頭文字D マキシマムブースト   作:ライダーGX

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第24話 タイムアップ寸前 前編

走一達が拓海にバトルの事と、自分の気持ちの素直になる事を進めた。だが拓海は頑固としてバトルをするのを拒んでいた。

 

それには走一達は少々頭を悩ませていて、考えた抜いた後に昼間野田修理工場に走一のワンビアを運んでいた。

リフトでワンビア上げて、走一達はそれを見ている中で、当然その様子に和真は呆れていた。

 

「全く…お前さんがいきなりワンビアを持って来て、何処か壊れたかと思ったら足回りのチェック…? 此処はお前さん等のガレージじゃないんだぞ」

 

「すいません、ただもしかしたら今日俺はナイトキッズの中里とバトルするかの知れないですので。拓海がバトルに出なかったら俺が代わりにR32と戦うんで、その為には足回りを重点的に見ておかないと」

 

走一がそう言って道郎達とワンビアの足回りを見ていた。それを聞いた和真は意外そうな表情をする。

 

「R32…? GT-Rの事か…ほう~…お前さんがGT-Rとバトルするのか。成程な~…それでどのバトルでするんだ?上りか?下りか?」

 

「勿論相手は下り一本と言ってますから、それに俺は一応知っていますからね。GT-Rの“弱点”は知ってますから」

 

「お?そうなのか?」

 

「おい玄、お前少しは知れっての…」

 

道郎はその事に呆れながら言い、玄は笑いながら作業する。廉一郎も同じように作業して、走一は足回りをチェックした後、走一はエンジンルームを見る為リフトを下す。

 

そして一緒にいる彩音たちがある事を聞いてくる。

 

「ねえ、走一はあのあーるさんにー…?って勝てるの?」

 

「ああ~R32ね。勝てるよ、下りなら確実に」

 

「どうしてそう言い切れるの? パワーならあっちが上って事でしょう?」

 

彩音がそう言うと、凛が彩音にこう言う。

 

「彩音ちゃん、走一君が確実に勝てるって言う理由はね、車のボディとエンジンが関係しているの」

 

「え?車のボディとエンジンが? どういう事なの?」

 

「それはわたくしもよくわかりませんわね」

 

彩音だけでなく、友梨佳もよくわかってなく、それを俺が答える。

 

「それはだな、エンジンの特徴なんだ、例えば俺のエンジンは4気筒と言って、4つのピストンが動く仕組みで動くんだ。対してGT-Rのエンジンは6気筒、6つのピストンが動く為に頑丈なエンジンが必要なんだ。同時にそれに耐えるボディも必要な上、R32の頑固で重たいボディを持っている。それを動かすのにタイヤを4つ動かす4WDの駆動方式、それのお陰でフロントヘビー級の重さなんだ。そうなると下りを走るとフロントに強大な荷重が掛かってタイヤやブレーキがたれるんだ。それはチューニングしたブレーキも同じ、意味わかったか?」

 

「…ああ~!そう言う事!」

 

「納得いきましたわ!」

 

走一の説明に彩音と友梨佳は納得した。

 

そう…GT-Rの弱点はエンジンとボディの重さ、頑丈なエンジンとボディが特徴のGT-Rはフロントヘビー級の重量となってしまい、下りでは仇となる恐れがある。

これはサーキットを走る為に設計されたものであり、それを知っている走一達は勝てると思い込む容易はこれである。

 

すると彩音はある事に気づく。

 

「あれ?そうなると拓海君がもしバトルするとなると…、拓海君は一体どうやって勝つのかな?」

 

「あ…そう言えば」

 

その事に真美も気づき、それに走一は考える。

 

「まあ問題はそこだろうな、仮にあいつがバトルをするって事になるとなっても、序盤で何処までGT-Rに食いついていけるかが問題だ。軽量なハチロクでも前半勾配が緩やかでストレートも長いしな、勾配がきつくなる後半に何処まで食いついていけるかだ…」

