逃げて逃げて逃げて、
脳みそを占めていた空白に思考が流れ始めた辺りでようやく土を陳腐になってしまった牙で掘り続けるのを止める。
自分の体の震えが止まっていることに気づき、次に自分は何をしているんだろうと恥と後悔に身を土にうずめて震える。
私の役目、というより私の宿命はこの世界に鉄錆びの如く執着し続けるクトゥルフの肉体、深紅の物質を喰い続ける事だ。
奴はこの世界で数億も前に眠ったくせして未だに新たな世界で覇権を握らんと足掻いている。遥か昔に埋没した存在なのだからさっさと永眠してほしいものだ。私達邪悪なる者にとっては特に。
…いや、もう私なのだったな。
随分短くなった体を水たまりに浸す。それだけで私の内に堆積していた邪悪が溶け出しあっという間に水は宵闇に沈む。生々しいあの深紅を食い散らかし消化するにはこうするしかないのだ。というよりそう進化したので私の体はこのようなミミズに似た構造になっている。紫の色素はその過程で仕方なく混ざってしまうのだから色だけを揶揄して邪悪というのはやめてほしいものだ。ん?でも実際に
だが私はその人間に敗北した。所詮頭が巨大化した猿だと侮っていた結果がこれだ。私達は神に近い古の者に対抗できていると慢心したのだ。
何が足りなかったのか。力か。装甲か。それとも特殊な能力か。
…いや、違う。あの人間は様々なものを身に着け得体のしれない液体を飲んでいた。さらには強力な遠距離武器や彼が用意した土台すべてがあの人間を味方にした。
だが私にはあの人間が行った全てを実行することはできない。あの人間のように土や木の足場を運び自分に有利な環境を作成売る手足がない。
だが、その人間の様に謎の液体や血肉となる飼料を喰らう事はできる。
ならば私はこの名に恥じぬよう全てを喰らってみせよう。今までは気持ちの悪いクトゥルフの血肉や眷属共のみを喰らってきたがそんなのは止めだ。どうせ私の代わりは大量にいる。私がこの行いで死んだとしても私達ならきっと役目を全うするだろう。
無気力に水面で浮かんでいた体を浮かせ近くの壺を叩き割る。中には正体不明の赤い液体がフラスコに入っている。それを躊躇なくガラスごと噛み砕き喉を通って胃に流し込む。じんわりとした薬学風味な味と共に傷ついた体が再生していくのが見て取れた。
なるほど、あの人間が私のバイルスピットをくらった後に時々摂取していた液体はこれだったのか。己の力のみを頼りにせず、外様から協力を戦いで用いるとは小癪な事をしてくれる。
だがこれで確信した。私はこのような謎液体を喰らい続ければ強くなれると。あの人間は違うようだが私達邪悪なる者は喰らう事で強くなる。本来格下も格下な私達は深紅の連中に対抗できているのはこの特性故だ。奴らの血肉を私達の血肉とする事でどんどん肉体を強化してきたのだ。そしてこの瓶を飲むことで本来これほどではなかったはずの再生力が強化されている。
そしてあの人間が私と戦う前に飲んでいたであろう薬の類があの人間の足元に散らばっていた。あれらを喰らえば私はもっと強くなれる。
どちらかと言えば漆黒の者である私の旅路に一筋の光が落ちる。石やなにかの鉱石を喰い破りながら突き進み続ける私の意思は私達の頃よりもはっきりと明瞭なものになっていた。
1:名無しのテラリアン ID:451rjQxmn
おまいらに聞きたいんだがボスmobのこの行動ってよくあることなん?
【動画】
2:名無しのテラリアン ID:cKlGDKQQz
こんな理不尽なデスポ、俺だったら切れちゃうね
3:名無しのテラリアン ID:PsHm/jFPw
ボスmobのデスポーンって条件なかったっけ?目を離して30秒みたいな
4:名無しのテラリアン ID:n/Ywg6C0/
つーかこれデスポじゃなくね?ミニマップに突如地下に急降下してってるボス見えるぞ
5:名無しのテラリアン ID:8SO7oo01N
ほんとや。じゃあ自分からプレイヤーの視界外に逃れてデスポしたってことやん
6:名無しのテラリアン ID:451rjQxmn
なんだそれクソゲーすぎだろ
7:名無しのテラリアン ID:Fq9tqyc3S
わろた。案外ディアクロップスみたいにマップに残ってたりしてな