そして本日2回目の更新です。
高橋啓介から聞かされた衝撃てな事実、それは秋名山で高橋啓介がハチロクに負けた事を聞かされたのだ。
それには走一達はにわかに信じられずにいて、ただ交流戦が来るのを待つ。
そして学校で走一が拓海を見つけて話しかける。
「よう拓海、眠そうな顔…逆に安心だ」
「何だよそれ…どういう意味だよ?」
「そのままの意味だよ」
拓海の言葉に走一はそう言う中で道郎と廉一郎は呆れ、玄はこっそり笑っていた、そこにイツキがやって来る。
「おう拓海、今度の土曜日忘れんなよハ~チ~ロ~ク~?」
「分かってるよ…しつこいぞイツキ」
「これぐらい念押ししておかないと不安なんだよな。ああー!早く土曜日が来ないかな~!」
「たくぅ…行くか拓海」
それに拓海は頷き、走一達と共に行こうとしたがイツキがそれを止める。
「おっと!俺等も走り屋目指すからには、何時か秋名最速と呼ばれる様になってみたいよな?」
「おいおいイツキ、お前本気でそう思ってるのか? お前只でさえ車を持ってない上にドラテクはまだそんなにないだろう?」
走一の鋭い言葉にイツキは思わず胸に刺さる。
「ぐっ!こ!これからだよ!これから俺は少しづつ成長していくんだ!勿論最初は怖かったよ? でも俺はそこから沢山学んで池谷先輩や健二先輩、そしてその後走一達をも超える程の凄い男になるって俺はおも「ハイハイ皆さ~ん!」え?」
イツキが玄の言葉に気付くと、玄がいつの間にか周りに集まっている生徒達に何故か扇子を取り出しながらこう言った。
「これがこの武内樹のどえらい独り言!! 良かったものは拍手を!面白い方は笑ってくれ~!」
「「「「プハハハハ!!!」」」
「って!!!何やらせてるんだよ玄!!!」
皆が笑ってる中でイツキが玄と共に、いつの間にか階段に向かっている走一達の所に向かう。
「おい拓海!!走一達も!! いくら俺の感動話しに嫉妬したからって~!」
「バーカ、お前の感動話しに嫉妬するかよ」
「そうだよ」
そう言って走一達は階段の前を見て、上を見ると、薄っすらと素晴らしいものが見えた。
走一達(玄を除く)は思わず頬を少しだけ赤くしてしまい黙り込む。玄は思わずガン見してしまいそうな感じになった。
「…見えた」
「お前それ余りデカい声で言うなよ?」
「わ!分かってるよたくぅー!最近の女子はスカートを短くしてさ、何を考え…」
するとイツキの言葉が止まり、それに走一達は前を見ると、またしても素晴らしいものが見えて、走一達は思わず見つめてしまった。
そしてその女子の足が止まって…。
「何してるのかしら…あんた達」
「「「「「「え?」」」」」」
走一達は思わず上を見ると、そこには彩音達が居て、真美が頭に血管を浮かばせ腕を組みながら怒っていた。
「げっ!真美…!」
「やばっ…」
「おう真美!!今日も可愛いの付けてるな!!」
「っ~~~!!!お馬鹿!!!!!」
パン!パン!パン!パン!
ドガン!
ドガンドガン!!
