
「…メテオラがいいのでは?
カメレオンを使っていくうえで、目くらましにもなりますし」
「だね。ただでさえ目で見えないウチがメテオラでも攪乱してくるようになれば、さらに厄介になる」
そしてメテオラをセットした後、俺は他のトリガーについても聞いていく。
「…それで、宇佐美。
近界でいるときは剣を使っていたからよ、ブレードで良いのってあるか?」
俺がそう聞くと宇佐美は「あ、やっぱ剣持ちたいです?」と聞いてくる。
「どういう戦い方だったんです?
軽い方が良いならスコーピオン、耐久性優先するなら弧月ですけど」
士郎の言葉に俺は「そうだな…」と続けていく。
「どっちか言ったら軽い方がいいかな。
一応両刀型だったからな、太刀川さんみたいな弧月2本はさすがにキツいと思うし。
スコーピオン2つにしておくよ」
そうしてスコーピオンがメインとサブに入れられた。
あとはシールド2つ、メインにカメレオン、サブにバッグワームを入れてスロット8枠は完全に埋まった。
「…それじゃ、こんなかんじでいいですかね?」
宇佐美はそう聞いてくるが、俺は「ちょっと待ってくれ」と止める。
「…宇佐美、このエスクードってなんだ?」
俺が目を付けたのはあまり使われていない旧型トリガーだった。