頭文字D マキシマムブースト   作:ライダーGX

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追記:100話の更新、記念すべきでしたwww。忘れてた。


第97話 さよなら ハチロクとワンビア 中編

突如拓海が赤城山にやって来たのを見て、走一達は驚きを隠せないかった。走一達は拓海の側にやって来て、走一が拓海の肩に手を置く。

 

「おい拓海!お前どうして此処に!?」

 

「うっせぇ!!黙ってろ!!」

 

拓海が走一の手を振り払い、京一の所に行く。それに走一達は拓海の突如の異変に驚きを隠せなかった。

 

「なんだなんだ!?」

 

「いつもの拓海じゃないぞ!」

 

「なんだか拓海君がキレてる感じ…!」

 

玄と道郎、真美がその事を言い、走一もその様子を見て、何かあったと感じる。

 

「(あいつの様子…、きっと何かあったに違いない。でもその確信的な事が分からない…。拓海…お前に一体何が?)」

 

そして拓海と向き合う京一は一歩前に出て言う。

 

「よく来たな、歓迎するぜ。約束通り俺が相手させてもらう。態々出向いて来た事への礼儀は尽くす…。ハチロク相手でも手加減はしない…。全力で行くことが俺流の礼儀だ」

 

そんな中で清次は拓海の目つきが何か違う事に気づく。

 

「(この前とはムードが違う…、目つきが別人のようだぜ…)」

 

「では始めよう。スタートは清次の時と同じハンディキャップ方式だ。そっちが先行しろ。1コーナーを立ち上がった所からアタックする」

 

京一の言葉に拓海はゆっくりと頷き、その様子を走一達はただ見る事しか出来なかった。だがそんな事をしている暇も無く、零士が走一に言う。

 

「なあ、お邪魔して悪いが、俺達も始めさせてもらうぜ。俺達も同時に初めて、四つ巴の様な感じで行くぞ。尤もお前とハチロクの方は、そんな感じじゃなさそうだが」

 

「…分かった」

 

その事に走一はワンビアを取りに行き、零士もR34を取りに向かう。

 

その様子を見る彩音達はただ見ていて、そこにある人物がやって来る。

 

「予想外な事になったな」

 

「え?」

 

彩音達が振り向くと、そこには琢磨と雅人、そして海斗達が居た。

 

「琢磨さん! 皆も居たんですか!?」

 

「ああ、少しばかり京一たちの様子が気になってな。まさか京一の奴…秋名で拓海君に負けた屈辱を果たす為に呼んだのか…。全くアイツは…時には強引な方法を取る奴だ」

 

「琢磨さん!走一もそうですけど、拓海君は初めてですよ!? 大丈夫なんですか!?あんなことをして!?」

 

「こればかりは仕方ない。始めてしまってはもう誰も手を付ける事は出来ない。俺達は見守る事しか出来ないんだ」

 

そう語る琢磨に彩音達は走一と拓海の様子を見守る事しかないのであった。

 

 

 

 

───────────────────────────────────────────

 

 

 

 

そして藤原豆腐店では泰三がやって来て、文太と話していた。

 

「文太、お前んとこの拓海、そろそろ限界が来てもいいと思うぜ。うちの走一もそうだが、あいつ等は車の限界性能をとっくに超えてる」

 

「俺もそうなんだが、アイツはどうも負けねぇんだよな…」

 

「それはお前等が全く似ているからだよ。負けず嫌いな所がな」

 

和真の一言に文太と泰三は少しばかりくしゃみをして、それに政志は笑う。

 

「ガハハハハ! まあ、それはいいとしてよ。お前等の息子…いつまで勝ち続けれるかな?」

 

「さあな…」

 

「そこが問題だ…」

 

文太と泰三はその事を呟きながらタバコを吸う。

 

 

同時刻として、赤城山でのコーナーに居る涼介達、啓介は涼介に言う。

 

