MJ麻雀でギアスコラボやっててすっごい驚いたし興奮したから勢いで書きました。
てか絶対パチンコ・スロットの客層狙ってるだろ。
ちなみに見直してないので誤字脱字とかやばいと思います。勢いだけで読んでください。
追加
読み直したらあまりにも酷かったのでやっぱり修正しました。
いくらなんでも元の誤字脱字の質と量がカスすぎる。
アッシュフォード学園、生徒会の一角。
緑色のマットが敷かれた正方形の卓を囲んで座る生徒がいる。
男子生徒三人と女子生徒一人というメンツが笑みを浮かべながら両手をかざしている卓上には喧しいまでの音を立てる136個の牌があった。
ーー麻雀だ。
およそ学園には似つかわしくない響の遊戯品のそれは、ある男が、ある男を倒すために用意した道具だった。
ーーこんなものにまで頼らなければ自信を得られないとは。我ながら細い神経だ。
牌を混ぜながら微かにほくそ笑む男はルルーシュ。
この麻雀牌を持ってきた張本人である。
彼は持ち前の頭脳を駆使してあらゆるゲームに精通している。
最も得意なのはチェスだが、他にも将棋や囲碁、バックギャモンやオセロに至るまでプロ顔負けの腕前を持っている。
ではそんな彼が何故麻雀などと言う学生が学園に持ってくるのには不自然過ぎるテーブルゲームを用いて何者かを倒そうとしているのか。
答えはただ一つ。
[順当に打てばかなりの運が要求されるこのゲームなら、如何に奴と言えど一筋縄で俺を倒せるはずがないだろう]という考えがあったからだ。
しかし、当然その前提条件はルルーシュにも当てはまる。如何に彼がずば抜けた天才と言えど麻雀は運が大きく関与するゲーム。
仮に何処にどの牌が積まれていったのかを全て記憶していたとしても[鳴き]によって順が変れば誰が引いたのかを把握できるのみになる。そこから棄て牌を予想して手牌を準備していたとしても確実に予想通りになるとは言い切れない以上、やはり最後には運が頼りになってくる。
ーーそう、お前も考えて二つ返事をしたんだろう?
視線も、表情も、一つとして崩さずにただ意識だけをルルーシュは彼へと向ける。
「どうしたんだい、ルルーシュ?僕、何か間違えた?」
「いいや。寧ろ初めてとは思えない打(ぶ)ち方で俺も驚いてるよ。スザク」
かつては親友でもあり、現在は最も恐ろしい敵である男・枢木スザクに。
「君にそう言ってもらえるのは嬉しいね」
ルルーシュの表情の機微を見逃さず、あくまでも世間話の一つのようにして笑いかけるスザク。
比類なき身体能力を誇り、ルルーシュほどでは無いにしろそれでも優秀な頭脳を持つこの男は正しく文武両道の超人。
特化型のルルーシュとは違い、圧倒的なまでのフィジカルすら兼ね備える彼は真にルルーシュの脅威と呼べる存在だ。
ルルーシュに誘われた際、『実は初めてなんだ』と言って参加したものの当然真っ赤な大嘘。
いついかなる時にルルーシュが何からヒントを得て攻め込んで来たとしても対抗できるように彼にとっての手助けに成り得そうなあらゆるゲームを最低限嗜んでいる。麻雀もそのうちの一つだ。
そんな彼の内心に湧いているのは最早[イカサマは見逃さない]といった旨の思惑のみ。
既にオーラスにまでもつれ込んだ間にルルーシュが見せたイカサマの機微はゼロだが、分かりやすい高得点での上りも同時に無い。
常に順位が二~四位であり、目立たないと言えば聞こえはいいが、スザクには注意が行かないように敢えて抑えているようにしか見えていなかった。
ーールルーシュ。君が僕をこんな席に誘ったのには必ず何かの訳がある。しかもこの局は君が親だ。それなのにこんなパッとしない終局なんてありえない。そうだろう…!
