頭文字D マキシマムブースト   作:ライダーGX

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第124話 やり残したバトル

走一達が栃木の日光に向かっていて、走一と彩音が拓海と一緒にいろは坂へと向かっていた。

 

そしていろは坂に入った際に、下って行く中で拓海が違和感を覚えた。

 

「(ここがいろは坂…、地図で見ると同じ道路が二本あるから変だなって思ったけど…、来て見てその意味が分かった…)」

 

ワンビアとハチロクがコーナーを曲がる際に、上りと下りが一方通行になっている事に拓海が気付き、二本ある事の意味が分かった。

 

「(上りと下りが一方通行になっていて、別々の道路になっている…こんな道路もあるのか…)」

 

そしてワンビアの助手席に乗る彩音がその事に問う。

 

「ねえ走一、いろは坂ってこんな道路になってるの?」

 

「ああ…そうだな。俺も初めて来たけど、こんな道路になっているのは初めて見るんだ。俺から見たらジムカーナに勾配を付けたコースみたいなもんだな、確かにエンペラーからしたら、これは確実にテクが身に付く…」

 

そう言ってワンビアとハチロクはコーナーをドリフトして行きながら進み、その様子を見ていたエンペラーのメンバーが目撃する。

 

「お!おい!!」

 

「ああ!間違いない!」

 

それにすぐさまエンペラーのメンバーが携帯を取り出して、仲間に連絡を入れる。

 

そして折り返し地点での所で、メンバーからの連絡を聞く他のメンバー。

 

「あ?何だって?」

 

「ん?…っ!お!おい!!」

 

「お?」

 

他のメンバーが何かに気づき、それに振り返ると、ワンビアとハチロクが下って来て、それに目を開くエンペラーのメンバー。

 

「まさか…」

 

「秋名の…ハチロクか!?」

 

「それに、稲妻のワンビアもか!?」

 

それに驚くエンペラーのメンバー達、ワンビアとハチロクはそれを気にせずに折り返し地点を曲がり、上へと昇って行く。

 

そして反対側の頂上では、それを聞いたエンペラーのメンバーが携帯で聞いた。

 

「え?何だって、…分かった。京一さん!下から連絡があり、それらしいそれらしい車が二台、もうじきここに上がってきます!!」

 

メンバーから聞いた京一はそれを聞いても腕を組んだまま喋らず、ただタバコを口にくわえたまま待っていた。

 

 

 

 

───────────────────────────────────────────

 

 

 

 

そして涼介と啓介の自宅の豪邸、涼介が自室でパソコン作業している中、ドアからノックがした。

 

「兄貴、入るぜ」

 

「啓介か、どうした?」

 

啓介が涼介の自室に入り、啓介が涼介の部屋へと入る。

 

「情報が入った。秋名のハチロクと稲妻のワンビアがいろは坂に…」

 

「…そうか、やはりな」

 

っとその事を聞いた啓介は若干驚く。

 

「何だよ知ってたのか?」

 

「まあな、藤原から京一のホームコースの事を聞いてな、朝倉と一緒に向かうと言ってたよ」

 

「そうか…。それにしてもアイツ、リベンジのつもりかな? 朝倉も一緒に」

 

啓介がその事を呟くと、聞いていた涼介が一部否定して言う。

 

「…それは違うな、多分朝倉は走らないだろう」

 

「え?」

 

「朝倉は付き添いだ、恐らく藤原は単純に勝ち負けにこだわってる訳じゃないだろう。奴は多分…何かを試したくて、いろは坂へ向かったんだ」

 

「何かを試したくて…?」

 

啓介はその事に首を傾げる。

 

そしてまた別の所、琢磨の家で、水樹が琢磨に問う。

 

「ねえ、涼介君が気にかけているその藤原君と朝倉君。その2人…今何処に向かったの?」

 

「…涼介から聞いた話しでは、いろは坂へ向かったらしい。恐らく拓海君は、何か切っ掛けを掴みたいため、向かったはずだ」

 

「え?どう言う事…?」

 

水樹はその事を聞いて、啓介と同じように首を傾げるのだった。

 

 

 

そしていろは坂、反対側の頂上。

 

頂上で京一たちは上がってくる車二台を待っていた。そしてワンビアとハチロクが見えて、それに走一と拓海が京一の方を見て向かう。

 

その際に京一はワンビアとハチロクのエンジン音が違う事にすぐに気付く。

 

「(何だ…? 以前のハチロクとは音が違う…。それにワンビアの方もだ…。これは…)」

 

京一がそう思う中で、走一と拓海が運転席から降りて来て、京一と向き合う。

 

 

 

 

また別の場所、高橋家では、涼介が自室から出れるベランダに出て啓介に話す。

 

「随分前だが、渋川のちっぽけな修理工場に、妙なエンジンが二つ流れて来たって言う情報が来たんだ」

 

「妙なエンジン…?」

 

「その一つが、昔【グループA】と言うツーリングカーレースが盛んだった頃の物だ、覚えてるか?」

 

「え? ……まさか!グループAのエンジンなのか!?」

 

その事を聞いた啓介はそれに気づき、それに涼介は頷く。

 

「十中八九間違いない筈だ。グループAのAE101に搭載されていたTRDエンジンなら、NAのテンロクながら一万一千オーバーの回転域で240馬力を絞り出す超高性能ユニットだ。おそらくそいつがストリート用にデチューンされて…、秋名のハチロクのボンネットに収まっているんだ」

 

「…しかし、いくらレース用エンジンと言えど、NAの1.6リッターから絞り出すパワーには限度がある」

 

「そうだ…。だが俺が注目しているのはパワーじゃない…、曲がりだ」

 

啓介は涼介の言った言葉に振り返る。

 

「そのエンジンを載せる事によって、ハチロクの運動性能が飛躍的に向上する…。元々曲がりの強いあいつのコーナーワークに…、更に磨きがかかる。京一のミスファイヤリングシステムと互角の戦いが出来るかも知れない…」

 

「互角の…、なら朝倉のエンジンは?」

 

「この前のバトルを見た際、すぐにあれは分かった。朝倉の新しいエンジンはSRコンプリートエンジン。2.2リッターにフルチューニングされたエンジンを載せた事により、ワンビアの運動性能と馬力が飛躍的に向上した。それにパワーを載せた曲がりに強いあいつは更にその磨きがかかっている、バトルに参加はしないとはいえ、恐らくアイツは、更に速くなるだろうな…」

 

っとその事に涼介は夜空を見ながら言い、啓介もその事に夜空を見るのだった。

 

 

 

 




モチベーションを保つため、頑張って書き続けます。
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