頭文字D マキシマムブースト   作:ライダーGX

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第114話 苦難のロンリードライバー 後編

走一と拓海が蓮華と会う数時間前、イツキは和美を連れては秋名湖に連れて来たようだ。秋名湖でイツキは和美はとうもろこしを食べて、小腹を満たす。

 

「…和美ちゃん、一体何があったの?」

 

「…ちょっとね」

 

っと何やら語れない感じがあり、それにイツキは少し言葉を考えていた時だった。

 

「あれ?イツキ君?」

 

イツキが振り向くと、彩音達だった。彩音達だけじゃなく、亜里沙に沙耶と絢美、理央と美央がそこに居て、彩音達がイツキの所に向かう。

 

「どうしたのイツキ君。こんな所で?」

 

「あ、和美ちゃん。どうして?」

 

「それは…」

 

「私が頼んだの。どうしてもイツキ君と一緒に居たかったから…」

 

和美がその事を語り、それに彩音は首を傾げる中、真美が何かに気づいた。

 

「(ま!まさか!! イツキ君とよからぬ事を考えているんじゃないの!? 駄目よ駄目よ!!!だって2人はまだそんな関係じゃないでしょ!? そりゃあ18歳と19歳ならどうって事ないって思うけど、それでもダメよ!! ここは私が先導して何とかしなきゃ!!)」

 

っと何やら可笑しな方向に進んでいる真美の様子に友梨佳は気づき、真美の近くに寄って、目に見えない速さで首に峰打ちをした。

それにより真美は気を失い、友梨佳が倒れる真美を支え、それに彩音達は見る。

 

「え?真美ちゃん?」

 

「どうやら真美さんは疲れて寝てしまったようです、私が看病しますね」

 

「(絶対違う…、友梨佳、今真美の首に峰打ちをした…)」

 

凛はそれに気づいた。先ほど友梨佳が真美に峰打ちをしたのを、それを言うおうとしたが、何だか友梨佳からの視線が感じる為、あえて言わなかった。

友梨佳の微笑ましい視線が怖いからである。

 

そんな中で彩音が和美に問う。

 

「ねえ、貴女名前は?」

 

「え?和美…秋山和美よ」

 

「和美ちゃんね? 私は青野彩音。イツキの友達、今日から私達は友達って事だね!」

 

「おいおい…そんなあっさりしていいのかよ?」

 

「仕方ない、アイツだ」

 

理央と美央は彩音のマイペースな事に呆れながら見ていて、沙耶が凛に近寄りながら言う。

 

「彩音って、何だか怖いもの知らずで突き進めるよね?」

 

「まあね、彩音だから」

 

凛はその事に苦笑いをしながら見ていて、和美はちょっとばかり戸惑っていた。

その理由は見ていても簡単な事で、彩音のマイペースについて行けずにいた。

 

それを見ていたイツキが咳払いをしながら言う。

 

「ゴホン! 皆…和美ちゃんの事は俺に任せてくれない? 和美ちゃん…なんだか俺に相談したい事があるみたいで…」

 

「その様ですね…」

 

っと何となく察した友梨佳は彩音達に向いて話す。

 

「皆さん、ここはもう帰りましょう。後のことはイツキさんに任せましょう」

 

「え?いいの友梨佳?」

 

「イツキさんももう立派な人です。私達が言う事じゃありません」

 

そう言って友梨佳は真美を連れては去って行く。因みに今回彩音達は各自の車ではなく、彩音のCR-Xと凛のEG6と理央のMR-Sのみで来ている。

真美達と美央はその隣で便乗してきたのだった。

 

彩音達は友梨佳の後を追いかけ、その場を後にした。

 

イツキと和美はそれに少しばかり黙り込んだ後、和美の一言で、イツキが衝撃が走るのであった。

 

 

 

 

───────────────────────────────────────────

 

 

 

 

翌日、走一と拓海は渡り廊下の手すりにもたれながら、何やら空を見上げながら見つめていた。

 

昨日蓮華にTRDエンジンの回転域を知って、インパネ系の事をどうするかを悩んでいた。

メーター類は何処でも売っている訳じゃない、一万回転以上のメーターは何処を探しても無いからだ。その事に少しばかり悩む走一と拓海。

 

するとイツキと玄達がやって来る。

 

「おーっす」

 

「よう!」

 

「おはようさん、どうしたんだ2人共?」

 

「今回は珍しく2人がボーっとしているなんて」

 

走一と拓海がそれに振り向き、手を振る。

 

その様子に玄達は何とも言えない様子だったが、その時イツキがある事を言った。

 

「あのさ拓海、走一達も。俺、昨日から今朝までずーっと一緒に居たって事になってるから、宜しくな?」

 

「「「「「…はぁ!?」」」」」

 

思わずその事に走一と拓海、玄達は声が出てしまい、イツキの方を振り向く。

 

「お前!朝帰りか!?」

 

「うん」

 

「和美ちゃんと一緒に?」

 

「そうだよ」

 

「和美ちゃん…?」

 

走一達はその事に首を傾げながら問い、それに拓海は説明する。

 

和美は昨日スタンドに来た子、そしてその和美と言う子はあの渉の妹と言うらしい。その和美とイツキが一晩一緒にいたって事を聞いて、走一は少しばかり真剣そうに考える。

 

それにイツキは見る。

 

「…? 走一、どうした?」

 

「…イツキ、この事真美には絶対言うなよ?」

 

「え?何で……あ」

 

するとイツキはその事になんとなく気づき、それに走一は頷きながら言う。

 

「そうだ。真美の事だ、絶対イツキがフラチな事を考えているに違いない!ってあいつが言いそうな事だからな。もし聞かれたら大変だからな」

 

「勿論分かってるよ…」

 

っとなんとも大変な状況になったと走一はそう思った。

すると道郎がそんな様子を見て、イツキに問う。

 

「なあ、どうしてその和美ちゃんと一緒に居る事になったんだイツキ? 訳ありか?」

 

「うん。実はさ…」

 

イツキが昨日のことを話す。実は昨日、和美は仕事場で少しばかりケチを言う客と出くわしてしまい、それがちょっと嫌で抜け出してしまったのだ。

その時拓海達のスタンドに足を運び、イツキと一緒に一晩中車の話しや色んな事を分かち合ったようだ。

 

更にイツキのテクも少しは見てあげて、それによりちょっとは上達したとの事。

 

それを聞いた走一達は少し感心する様子になる。

 

「へぇ…、その和美ちゃんは色んな事を知っている様だな?」

 

「流石はその渉って人の隣に居たって事はあるね」

 

道郎と廉一郎がその事を言い、走一と拓海はそれに少し考える様子になる。

 

イツキの恋を応援はしたい、ただ今拓海のインパネ系の事を考えなければならない。それをどうするか、悩めるしかなかったのだった。

 

 

 

 




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