「ふふ、やっぱり仲が良いのね、二人とも」
「全くだよ~。麻雀は四人でやるものなんだからさ~無視するなよ
〜」
水面下で繰り広げられるルルーシュとスザクの思惑など露と知らずに呆れたような笑みを見せて苦言にも聞こえる冗談を口にするのは赤髪の女子生徒とお調子者の男子生徒。
カレン・シュタットフェルトとリヴァル・カルデモンドだ。
「それにしてもやんなっちゃうよなー。俺がルルーシュに麻雀を教えたのに、数局で俺よりうまくなっちゃうんだもん。自信喪失だよ…」
「確かに。三麻に付き合わされたけど、見る見る上達していったもんね」
「ホントホント。俺なんか一年近くかけてやっと上達したって言うのにさー」
二人は顔を見合わせてもう一度笑うと混ぜ牌はもういいだろうとなんとなくの雰囲気をそれぞれ見せあって積み始める。
「そんなことないよ。教え方が上手かったから俺も直ぐに覚えられたんだ」
「確かに、昔からルルーシュは興味のない物事は全然覚えられなかったもんね。学校の給食とか」
「おいおい、俺だってカレーの日くらい覚えていたぞ?」
リヴァルとカレンに合わせて話を弾ませる二人。
が、スザクの視線は常に麻雀牌をよどみなく積んでいるルルーシュの手元にのみ注がれ、それに気が付いているルルーシュは僅かに積み込みのような動きを見せては積み終えた牌を敢えて遅く見せているスザクに渡している。
「おーいルルーシュぅ。積み込みかぁ?駄目だぞイカサマは~~」
「人聞きが悪い事言わないでくれよ。スザクが手間取っているから渡してやってるだけさ」
「気を使ってくれてありがとう。助かるよ。器用な方だとは思っているんだけど、まだ慣れていないのかな?」
「あ~、またそーやっていちゃついて~!ルルーシュは勝負事では意外と真剣なんだって俺だって知ってるよーだ!」
ふざけているのか本気なのか、旧来の親友である二人の所帯じみたやり取りにふくれっ面を見せるリヴァルと、この時だけは打算なくはにかんだルルーシュとスザク。
……そんな三人を尻目に、ただ一人だけ薄幸の少女のような表情を浮かべたままのカレンは、ぎこちなく見える手の動きで、けれどルルーシュ以上の手つきで牌を裏返していた。
ーーなんてね。全部お見通しなのよ、枢木スザク。
学園でのカレンは病弱な少女。運動などは以ての外で、紅い髪とは裏腹に気も弱い。ーーというキャラ設定。
ーーホンット、この設定にしてよかった。普段通りじゃ、ルルーシュと関係なかったとしても疑われかねないもんね。
あくまでも病弱設定のカレンは実際のところ勝気の塊。そして計算高くもある。
演技上の副産物である[押しの弱そうな雰囲気]をこれでもかと見せる事でスザクからの注意を軽微なものとしているのも単に学園での立ち位置を崩さないためだけではない。
その実、黒の騎士団リーダーでありゼロ本人であるルルーシュが勝利する機会を伺っていた。
そう、俗にいうコンビ打ちだ。
ーーふ、哀れな男ね、枢木スザク。あんたは最初っからゼロの手の内なのよ。
おくびにも出さずスザクを小バカにするカレンは、ルルーシュ達が歓談している間に唯一無二のタイミングであるこの日のために血のにじむような努力をして手に入れた技をいつでも使えるように必要な牌をそれとなく集めていた。
ーーさぁ、準備は出来たわ。後は合図だけ。
「もぅ、そろそろ打(ぶ)ちましょう?結構時間かかっちゃってるし」
「あ、いっけね。カレンって確か今日病院なんだっけ」
「うん。まぁでも大丈夫。多分間に合うと思うから」
「それならいいんだけどさ。でも、なるだけ早く終わらせるから」
「そう言わないでくれリヴァル。まだ俺、満貫以上で和了れてないんだ」
「あっはは、そういやそうだな。日に一回くらいは跳満で和了るもんな~。あ、もしかして久々に勝ち目有る!?」
「ふふ、どうかな。俺の勝負強さはよく知ってるだろう?」
「だよなー」
まるで何の変哲も無いルルーシュとリヴァルの会話。
けれどカレンはこの日一番の聞き耳を立てている。
理由はその前兆を感じたからだ。
通しと呼ばれる隠語による合図が来るかもしれないと
……そして。
「ああ、そう言えば明日は雨が降るって聞いたな。念のため今日も傘を持っていた方が良いんじゃないか?病院は確か、夜からだったろう?」
ーー来た!ゼロからの合図!2の2の天和!
