頭文字D マキシマムブースト   作:ライダーGX

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お待たせしました。最新話です。


第101話 因縁!三つ巴バトル!! 中編

学校が終わって、走一は自宅のガレージをただ見つめていた。ワンビアのエンジンの事を考えて、どのエンジンをしようか悩んでいた時だった。

 

するとそこに彩音がやって来た。

 

「走一」

 

「彩音、来たのか」

 

「うん…、ねえ…今から拓海君の所に行かない? 気分的に秋名湖までドライブしに…」

 

彩音の問いに走一は少しばかり考え、それに頷きながら、泰三のスープラのキーを取りに行き、彩音を助手席に乗せて、拓海の家に向かう。

 

そして拓海の家に到着すると、そこにはイツキだけじゃなく玄達や亜里沙の姿もあり、他にも春樹達や賢一郎や舞人、そして理央と美央の姿もあった。

 

「よう、お前等も来てたのか?」

 

「うん、今から拓海を呼ぼうかなって思ってさ」

 

「走一もか?」

 

「ああ、彩音に誘われてな。それとその2人は?」

 

走一は理央と美央の方を見て、それに賢一郎と舞人が答える。

 

「この間知り合ったんだ、エンペラーが秋名にバトルをしに来たときな」

 

「この2人がナンパされた時に助けて、それで連絡を取るようになったんだ」

 

「初めましてだな。私は佐々木理央だ」

 

「俺は佐々木美央、嫌いなのは軽自動車という理由で馬鹿にする奴とナンパ、そしてGT-Rだ!!」

 

「(…苗字が同じって事は…)」

 

「(双子って事なのかな?)」

 

真美と凛がその事に思う中で、走一は春樹に問う。

 

「彼女等…、もしかしてお前と同じカート時代の仲間か?」

 

「ああ、お前等とは対戦した事ないから面識ないが、2人はカート時代だけじゃなく、14の時から親父や叔父の車を運転してドラテクを身に着けた様だ。理央の方はあの高橋涼介と並ぶ研ぎ澄まされた感性の持ち主で、相手ドライバーの癖や欠点を少ない情報から見破ったり、車のスペックをエンジンやマフラーから出る音などで正確に言い当てる事が出来る。美央の方は姉の頭脳面とは違い、己の感性と集中力の高さで勝負する感覚的な走りを得意としていて、どちらかと言えば高橋啓介と似た感じだ。それは走一、お前も見た感じからでも分かるだろう?」

 

「ああ、2人からその様なオーラが見える。どうやら春樹の言っている事は嘘じゃなさそうだ」

 

っとその事に理央と美央は驚きを隠せない、何せ走りを見ていないにも関わらず、オーラだけでそれを感じとる走一の感覚に驚いたからだ。

 

「(私達のオーラだけで、それを分かったと言うのか…。朝倉走一…噂以上だ、春樹のライバルと言うだけはある)」

 

「(すげぇじゃねぇか…! これはバトルしてぇって気持ちにもなるぜ!)」

 

そう言っているとイツキが何やらあきた様な感じで言う。

 

「なあ、そろそろ拓海呼ぼうぜ? 待たせるのも悪いしさ~」

 

「ん?ああ、そうだな…」

 

走一がそうドアをノックする、しかし拓海のいる気配は一向にない様子。その事に走一は皆に振り向く。

 

「…留守か?」

 

「それは無いだろう、車がないんだし、部屋に居るんだろう」

 

「なら…」

 

するとイツキが近くにあった小石を拾い、それを窓に投げてはぶつける。

それに真美が注意する。

 

「ちょっとアンタね! 流石にそれはどうなのよ!?」

 

「大丈夫だって!それもういっちょ!!」

 

っとイツキが少しばかり大きい石を取り、それを窓に投げると、丁度拓海が窓を開けて、覗いたと同時に入り、それに拓海は驚いてしまう。

 

「うわあああ!!」

 

 

ガシャーーン!!!

 

 

何かにぶつかる音がして、それにイツキは耳を抑え、それに走一達は何とも呆れてしまう。

 

「おいイツキ!この石大きいぞ!? こんなのが当たったらどうするんだよ!?」

 

「いや~丁度いい石が無かったから、ちょっとだけなら問題ないかなって♪」

 

拓海がイツキが投げた石を持ってはイツキに叫び、イツキはちょっと悪ふざけの様な仕草を見せる。

 

「何がちょっとだけだよ! 今の勢いじゃ、絶対割れてだぞ!」

 

っと拓海が何処かに投げ返しては言う。

 

するとその石が丁度電柱や壁に跳ね返って来て、最終的にイツキのレビンに直撃して、イツキは驚愕する。

 

ギャアアアアアアアアアアアアア!!!!

