走一達や拓海達に自分の車を見せて、自慢しようとしていたイツキ、しかし真美に自分の失敗談を語る事を話し、それに語って証拠の写真を見せる。すると走一達はすぐにその写真がハチゴーだと気づき、恥ずかしくなったか情けなくなったのかイツキはその場を飛び出していった。
その際に拓海が追いかけて来た。
「イツキ!!」
「…やっぱり走一達はよーく知ってるな…、俺より知識があり、ボディを見るだけでハチゴーだと気づくなんて、俺ってこんなにも劣るなんて…情けないよ」
「そんな事ねえよイツキ、正直俺…お前がうらやましいよ」
拓海の言葉にイツキは思わず反応する。
「うらやましい…? 何適当な事言ってんだよ!?」
「適当じゃねえよ! お前さ…すげぇよ、走一達に続いて自分の車を持ってるなんて…、まだ高校生だぜ?」
「拓海…「それに付いてまあそうなんだけど、一応あれは親名義で通しているんだ」え?」
拓海とイツキは振り向くと、そこには走一が追いかけて来て、それにイツキは反応する。
「親名義…?」
「ああ、まだ正式には俺達の車になっていないから、卒業するまではあれは親名義で通してるんだ」
「そうなのか…、じゃあ彩音ちゃんたちは? あれも親名義で?」
「ああ、彩音達からちょっと聞いたが、彩音達も親名義で通しているらしい。まあそう簡単に持てないからな」
走一は頭をかきながらそう言って、イツキの方を見ながら頭を下げる。
「イツキすまん、お前の気持ちの事を考えずにちょっとばかし言い過ぎてしまって…」
「そ!そんな! 謝る事じゃねえよ走一! 俺は…ただ情けないと思っただけだよ。俺はお前等とは違ってただ走り屋に憧れてる様な小者だし…、それに…走一が言った訳じゃねぇし…」
「イツキ…」
「そんな事ねぇよイツキ、お前の車がようやく手に入ったんだから、これからたっぷり練習していけばいいじゃんか」
そう拓海はイツキに言って、イツキはそれにちょっとばかり考え頷く。
「…そうだな、それに拓海…お前なんか変わったな。前まではそんな事言わなかったのに」
「そうか?」
「そうだよ拓海。まあイツキ、これからドラテクは俺等がたっぷり教えてやる。最初は基本的なドラテクから教えて、徐々にドリフトの基礎を教えていくよ」
「…ありがとう。俺…あのハチロクで何処までやれるかちょっと試してみるよ。最初は下手くそだけどさ」
「「だな」」
っと2人の言葉にイツキは思わず心に突き刺さる。
「ぐっ!そんなにも言う事ないじゃんか…!」
「ハハハ、すまんすまん。じゃあ今夜秋名山でお前のハチロクのシェイクダウンだ」
「おう!くぅ~~~~!なんだか燃えて来た~~~!」
イツキはその事に大はしゃぎをし、その様子を見た走一と拓海は呆れながら苦笑いをするのだった。
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そして夜、秋名山の麓で走一達は集まり、まずイツキのハチロクに集まっていた。
因みに今回は彩音達は来ていない。今回和真が特別に彩音達の車を良い感じに仕上げるとの事でいないのだ。
「よし、まずはイツキの基本的な走りだな。下手してスピードを上げていくなよ?」
「分かってるって!」
「拓海、万が一は頼むぞ?」
「ああ、勿論」
走一がイツキに言うも、イツキは興奮状態でなんだか話しを聞いていない感じだった。そんな様子を見て道郎が拓海にちょっとばかし注意を促し、それに拓海は頷きながらイツキのハチロクの助手席に乗る。
そして走一達はワンビアやセリカ、FTOとNSXに乗って、イツキのハチロクの後を追いかける。
最初はイツキのハチロクは上りはそんなにスピードを上げる事はしなかったが、はやり興奮しているのか、徐々にスピードを上げていく。
「うおおお~~!! やっぱり俺の車はいいよ!!」
「おいイツキ、最初は飛ばすなって言っただろう?」
興奮するイツキを何とか抑える拓海、後ろから付いていく走一達は何とも呆れていた。
「あいつ…、やっぱり興奮すると駄目じゃないか」
「仕方ねぇって! 俺も自分の車に乗ると興奮するってもんだ!!」
「まあ、今は大目に見てやるか」
「そうだね…」
そう通信越しで話しながら走一達はイツキのハチロクの後を追いかけるのだった。
そして頂上では二台の車が居て、そこに走り屋三人が居た。
「居ねぇな? 秋名のハチロク」
「どんな面か拝もうと思ったのによ?」
「ハチロクがR32に勝つなんて、ちょっと信じらんねーな」
っとそう思った時に、下からハチロク達が上がってくる。
「おっ?なんだ?」
「秋名のハチロクか?」
「でもよ、なんか違うぜ?」
そう言っていると、イツキがハチロクから降りて来て、興奮していた。
「くