彩音のCR-Xを受け取ってその日の夜。
走一達は秋名山の頂上に集まり、彩音のCR-Xのボンネットを開けて、凛がその中身を見る。
「へぇー、B16Aエンジンかー。私と真美のEG6と同じエンジンを載せて貰ったのね?」
「うん。これでやっと私も走りの練習が出来るよ。前のエンジンなんだかスピードが出ない感じがしていたから…」
「それはD15BはSOHCだからな。街乗りしやすい様に設定しているから、そんなにスピードが出ない。それにVTECも搭載しているから高回転域になると、凄まじい音が鳴るぞ」
そう走一は語り、それに彩音は首を傾げながら考えている。
今の彩音にはその言葉は難しく、それには友梨佳は微笑みながら見ていて、亜里沙はちょっとばかりため息を吐く。
すると下からエンジン音が聞こえ、それに走一達は振り向く。
下から数台の車が上がって来て、その先頭は【三菱 スタリオン】だった。
その後ろからスープラにインプレッサ、R33が付いて来て、更にその後ろには【三菱 ミラージュ 3ドア ハッチバックタイプ】が4台付いて来る。
その光景に思わず見る走一達。
スタリオンがその前に止めて、スープラ達が止めると。スタリオンの運転席から春樹が出て来たのだ。
「春樹!?」
「よう走一。皆も一緒か」
「おいおい春樹! なんでスタリオンに乗ってるんだ!?お前GTOはどうした!?」
「それはおいおい説明する。それより紹介する、俺の幼馴染の美琴だ」
春樹達は幼馴染の幼馴染を走一達に紹介する。
「初めまして、春樹の彼女の柊 美琴よ」
「私は安住 泉、将の幼馴染」
「富川 ましろよ。勇夫の幼馴染であり彼女よ」
「私は林 七海。幸三の幼馴染よ」
「初めまして皆さん」
友梨佳がそう頭を下げながら挨拶し、彩音達も美琴たちと会話する。
その中で走一は春樹と話していた。
「春樹、お前スタリオンに乗り換えてどうしたんだ?」
「…以前園崎零士に負けた事を覚えているか? あいつに言われたんだ。“その車…GTOはパワーはデカいはデカいがその反面、コーナーリングに欠点がある。もっと軽量の車に乗り換える事をお勧めする”ってな、だから俺は三菱のスタリオンに乗り換えたんだ。それとこいつのエンジンはエボⅢに搭載していた4G63型:2.0 L 直4ターボだ、それを使っている」
「へぇー、それは凄いな。でもGTOはお前にとっていい車だったろう? それを手放しても良かったのか?」
「勿論、その事にはちょっとばかり引っ掛かりも感じる。だがGTOは俺に良い経験をさせて貰ったんだ。心残りはない」
その事に走一は少し引っ掛かりも感じるが、春樹が決めた事にとやかく言う事はなかった。
そしてミラージュの方を見る。
「あのミラージュ。彼女たちのか?」
「ああ、免許を取って車を買ったんだとさ。勿論親からの保証人で」
「成程な…」
その事を聞いた走一は納得する中、彩音は美琴にあることを聞く。
「ねえ、その車ってFFなの?」
「そうよ。私の…いえ、私達のミラージュはFFよ。4WDもあったけど、春樹が“初心者はFFが向いている”って言うから、こっちにしたんだ」
「そっか~!私と同じだね。私も今日エンジンの交換したばかりだから、本格的に練習するんだよ。一緒にやる?」
「そうね…私も練習するつもりだったからやるわ!皆もそうだし」
っといつの間にか彩音達は美琴達と練習する事になり、その様子を見ていた走一と春樹は顔を合わせる。
「…一緒に練習ね」
「別に良いんじゃないか? こっちはそのつもりでもあるしな」
っと走一達は春樹達と一緒に彩音達と美琴たちのドラテク練習に付き合うのであった。
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そして琢磨が自宅に戻って来て、家に入ろうとした所、玄関に咲夜がいて、それに琢磨はちょっとばかり驚く。
「咲夜…? 久しぶりじゃないか」
「久しぶり琢磨。聞いたわよ…アンタプロを引退してはゴーカートのコーチになってるんだって?」
「ああ、引退した後に子供たちのコーチとなったんだ。今充実しているよ。それと涼介と一緒に県外遠征チームを作っている所だ」
すると咲夜が思わず振り向く。
「県外遠征チーム…? 琢磨、アンタストリートチームに入ってるの?」
「そうだ、涼介と一緒にな。そこで俺は走一君達をはじめとした凄腕のチームを作っている、ドライバーはかなり揃っているんだが、メカニックがちょっとばかり不足している。なかなか集まらなくてな…」
涼介と琢磨はドライバーの確保は十分に出来ていた。だが問題もあった。先ほど言った通り、担当するメカニックが不足していたのだ。
その不足しているのは走一の方と、他のメンバーの方だ。
担当するメカニックがどうも見つからず、それにちょっとばかり苦労している涼介と琢磨。
適当に選んだとしても、それでは諸刃の剣と一緒の事だった。
その事を咲夜がある事を言い出す。
「…ねえ琢磨、その話しなんだけど…」
「ん?どうした」
琢磨は咲夜の方を向き、咲夜はある事を言うのだった。
その事に琢磨はちょっとばかり驚き、口角を上げるのだった。
彩音達と美琴達、良い中になりそうですが、もしかしたら彼女達が…。
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