 

「あ!悪いイツキ!」

 

「うう~! いいんだ!俺が悪いんだ~!(涙)」

 

涙を流すイツキに拓海は慌てて謝る。

 

その様子を見た走一達は…。

 

「…俺が思うに、これはイツキの自業自得とした言いようがないよな」

 

「俺もそう思う」

 

『『『うんうん』』』

 

「そうね」

 

「奇遇だな。私もだ」

 

「俺もだぜ!」

 

走一がそう言って、春樹と玄達、真美と理央と美央がそれに頷きながら言う。

彩音と凛と亜里沙は苦笑いし、友梨佳はにっこりした状態で見届け、賢一郎と舞人は何とも言えない状態だった。

 

そして拓海は玄関から出て来て、走一達と会う。

 

「何の様だよ? 言っとくけど、俺は今日は…」

 

「赤城には行かないって言うんだろう? そんなの知ってるよ。お前が今朝言ったからな」

 

そう…拓海は赤城には行かない事は今朝彼が言った言葉、拓海は昨日行ったばかりにまた赤城に行くのは気が引けると同様に、負けた場所で同じ光景を見るのはちょっと嫌な感じであった。

拓海が言った事にイツキが言う。

 

「別に良いんだ。俺も行くのやめたから」

 

「??」

 

「拓海が行かない理由…、あの後俺達が説明したんだ。勿論…お前が赤城で負けた理由も…」

 

「そうか…」

 

道郎の言葉に拓海は少しばかり気が重い感じがして、それに走一が気分を晴らす様な事を言う。

 

「そう言う事だから、今から秋名に秋名湖まで走りに行こう」

 

そう走一の言葉に拓海は少しばかり考えて、そして頷きながらイツキのレビンに乗って、走一達は秋名湖まで走りに行く。

 

 

 

 

───────────────────────────────────────────

 

 

 

 

秋名山を上る走一達。その中で理央と美央の車、【トヨタ MR-S S EDITION (ZZW30) 2000年式】と【スズキ カプチーノ (EA11R) 1993年式】が追いかける。

 

そして秋名山を上って行く中で、イツキが拓海の方を見て言う。

 

「あ、あのさ…拓海、悪かったな…今朝は、俺…走一達に聞くまでは何も知らなかったから」

 

「え? 気にしてないよ…、でもそれは走一も同じだともうけど…」

 

拓海は自分と同じ敗北した走一の事を考えていて、少しばかり気にしていた様子だった。それをイツキは言う。

 

「あのさ…、走一はそんな事は全く平気だって。走一はカート時代に負けた事は何度も味わってるから、敗北感はそんなにないって」

 

「…そうなんだ」

 

その事を聞いた拓海は少しばかりホッとした様子になり、同時に別の事を気にしていた。

 

「昨日の事…、もう皆知ってるんだ…」

 

「学校帰りに、池谷先輩達の所に寄ったんだ。岐ではもの凄い噂になってるらしいぞ。それだけ拓海と走一の事を注目してるんだよ」

 

「…」

 

拓海はそれを聞いて黙り込み、昨日の事を思い出す、エボⅢに追いかけた時の事を…、それと同時にエンジンブローを起こし、自分のハチロクを壊してしまった事に…。

 

そう考えてると、イツキがある事を言う。

 

「そうだ、池谷先輩から伝言を頼まれてたんだ」

 

「??」

 

その事に拓海は首を傾げるのだった。

 

 

 

そして赤城山に向かう池谷と健二、健二の180SXで向かう途中、背後に一台の車が張り付く。

 

「ん?後ろに一台張り付いた…」

 

「え?」

 

池谷が後ろを見ると、確かに後ろに一台張り付いているのが分かる。

 

「やっぱ、今日のレッドサンズの交流戦を見に来る車だろう」

 

「そうだと思うけど…、あんまりピッタリ付かれると、せかされてるみたいで落ち着かないよ。もうちょっとスピード上げるか」

 

健二はそう言って180SXのスピードを上げるも、後ろの車も同じようにスピードを上げて、更に追い抜きをしようとしている。

池谷はそれを見て健二に言う。

 

「追い抜きに来ている。先行かせた方が良いぞ」

 

「チッ、どんな車だよ」

 

舌打ちをする健二は一度道を譲った時に、その車が勢いに追い抜き、その車を池谷と健二が見て驚く。

 

その車は【AE86 トヨタ・カローラレビン GT-APEX 3door (1984年式 前期型) 】であった。

更にそのウエストゲート音を聞いた池谷と健二に衝撃は走る。

 

「は!ハチロクのレビン! しかも3ドアタイプの!」

 

「ありゃターボだ!! ウエストゲートを抜ける音をはっきり聞いたぜ! 俺のSR20ターボをまるで止まっている車の様に置いて行きやがったぞ!! 走一のワンビアじゃないとはいえ…上りでも自信はあったが、信じられねえ上りなのに…!!」

 

「(どっから来たんだ…? あんなハチロクがこのエリアにいたっけか!?)」

 

池谷は突如現れたハチロクターボに衝撃を隠せないでいた。

だがまだ他に信じられない事が起きる。

 

 

ギュウウウウウウウッ!!!!

 

 

「「な!?」」

 

後ろから突如爆音を放つ車がやって来て、健二の180SXの横を抜けては走り去って行く。

 

その車は【RPS13 シルエイティ(1992年式)】だが、フロント部分がS14 K'sの部分であった。

 

「シルエイティ!?」

 

「すげぇ!!どんなエンジンか分からねぇが、あんな加速はターボだけじゃないぞ!? 一体なんなんだ!?」

 

シルエイティK'sの登場に池谷と健二は驚きを隠せないまま冷や汗をかき、何処から来たか少しばかり疑問を持つのであった。

 

 

 

 

 

 

 




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