「おい兄貴!やらせていいのかよ!?エンペラーと!今度ばかりは無茶過ぎる!!」

 

「ここはストリートだ、誰が誰と走ろうと、俺達がとやかく言う筋じゃない」

 

そう言い放つ涼介に啓介はただ黙り込むしかなかったのだった。

 

 

 

 

赤城山頂上で、ハチロクとワンビア、エボⅢとR34が並び、いつでもスタートできる状態にした。

そして京一は拓海に向けてあることを言う。

 

「言っておくが俺はこれがバトルだとは思っちゃいない。楽しく走る為の車と速く走る為の車は何が違うのかをお前に教えてやる。これは講習会(セミナー)だ」

 

「へぇー…面白い事を言うなアンタ」

 

っと零士が横から割って入るかのように言い、京一は零士の方を見る。

 

「さっきはあのM3のドライバーに冷たい事を言って、次は彼には現実性を突きつけるか…。まあ俺からしたらアンタもまだまだ未熟な方だけど?」

 

「何…?」

 

零士の言葉に京一が何やら目つきを変えて睨んでくる。

 

「そうだろう?モータースポーツをやってる割には、あの高橋涼介に負けたそうじゃない。そんな人が彼にセミナーとか、笑わせるんですけど~?」

 

「貴様…!」

 

「そんなにデカい態度で挑むんだったら、せめて俺にも勝ってから言ってほしいもんだね。まあアンタが俺に勝てたらの話しだけど」

 

「いいだろう!! 貴様がそれだけ言うならお前等同時に相手してやる! 奴等はセミナーで、お前はバトルだ!!」

 

っとそう宣言する京一、その発言を聞いた走一は首を傾げる。

 

「(今俺も含まれなかったか? セミナーって…)」

 

走一がそう考えていると、春樹が走一の所にやって来る。

 

「走一、油断するなよ」

 

「春樹?」

 

「園崎…、アイツ俺が思っている以上に速い。気を付けろ」

 

そう言い残して春樹は下がって行く。

 

零士は速い。そう春樹が言ったのであれば間違いないとそう思う走一。

そんな事を思っているのも束の間、バトルは直ぐに始まり、拓海が先に走り出し、その後走一も続く。

 

ハチロクとワンビアが出たのを見る彩音達。

 

「走一と拓海君が出た!!」

 

「遂に始まったか…!」

 

彩音と道郎が言う中で、京一のエボⅢが出て、後に零士のR34が続く。

 

そしてすぐハチロクとワンビアの後ろに付き、その様子を京一が内側で語る。

 

「(見てろよ涼介、四駆(4WD)二駆(2WD)に負けるなんて事はあり得ない。このバトルは…お前に投げつける挑戦状でもあるのだ!)」

 

するとすぐに涼介達のいるコーナーの所に差し掛かると、コーナーを曲がる際にエボⅢが若干膨らむ。

 

「なっ!あぶね! ギリギリに膨らんで来るぞ!!」

 

啓介がそう叫び、史浩と一緒に下がるも、涼介だけはその場から一歩も動かず、コーナーを曲がって行くときに、涼介と京一の目が合わさる。

 

まるで互いの対抗心がぶつかるかの様に…。

 

そして通り過ぎた後、琢磨達の車達がやって来て、琢磨の助手席から彩音が降りて、彩音達はその場を見る。

 

琢磨が涼介の所に来て、それに涼介は見る。

 

「琢磨か」

 

「京一の奴、園崎君の挑発にまんまと乗せられた様だ」

 

「何?」

 

琢磨の言葉に涼介は思わず振り向き、琢磨は走って行くハチロクとワンビア達の様子を見ながら言う。

 

「園崎君は京一に挑発的な言葉を言い放ち、それに乗せられた京一はバトルへと発展していったんだ。そうなると益々彼の思うつぼだろうな…」

 

そう琢磨は言いながら走一達のバトルを見るのであった。

 

 

 

 

そして破壊のカウントダウンまで、後僅かとなった。

 




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