「…とりあえず、翔哉!
ポケトリアにようこそ!
ポケトリアの神の1人として、お前を歓迎するぜ」
「ありがとうございます」
パルキアさんの言葉に俺はそう頭を下げる。
「ま、言ったと思うけど、少なくともお前が不利になるような扱いはしねえってことは約束するよ。
お前がトリガーのことを教えてくれるってことに対する交換条件だからな」
パルキアさんはそう言いながら椅子から立ち上がり、続けていく。
「それじゃ、ちょっと着いて来てくれないか?」
「え…、どこにですか?」
「俺の家族。ポケトリアでは俺含めて四龍神って呼ばれてるな。
ポケトリアの実権を握ってるから、お前にも紹介しておかないとだろ?
多分
…あー、確かにそのあたり気になるかも。
パルキアさんは今トリオン体解除してるけど、手に付けてるトリガーっぽいブレスレットは黒いからおそらく
そう思いながら俺は歩いていくパルキアさんの後ろをついていった。
◇ ◇ ◇
「おーい、連れてきたぜー」
パルキアさんはそう話して部屋に入っていく。
その部屋はさっきのパルキアさんと同じような装飾がされているが、大きさはその5倍ぐらい大きかった。
「お疲れ様、パルキア。
翔哉君だっけ、そこに座って」
中央の大きい椅子に座る、背中に大きな神々しい金色のなにか装飾のようなものを背負った白い服と黒い髪に白いメッシュが入った女性はそう話す。
「あはい、それじゃ失礼します…」
俺は促されるまま椅子に座る。
「…まずはポケトリアにようこそ。
1人引き籠ってていないけど、四龍神一同、君を歓迎するよ。
私はこの世界の創造者、アルセウス。
そこにいるパルキア、ディアルガを生み出して、このポケトリアを創ったんだ」
アルセウスさんがそう話すとその傍にいたゴツゴツとした群青色を基調とした服装の女性も話してくる。
「…私はディアルガ、時間を司るものだ。そこにいるバカの姉をやってる」
そうディアルガさんが指さす先にいたのはパルキアさんである。
「姉ちゃん、バカって俺のことか?」
「お前以外に誰がいるんだ、母様と客人にそんなこと言う訳がないだろ」
「…んだとぉ!?」
そうパルキアさんとディアルガさんは口喧嘩を始めてく。…まさに姉弟喧嘩だな。
「…翔哉、君に聞きたいことがあるんだけど」
そんな二人を気にせず、アルセウスさんは俺に話してくる。
「…あのー、パルキアさんたちとめなくていいんですか…?」
俺がそう話すと、アルセウスさんは「いつものことだから気にしなくていいよ。何かあったら私が抑えるし」と話してくる。
「…それでさ、翔哉ってトリガー技術者なんだよね?」
「はい、一応持ってきたトリガーは一通り理解してますし、未知のトリガーの解析もしていたので…」
アルセウスさんは「それなら良かったよ」と続けていく。
「君にはね、一般市民が扱える汎用トリガーを創ってほしいんだ。
一応パルキアやディアルガに自分の能力と同じ黒トリガーを渡してはいるんだけど、どうしても黒トリガーの生産はさすがの私でもしんどくてね。
最近、門も開くのが多くなってきてるし、その都度パルキアやディアルガを向かわせるのもコスト的に悪いんだ。
幸い、ポケトリアには定期的に開催されるバトルフェスって呼ばれる全国民参加の大会があって、全員戦闘能力はそれなりに持っててね。
免許制にしてトリガーを一般市民に配布したいって思ってるんだ。
…できそう?」
「…できるかなとは思いますけど、何個か聞かせていただいてもいいですか?」
俺がそう話すと、アルセウスさんは「大丈夫だよ」と返すので聞いていく。
「まず、母トリガーと
「ああそれね。まず母トリガーはここの地下に厳重に保管してる。
場所を知ってるのは私とディアルガとパルキア、後はトリガー開発室のロトムとメタグロスだけだね。
…で、冠トリガーは私自身。すべてのものを生み出せるってトリガーなんだ。黒トリガーもこれで創ったんだよ」
…なるほどな。黒トリガーを創ったら、その人物の体は砂となって消えるって聞いてたけど、それなら納得である。
「それと、トリガーの開発にはトリオンが結構必要になるんですけど、そのあたりってどうしたらいいですか?」
「それなら心配しなくて大丈夫。
君に入ってもらうトリガー開発室にはトリオン供給装置があってね。
それを使ってもらえれば自動的にトリオンをMAXまでチャージしてくれるんだ。
好きなだけ使ってもらって構わないよ」
…マジで至れり尽くせりだな。レフォースでもトリオン使い放題ではなかったし裏方だから回されるトリオンも少なかったし。
思う存分使わせてもらうとしよう。
「…それじゃ、これから何千年の付き合いになるのか分からないけど、よろしくね!」
…ちょっと待って?
「あ、あの何千年って…」
アルセウスさんは俺の言葉に「あ、ごめんごめん」と話す。
「何千年じゃなくて何億年だったか。
間違えてたね」
…はい!?
「いや、俺ただの人間ですよ!?
精々生きれて120年ですって!?」
俺はたまらずそう返す。
…まあこの世界を創った神なら何億年生きるとかの感覚になるのか。
「…んー、それじゃ君の寿命を延ばしておこうか」
そういうとアルセウスさんは立ち上がり、俺の方に向かってくる。
「…よし、これから頼むね」
…アルセウスさんはそう言いながら俺の頭にポンと手を置く。
その瞬間、俺の体が変わっていく感覚がした。
「…よし、これでもう大丈夫。
君の寿命は私たち並みに長くなったよ。
トリガー開発、しっかりやってね」
アルセウスさんはそう俺に微笑んできた。