「あー、確かに最近天気予報アテにならないもんな~。俺ので良ければ折り畳みあるけど?」
「ありがとう。でも大丈夫、鞄にいつも入れてあるから」
反射的に返答するも最早リヴァルの声などカレンには聞こえていない。
彼女の頭の中に在るのはただ一つ。完璧な積み込みを行いサイコロの目を2のゾロ目で落とす事だけ。
「…さて、僕もやっと積み終わったし、サイコロふろっか。ルルーシュ?」
何かが妙だーー。
確信の無い不安に駆られながらもスザクはルルーシュに小さなサイコロ2つを手渡す。
「ありがとう。…じゃあ、振るよ」
言いながらつまんだ2つのサイコロを同時に放るルルーシュ。
その動きに細心の注意を払って視線を送るスザクだが怪しいところは無い。
「2の2だ」
「……ゾロ目?」
「うん?何かおかしかったか?」
「…いや、何でも無いよ」
僅かな違和感を拭いきれない中、けれど明確な何かを見たわけでもないスザクはそれ以上の言葉を控える。
そうして、ルルーシュとカレンが作り上げた大一番は完成する。
ーーさぁ、舞台は整った。行くぞ、カレン!
腹の底から湧き上がりそうになる絶対の勝利を確信した笑みを必死に抑え込み、手牌を作るため山から牌をはこんでゆくルルーシュ。
彼が勝つため、最大限の努力をし、確実に実を結ばせたカレンもまた笑みを堪えての平常心を装うのに必死だった。
ーー勝てる。勝てるぞ!今までどんな作戦を立てようとも必ずと言って良いほどお前のせいで崩された!だが今日は違う!そして、これからもだ!スザク!!
ルルーシュが麻雀によって求めたもの。それは、スザクに対する[勝利]という一言だけ。
これまでにそれだけがどうしても得られなかった彼は、茶番とも言えるこの局を設け、恥を忍んでまでカレンに頼んだ。
対し、カレンはルルーシュに信頼されている事が嬉しく、何処か呆れた様子で受けはしたものの今日のために麻雀を猛勉強。下手なプロ相手なら握り込みくらいなんて事も無くこなす技術と胆力を見に付けていた。
そう、全てはこの一勝のため。
勝利の流れを掴み、運を己に向けさせての以降はイカサマ無しで勝って確実な自信に繋げなげるため。
そして、その瞬間は目前だった。
ーーこれだ。この牌を取って並べれば、国士無双での天和。自動的に和了り、俺の勝ち。そして親である俺が勝てば更にもう一局。そこで一度リーのみで上がって三局目でカレンが『遅れるから』とでも言って帰れば俺の勝ち逃げ。スザク、お前に勝ち逃げだ!
山を掴むルルーシュの手が少しだけ振るえる。
無理も無い。彼の掴む牌はカレンの仕込んだ通り、国士無双に必要な残りの牌だけ。
純粋な天和・国士無双ではなくとも、麻雀打ちなら憧れて止まない瞬間。そして何よりも宿敵への絶対に覆らない勝利。
その瞬間が、彼の指先に掴まれている。
ーーこの時までは。
「あ…!」
「!!!」
「!?」
スザクの発した非常に間の抜けた声。
原因は全くの不明だったが、ルルーシュとカレンには正しく時間が止まって見えた。
ーー全ての山を、崩したのだ。スザクが、自身の手……いや、身体全てを使って。
「あ、あーあ。やっちゃったー。ま、ずーッと座りっぱなしだったししょうがないのかな」
珍しい物を見るように笑うリヴァルの視線の先では麻雀卓へと前のめりに倒れたスザクがいる。
ーー山崩し!?
