そしてリクエストキャラもゾクゾクと登場していきます。
第121話 チームへの勧誘
妙義山、そこでは中里がある一台の車とヒルクライムでバトルをしていた。
中里のR32は啓介とバトルしたままのチューニングだが、それでもいい感じの安定をしていた。しかし今回は違っていた。
良い感じのR32が一台のFRに置いて行かれているのだ。
「(くっ!!何だアイツは!? 俺がこうも遊ばれるのは初めてだ!!)」
中里は苦悶の表情をしながら、前を走る車を追いかける。
その車は【日産・シルビア S15 specR 2000年式】だった。しかしただのspecRじゃない。そのS15は走一のワンビアと同じSRコンプリートエンジンを搭載した、完全なレーシングカーなのだ。
S15に完全に置いて行かれる中里、そしてゴールでは完全にS15が勝利をし、中里は10秒以上も置いて行かれてしまって、歯を噛みしめるが、S15の隣に止まって降りる。
「…お前、随分と速い奴だな」
「当然だ」
S15から降りて来たのは、金髪ツンツン頭が特徴で、身長が高めのイギリス人の青年であった。
「アンタじゃ俺に勝つのは無理だけどね、でも良い腕をしてるよ」
「…(妙な気分だぜ。今まであった奴とは違う)」
「…まあ、取り合えず俺の勝ちでいいな? 今度は赤城の方に出向いて見ようか」
そう言って乗り込もうとした際、中里が止める。
「おい、お前名前は?」
中里がその事を問うと、そのイギリス人は振り向きながら言う。
「俺は『ダニエル・アンダーソン』だ」
ダニエルはそう言ってS15に乗り込み、妙義山を去って行き、それを中里はそれを見つめる事しか出来なかった。
渉と小太郎とのバトルが終えてから約一週間後、走一達は下校する中で、イツキが拓海に話しかけて来た。
「拓海~、最近どうだよ?あれ」
「ん?あれって?」
「ほら~、ハチロクだよハチロク。エンジン載せ替えてからどうなんだよ?」
その事に拓海は頷きながら言う。
「ああ、調子良いよいい。良い感じで乗れるようになってきた」
「そうなのか?前はあんなに乗りにくいって言っていたのにな」
「タコメーターを載せてから、封印されたパワーが解放されたからな。当然だろう」
走一がその事を言い、それに頷く拓海。
「ああ、劇的に変化したんだ。埼玉のバトルの事もそうだけど。速いぜ、うちの車は」
「そうだな。今の拓海の車は下りだと速い事は間違いないな」
「そうだ!今度よ俺と走ってくれよ拓海! 俺のセリカもうづいて仕方ねぇんだよ!」
「いいけど、あっという間に置いて行っちまうぜ?」
っとちょっと生意気な事を言う拓海に玄は笑いながら肘をつき、それに笑いながら歩く走一達。
そしてその様子を物陰から見ていた茂木の姿があった。
「…拓海君「なつきちゃん!」うわっ!!」
彩音が突然横から話しかけて来た事で、茂木は驚いて振り向くと、そこには彩音達が居て、それに友梨佳が問う。
「どうしたのですか? 拓海さんの方を見ていましたけど」
「…大したことじゃないよ。ただ…」
「言っておくけど、これはアンタがまねいた結果の1つだって事、忘れないでね」
っと真美がその事を言い、茂木が少しばかり苦悶の顔をし、それに友梨佳が振り向く。
「真美さん」
「分かってるわよ。私も腹を括って話すって事も、でも今の見て分かるでしょ?拓海君はそう簡単に話を聞いてくれないわよ」
「頑固な性格は親譲りって聞いてるからね~」
「成程ね」
凛と亜里沙はそう言うのだった。
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そしてガソリンスタンド、拓海は池谷にある事を聞いた。
「池谷先輩、ちょっと聞いてもいいですか?」
「なんだ?」
「池谷先輩は、どういう風にしてメカに詳しくなったんですか? 一応走一達にも聞いて見たんですけど」
「ええ?」
突然拓海からその事を聞かされて思わずキョロっとする池谷、それにイツキも側で聞いていて、それに考え込む池谷。
「どういう風にって…、俺…高校の時から単車をいじって遊んでたからな。自分で車を買っていじる様になると、どんどん面白くなるんだよな~、気が付いたらいつの間にかメカ好きなってたよ」
「拓海、お前もメカに興味あんのか?」
「いや、まぁ…なんて言うか、しみじみ思ったんだよ、この間のバトルもそうだけど…俺って本当に何も知らねぇんだなって。タコメーターつけて、エンジンの回転数を上げたらガラッと変わるんだよ、車自体の性格まで…そこまで思ってなかったら、ドライバーの操作で出来る事には限界もあるし、メカ次第であんなに走りが変わるなんて思ってなかったから、もっといろんな知識を身につけないと、走一の様に速くなれないから…」
っとそれを聞いたイツキは「おおお~~~!!!」っと興奮しながら嬉しがる。
