バシャリバシャリと土砂を掻き分け水路を作っていくと重力に従って水溜まり落ちていく。徐々に熱くなっていく土をその後もどんどん掘り返していき、
ジュボボボ…。
マグマ溜まりに到達し身が浸かる前に空中に浮遊して脱出。その後上から降ってくる堰を切った水で冷めていくマグマ溜まりは黒曜石に変わっていく。できた黒曜石の床に勢いよく牙を突きってると前は折れていたであろう牙が食い込み、亀裂が大きくなっていく。
バキン!!
氷が割れたような音と共に黒曜石の床全体にひび割れが広がった。それに少し触れればボロリボロリと破片が千切れ転がる。
プラチナ鉱石を食べ続けること数十日。ようやく強度が足りてきた私の体はこの生活に入る前の私達の頃と比べ随分と硬く強くなった気がする。零れ落ちたそれを煎餅のようにバリバリ食べれていることからもそれは伺える。思えばあの人間の装備も、私の頭突きで中の肉体は破壊できどもその装甲は破壊できていなかったな。なかなかどうして侮れないものだ。
ジャボン!
(なんだ…?この水は…!)
そんな風に物を考えながらひたすら地中を掘り進んでいると突如宇宙空間のように煌めく洞窟の中へ投げ出される。
そして空中でブレーキをかけようとする前に謎の水に浸かってしまった。
(物思いにふける悪癖がついに牙を向いたか…)
当然のことだが、私の肉体に溶岩はまるで効かない。雑多の雑魚共にとっては地獄の責め苦なのだろうがどれだけそれに浴びようと私の皮膚はまるで影響を受けず断熱性も高いため中の肉がこんがりステーキになることもない。
古の神に準ずるものでもない限り私の体を傷つけることができるものなどいない。そう考えていた私はその液体に浸かってしまった。
「GRUuuuu!!」
熱い!皮が剥がれ、肉が溶け落ちていくのを感じる!
いやそれだけではない。なにか、本質的に魂が変化していくのを感じる!牙が剥がれ、目が溶けて、汚れた肉が融解して、それらがまた形をなして何かに変わっていく!
「Ga...ああ…」
ギラギラと私の肉体90%が虹色に光る蝶に変わっていくなか、残り10%が虫ではない何かに変わる。
「…なんだ!?」
気づいた頃には、謎の湖を通り抜け底を通過しその下にあった洞窟に落ちていた。しかし私が困惑しているのはそこではない。
私の身を守る灰色の皮が消えていた。顔を無意識に“何か”で触れれば私の巨大な牙が無くなっていた。
そしてその代わりに見慣れない細い棒のような一対の腕が体の左右から生え宙を駆ける私には不要だった足が下半身から伸びている。
さらに何に使うのかよくわからない灰色の糸のような物が頭から腰まで生え広がっている。
体の器官が変わっているのか、宙に浮かぶことも出来ずなんとか慣れない手足を使って先程の湖に全身を写してみる。すると私の身体はどうしようもないほどに変化していた。
「なんだ、これは…」
それはまるであの人間のようだった。少々外見は異なるが容姿は完全に人間のそれだったのだ。
「そんな…。どうしよう…」
私の喉からハープを弾いたような高い音が漏れる。
私達よ、どうか弱音を吐く私を見逃してほしい。全てを喰らうものとしてありとあらゆる苦難を乗り越えると誓った私でも、虫の身を抜け出すことになるとは思っていなかったのだ。
八つ当たりに其の辺の岩を噛み砕こうとしたが、牙が生えていたあの頃との距離感が今と違い虚しく空振る。
頭が風を切る音と数滴の涙が土に落ちる音だけが響いていた。
1: ID:xW3Zj//Rt
だれかこの現象について知らん?ゲーム再起動かけてもマップに残ってるんだが
[写真]
2: ID:rXHu7biHD
イベント以外にデスポーンしないボスとか聞いたことないな
3: ID:VvchBrgSR
デスポしてるけどマップには残り続けるバグとかじゃないのか?
4: ID:xW3Zj//Rt
でも時々動いてるんよなこいつ
5: ID:J5Cj2+mgF
こわっ
現地までいって調べてきたら?