ーーチョンボ、だと!?
「ご、ごめん!トイレに行こうと思って立ったら立ちきれなくて……」
「う、嘘だ!」
「る、ルルーシュ?」
「……はっ」
申し訳なさそうに謝るスザクを見下ろす形で勢いよく立ち上がったルルーシュは直ぐに我に返り更にリヴァル、カレンを見回す。
その後、肩を大きく脱力させて座り直すと「済まない…」と口にした。
「……その、手牌が国士無双だったんだ。勿論奇跡的な偶然だとは思うが、もしかしたらと思っていてつい、な」
「は、はぁ!?何馬鹿な……って!ホントだ!?しかも掴んでた牌と合わせると……ホントに国士無双!?そ、それって、天和!?!?」
何も知らずに目を白黒させて無邪気に驚くリヴァルを他所に視線を交わらせたルルーシュとカレン。
幾度となく死線を潜り抜けた二人は言葉は無くともただそれだけで会話は成立している。
奴はわざとやったはずだ、と。
ーー悪いな、ルルーシュ。カレンやリヴァルが親だったら流したかもしれないが今は君だ。ならどんな違和感でも見逃すわけにはいかない。
ルルーシュにだけは見えるようにわざと口元を吊り上げたスザク。
当然見逃すはずも無いルルーシュ。
ーーす……スザクゥゥゥゥ!!!!
どこまで言っても確信に近いだけの憶測だったものが混じりっけ無しの事実へと変貌した瞬間だった。
同時、一瞬だけルルーシュは表情を歪ませると小さく深呼吸をし、スザクたちに背を向けた。
「悪い、初心者のお前にいきなり声を荒げてしまって。けど、気持ちは分かって欲しい。今日はもう、打(ぶ)つ気にはなれない」
「あ、る、ルルーシュ!」
そうとだけ残したルルーシュはリヴァルの声に反応する事無く生徒会室を後にする。
「……なんていうか、三麻するって雰囲気でもないし、病院もあるから私も帰るね。片付けだけごめんなさい」
「あ、ああそれはいいけど……。行く前に、時間があったらルルーシュの事お願いしてもいいかな?俺とかスザクだとほら、多分微妙な空気になっちゃうし」
「うん、少しだけ探してみる」
それらしい言い訳をして微笑んだカレンは踵を返してルルーシュの後を追うように生徒会を出ていく。
……その顔は一瞬だけだがナイトメアフレームに乗っている時の彼女の顔になっていた。
「……さて、じゃあ片付けよっか」
「そうだね。ごめん、僕のせいで」
「良いって良いって。なんだかんだルルーシュだって許してくれるよ」
「だと良いけど」
それまでの喧しさが嘘のように静まり返った生徒会室に残されたリヴァルとスザクは黙々と麻雀牌を片付け、またいつでも出せるようにと物置部屋の中でも比較的取り出しやすい位置へと卓をしまう。
……だが、その後にルルーシュを誘っても彼は二度と打つ事は無かった。
代わりにリヴァルが何気なく話した『国士無双での天和未遂事件』の話が独り歩きし、一時期はルルーシュは雀聖が夢であるというような噂が流れ……。
「……どうした、ルルーシュ?元気がないのか?」
「放っておいてくれ」
噂が消えるまでの暫くの間何故か元気のないルルーシュの目撃情報が学園内外を問わず報告された。
「俺は……俺は…!!」
END
出したい目を下に持って、一回転半の力を加えて振るだけだ。
何回やっても出来なかったですよ!房州さん!!