 

それを見ていた和真は笑みを浮かばせ、その場を去ってある場所に向かう、それを見た道郎は思わず付いていき、それに思わず驚いて走一達を呼ぶ。

 

「おい皆!!」

 

「どうした?」

 

走一達が道郎の所に行くと、思わずその光景を見て驚きを隠せないでいた。それはこの場にはない筈の拓海のハチロクが此処にあるかだ。

 

 

 

 

───────────────────────────────────────────

 

 

 

そして場所は変わり、拓海達がバイトしているスタンド。池谷はイツキに問いかける。

 

「おいイツキ、拓海は?」

 

「今日は遅番です」

 

「そうか…」

 

そう言って池谷はその場を去ろうとした際、イツキが呼び止める。

 

「池谷先輩…」

 

「ん?どうした?」

 

「俺…今晩、ナイトキッズの人たちに謝ってきます。元々スピードスターズには関係のない事ですし、俺が勝手にやってしまった事ですから。それに謝って事情を話せば許してくれるかも…」

 

イツキは今回しでかした事の落とし前をするべく謝罪しに行く予定だった。しかし池谷はそれには若干納得できないつつも問う。

 

「何とかして…拓海を説得出来ないか?」

 

「無理だと思います…俺あいつの性格よく知ってるから…。あいつ…誰から物事を強制されたり命令されたりするのを凄く嫌がるんですよ、大人しそうな顔をしているけど…一度言い出すと頑固で譲らないから、それで大変な事があった事がありまして…」

 

イツキは拓海の性格の事を池谷に話し、それを近くで聞いていた祐一が笑みを浮かばせる。

 

「(フフフ…全くそっくりだぜ親父に、そういうバカな性格が)」

 

祐一がそう思う際、イツキは顔を上げて話し続ける。

 

「挑戦されれば受けるのが当たり前の走り屋の俺が、拓海には分かんなくて反発しているんですよ…。後無理に強制するとキレちゃいますよ!あいつ二年時…何かしらの理由でキレてサッカー部の先輩ボコボコにしちゃって」

 

「え?あの拓海がか? そんな風には見えないけどな…。これって走一達も知ってるのか?」

 

「はい…走一達も知っています」

 

イツキはそう言うと同時に祐一はある作戦を結構するべく、今夜拓海とある話しをすることにした…。

 

 

 

そして夜、走一達は秋名山に向かっていた。

 

秋名山の道沿いには多くのギャラリーが沸いてて、観戦しに来たギャラリーの1人が思わず指を指す。

 

「おいあれ!!高橋啓介を破ったワンビアだぞ!!」

 

「稲妻のワンビア!! やっべ~~!!鳥肌が立ってきた!!」

 

同時にそれを見ている走一達はやや唖然として見ていた。

 

「これだけのギャラリーが集まるとはな…」

 

『なあ、なんだか前より多く感じないか?』

 

玄が通信機で話しかけて来て、それを道郎が言う。

 

『恐らくハチロクとFDとのバトルが影響している思う。それだけ拓海への影響力が出てしまっているんだ』

 

『これ…中止にはならないよね…絶対』

 

『うん、絶対に中止にはならないと思う』

 

廉一郎の言葉に凛が頷きながら言う、そして助手席に座る彩音が呟く。

 

「ねえ走一…拓海君、来るかな?」

 

「…それは分からない。来るかどうかもな…、まあ最悪の場合俺が走ればいいだけの話しさ」

 

『おいおい!たまには俺に走らせてくれよ! 俺のセリカの4WDがうづいてしかたねえよ!!!』

 

『あんたは黙ってなさい!!』

 

真美はそう玄に怒鳴る。流石に車の中ではハンマーで叩く事は出来ないため、怒鳴るほかなかった。

 

そう言っている内に走一達は秋名山の頂上に着いて、10時になるのを待つのだった。

 

 

 

 

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