丁度啓介達が赤城山でバトルをしていた頃、渉の妹の和美はイツキと待ち合わせをしていたのだ。それはイツキが和美に10円を貸してあげたのが切っ掛けだった。
和美が食事の10円が足りなかった時に、丁度出くわしたイツキが10円を貸してあげたお陰で、和美は食事代を何とか支払えた。
そしてその際に、イツキにお返しする際にイツキの仕事場の連絡先を聞いた。
だが最初はとてもいい印象じゃなかったらしい、渉のハチロクターボを見ていた際に、泥棒と間違われて、それに2人は言い合いとなったらしい。
しかし今回のきっかけで、イツキの印象は解消された。
そして和美が待っていた時に、クラクションが鳴り、それに和美は見ると、イツキのレビンがやって来て、それに和美は驚いた。
「嘘!?ハチロクのレビン!?2ドアの!? これイツキ君の!?」
「俺のだよ」
そう言ってイツキは和美を助手席に乗せて、秋名湖と向かったのだった。
そして秋名湖でイツキと和美は缶コーヒーを飲みながら話していた。
「私? 私は今年の春高校を卒業したから、イツキ君より一個上かな」
「ふぅーん、それで今何してるの?」
「就職していたんだけど…、半年でやめちゃった。勤めていた会社に嫌な上司が居てね、それに耐えきれなくなってやめちゃったの…」
「そうなんだ…」
そのことを聞いたイツキは少しばかりだんまりする、社会に出ると必ず嫌な人は居ると知っているが、それが身近に…体験した人がいるとは思いも寄らなかっただろう。
「ま、まあ私の過去はいいよ! それでね、私…ずっと兄貴と一緒で」
「兄貴?」
「ああ、私の兄貴。渉って言うんだ。走りに行くときは何時も一緒なんだ」
っと笑顔を見せる和美、その様子にイツキは一瞬胸がドキッ!っとなる。イツキは和美に恋をしてしまっていたのだ。
一度は沙織の件で傷つけてしまい、更に友梨佳に女性関係を禁止されていた。それでもイツキにとってはこれはまたのないチャンスでもあった。今度こそ失敗しない、大切な何かを学ぶため、そして本当の恋愛とは何かを知るために…。
「…ねえ和美ちゃん。君って…「何してるの?イツキ君…」どわっ!!!?」
突如後ろから真美が現れて、それに驚くイツキ。それには和美も思わず振り向く。
更に真美の後ろには凛と友梨佳、そして亜里沙と絢美が居て、それに亜里沙と絢美が聞く。
「イツキ君、何でこんな所にいるの?」
「もしかしてナンパじゃないでしょうね…」
「ち!違うよ!和美ちゃんとはそんな…!」
「ではどう言ったご関係で…」
友梨佳がそれをイツキに問い、それにイツキは和美の方を一度見て、全てを話す。
和美とあった事と、どう言った経緯で知り合ったかを、それを聞いた真美以外の凛達は意外そうな感じになり、真美は少しばかりイツキを睨んでいた。
「ホントにそれだけ~? 前回の事…忘れた訳じゃないでしょうね?」
「それは…今でも覚えてるよ、ただ前回の事と今回は違うんだ。信じて欲しいんだ…」
「だからって「真美さん。待ってください」え?」
真美は友梨佳が止めて来た事に振り向き、友梨佳はイツキに近寄る。
「イツキさん、貴方の言った言葉…本当なんですか?」
「うん…」
その言葉を聞いた友梨佳は少し間を開けながら頷き、真美の方を向く。
「真美さん、イツキさんの言った言葉は本当の様です。これは私達が横から入る必要はございません」
「ええっ!?ちょっと何言ってるのよ友梨佳!? だって!「真美さん!」っ!」
「私達が…言う必要はございません。それにイツキさんだって、あの時の事で失敗はもうしないでしょう。大目に見てあげましょう」
友梨佳の許しが出た事にイツキは目を大きく開けて見て、真美はそれに若干悩むも、亜里沙が言う。
「真美、そんなに駄目ばかり言ってると、本当に友達なくすよ?」
「っ~~~……分かったわよ。もう言わない」
そう言って真美は去って行く。それにイツキはちょっとばかりホッとし、それには和美はただ見つめていただけだった。
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そして一週間後、走一は秋名山で走り込みをしていた。
新しくなったワンビアのSRコンプリートエンジンを徐々にコントロール出来る様になって来た。SRコンプリートエンジンはトルクも増した分パワーも上がっている為、それを自在に操るアクセルワークと荷重移動の重要性が必須となっている。
走一はそれを感じながらワンビアを操れるようになって来た。
「(痺れるぜ…こいつは! まさかここまでワンビアがアップグレードされているなんてな! 通常のSRエンジンと違って、コンプリートエンジンはエンジンの全てのパーツが変えられてる為、ものすごい性能となっている。これ程のエンジン…父さんはよく手に入れたな、思わず聞きたくなるよ)」
そう思いながら走一は走り続けるのだった。
そして家に帰って来て、走一はワンビアから降りて家に向かうと、一台の車がやって来て走一は振り向く。
それはシルエイティだった。
この辺りでは見かけないシルエイティに走一は見る。
「(何だ?シルエイティがこんな所に来てる。でも何だろう…エンジンは何故かRBエンジンの音だ)」
そう感じつつ走一は見ていると、シルエイティから1人の男が降りてくる。
シルエイティを操る柳田小太郎だった。
小太郎は走一を見て問う。
「お前が稲妻のワンビアを操るドライバーか?」
「そうだけど、わざわざ家まで来て探しに来たの? 熱心だな…」
「それは済まなかった。ただアンタのワンビアが此処には入ったのを見てちょっとな。それよりワンビアだが、もうバトルは出来る状態か?」
「ん?ああ…、エンジン載せ替えたばかりだけど、バトルは出来るぞ」
っとそれを聞いた小太郎は思わず笑みを浮かばせる。
「いいね…実はこの前赤城でレッドサンズの高橋啓介からお前の事を聞いたんだよ。この群馬エリアで秋名のハチロクとコンビを組みながら盛り上げてるってな、しかも負けた事がないって。これを聞いて俺は勝負したくなったと思ったんだ。俺とバトルをしてくれないか?」
「アンタとバトル…。……いいぞ、俺は何時でも受ける!」
「よし!そうと決まればバトルの事だが、実は俺の相棒と一緒にやろうと考えているんだ。そいつが秋名のハチロクのドライバーと会っているんだ」
「拓海と!?」
その事を聞いた走一は思わず驚きを隠せない。まさかもう1人の人物が拓海に会いに行っているとは思いもしなかったからだ。
「そいつがバトルの日程が決まった際に、お前の所に寄る。その時だ、俺は埼玉から来た柳田小太郎って言うだ。このレッドのシルエイティはRB25ターボエンジンに搭載しているから、直線でも曲がりでも俺は負けないからな!」
そう言って小太郎はシルエイティに乗り込み、走一の自宅から去って行くのだった。
走一はそれを聞いて、若干唖然としてしまう。
「RB25ターボ…!? シルエイティにそんなものを載せているって言うか? これは…マジで負けられない感じになって来た!」
走一は今までにない強敵に武者震いをしだして、負けられない思いが込み上がって来るのであった。
第3段のリクエストキャラ募集中です。
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