「拓海が!拓海が目覚めた~!進展があるって感じがする~~~!!!」
泣きながら言うイツキに頷く池谷。
「確かに、ついこの前の夏の時は、ハチロクって言葉すら、知らなかったのにな…。そして走一と一緒にいつの間に秋名で有名になり、そして何時しかあの有名な高橋涼介を破り、走一は如月琢磨さえも超えていくんだもんな…」
「ホントっすよ! それに続き、密かに玄達はいろんな走り屋達とバトルしていたって話してたし!」
「え?本当なのかそれ?」
拓海はイツキが言った言葉に思わず振り向く。それは池谷も店の外に出て来た祐一も思わず驚く。
「本当だよ! 実はこの前、秋名以外の峠で走りに行った際にバトルをして、勝ったらしいんだって! ずるいよなあいつ等!俺等も呼んでくれたらいいのに!」
「マジか!あいつ等も負けずに頑張ってるんだな…」
っと池谷がそう言うと、ある一台の車がやって来て、それに拓海達が振り向いて、接客する。
「いらっしゃいませー!」
その車は白いFC、そして運転席からは…。
「取り合えず、ハイオク満タン、入れて貰おうかな」
赤城レッドサンズで、赤城の白い彗星と呼ばれた高橋涼介だった。
そして夜、走一はバイトが終わり、家に帰って来た時に琢磨が走一の方に寄る。
「走一君、今から時間あるかい?」
「琢磨さん、勿論いいですがどうしたんです?」
「実は君と拓海君。そして他のメンバーを呼んでいるんだ。場所は秋名湖だから」
「は、はぁ…」
その事に走一はちょっと首を傾げながらも服を着替えてワンビアに乗り込み、琢磨のZS130の後ろを追いかけるのだった。
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秋名湖
そこには走一と拓海だけじゃなく、彩音達と亜里沙、玄達と春樹達が居て、涼介と琢磨の話しを聞いていた。
『『『『『県外遠征チーム??』』』』』
走一達はその言葉に思わずハモリ、それに頷く涼介と琢磨。
「そうだ。このエリアから少数精鋭のメンバーとサポートメンバーを集めて、県外の峠に遠征し、地元の走り屋達にバトルを仕掛けていく。各地のコースレコードを塗り替え、伝説を残してから解散する…」
「特に涼介はもう時間が残されていないんだ。後1年ぐらいリミットと考えている様だ。こいつは医者を目指す為に勉強をしているからな」
「そう…、それまでにどうしてもこのゲームのエンディングが見たいんだ。単刀直入に言おう!藤原、朝倉、そして合田達と不藤達。お前達のテクニックとメカニックが欲しい! 俺達の遠征チームにドライバーとメカニックとして参加しないか?」
『『『『っ!!?』』』』
涼介のとんでもない発言に走一と拓海、玄達と春樹達は驚きを隠せないでいた。
特に拓海はその事に少しばかり動揺を隠せない。
「お、俺が!?」
「そうだ、藤原、お前は俺の連勝記録を止めた男だ。勿論これは俺と琢磨が考えたゲームだから、協力してくれれば、それなりの見返りは提供出来ると思う」
「見返り…ですか?」
彩音がその事を問い、それに琢磨が頷く。
「そう。特に拓海君は才能とセンスだけでここまで走り続けて来た。だけどそろそろ壁みたいなものに突き当たる筈」
「そして壁を越えて更に上の領域を目指すには正確な理論に裏打ちされた走りが必要だ。速くなるためには知識が必要だと、自分でも気が付き始めているんじゃないか?」
「っ!!!」
その事に拓海の胸の内に何かが突き刺さり、玄達と春樹達もそれを聞いて思わず息を呑む。
「そして走一君。君は零士と再戦する為にも、もっと技術と知識が必要となる。あいつはレーシングアカデミーを卒業している上に、俺の教えを受けた奴だ。その人物を打ち負かすには俺達の指導を受ける必要がある」
「園崎と…」
走一はその事に呟きながら見る。
そして涼介はある事を話す。
「俺には分かるんだ。何故ならお前達2人…特に藤原は俺の弟とよく似たタイプのドライバーだからだ」
「啓介さんと…?」
その事に涼介は頷きながら話し続ける。
「天性の才能に理論が加われば無敵だ。藤原が必要としてるものを俺が教える。そう言う事は走りの現場で教えるのは一番なんだ」
「あ、あの!私達が呼ばれた理由って何ですか?」
その事に彩音が手を上げ、それに琢磨が言う。
「君達には、走一君達のサポートをお願いしたい。勿論不藤君達の知り合いの子たちにも手伝ってもらっても構わない。精神面でのサポートが加われば、安心出来る」
「俺達と一緒にやろう。返事は今すぐじゃなくていい。考えてみてくれ」
そう言って涼介と琢磨はFCとZS130に乗り込み、秋名湖を後にし、走一達は衝撃なサプライズに驚きを隠せないでいたのだった。
エナジーマンさんからの第3弾のリクエストキャラを登場させました。
感想と誤字、よろしくお願いします。