走一、拓海、道郎、廉一郎は真美の平手打ち、イツキはグー1発、玄はグーパンチ2発を貰ってしまうのであった。
因みに玄は全くの平気である。
それによりイツキは涙目になる。
「うぅ~…なんで俺も?」
「アンタが玄と一緒にスケベそうだから…」
真美がそう言う中で彩音と凛、友梨佳は走一達の元に行き、頬を冷やしていた。
「大丈夫?」
「でもちょっと恥ずかしいけどな~」
「まあ、わたくしは婚約者ですから、廉一郎様がもしよろしければ…」
「まーて待て待て待て待て!!! 友梨佳は止めなさいって!!!」
友梨佳の発言に真美は慌てて止める、それを見た走一達はただ苦笑いをするしかなかった。
するともう1人女子生徒がやって来る。
「拓海君おはよう!」
「も!茂木!?」
「っ!」
拓海の言葉に真美は思わず茂木の方を見て、茂木はある事を思い出した。
「あ、そうだ。拓海君に話しがあるの、ちょっと来て」
「え?俺…?」
「あ!ちょっと!」
茂木が拓海を連れて行き、真美が慌てて止めようとするも既に行ってしまった。
真美はそれを見て顔をしかめながら小言で呟く。
「何考えてるよのあの子!? まさか拓海君をも持て遊ぼうとしてるんじゃないでしょうね…?!」
「真美…」
凛はそれを見てただ不満そうな表情をし、それを見たイツキは走一に問う。
「おい走一、林の奴なにブツブツ言ってんだよ?」
「いろいろ複雑なんだよ。ほら教室に行くぞ」
「あ!おい待てよ!?」
走一達はそう言って教室に行くのであった。
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そして夜、秋名山では池谷が秋名の下りを猛烈に攻めていた。
「(くっ!キツイぜ…今までコーナーとも思ってなかったゆるいコーナーが、恐ろしいコーナーに化けていく。くそっ!下りの難しさを改めて思い知ったぜ…、走り慣れている筈のコーナーがまるで別人の様に牙を向いてくる!!)」
池谷は限界ギリギリまでせめても、タイムの差は全く縮まっていなかった。
それを見た池谷は絶望に落とされる。
「(駄目だ…ギリギリ限界まで走っても、タイムは全く変わらない…アクセルを開ければタイムは縮まると思ってたけどそんな甘いもんじゃない。くそ…レッドサンズはモータースポーツの経験者ばかりだから、タイムの削り方を良く知ってる。
俺のドラテクなんて…こんなもんだったんだ、これじゃあとてもあいつ等に太刀打ち出来ない…)…クソッ!!!」
池谷は思わず言葉が出てしまった。
っとその時だった。
ブゥーーーーーン!!
強烈なエキゾースト音が秋名山に響き渡り、それに池谷は振り向く。
すると上からワンビア達が走って来て、ワンビアはコーナーをドリフト、セリカはドリフトとグリップの中間走行、FTOは左足ブレーキを使ってアンダーを消し、NSXはグリップ走行でコーナーをクリアしていった。
池谷達はそれを見て歯を噛みしめる。
「くっ…(上手い…走一達はカートをしていたとは言え、どうしてあんなにドラテクがあるんだ? クソッ…俺もあんな風に上手くなりたいぜ!!)…っ!そうだ!」
池谷はある事を思いついたのだ。
翌日。池谷は藤原豆腐店に来ていた。
「すいませーん…すみませーん!」
「はいよ…」
奥からここの店の主である【藤原文太】がやって来る。
「(この人が下り最速のハチロク乗り…? あの高橋啓介のFDをちぎる程の走り屋か…!)」
そう…池谷は此処に来たのにはある人物からの情報を得て来たからだ。
それは高橋啓介がスタンドに来て、給油の際に池谷の事を知り、池谷に秋名でハチロクに敗れた事を言い、それには池谷は驚きを隠せないでいた。
「何します?お客さん」
「あ、えっと…厚揚げ下さい」
「はいよ」
文太が厚揚げを用意する中、池谷は心の中で舌打ちをする。
「(何やってんだ俺)俺…秋名スピードスターズの池谷って言うんです。俺…実はある人から変わった噂を聞いて来たんですけど」
「……」
「それはどんな噂って言うと、秋名の下りで一番速いのはハチロクに乗っている豆腐屋の親父だって言うんです!」
「…どこの誰が言った噂か知れねーが、俺じゃねえよそれは…」
「しらばくれないで下さい! 群馬中探したってハチロクで配達する豆腐屋何て、他にはいません!」
池谷は必死で文太に説明を問うも、文太は少しばかり困った感じになる。
「オイオイ…お客さん。それがもし俺の事だとしたら、どうだって言うんだい? まさか秋名最速を掛けて勝負しろなんて言わねーでくれよ?」
文太は「はい、140円」と言いながら厚揚げを渡し、それをお釣り渡す池谷。
「いや、そんなつまりは無いんですけど、実はちょっと込み入った事情があって…。俺の話を聞いてくれませんか?」
「困るんだよな…仕事中だからさ」
「ヒマそうじゃないですか。他にお客いないし」
「げっ、失礼だなアンタ…言いにくい事をズバッと」
「あ、すいません…ちょっと俺も必死なもんで」
「そこまで言うなら話ぐらいは聞いてもいいけどさ…」
そう言って池谷は文太にこれまでの事を説明し、文太はそれをジッと聞くのであった。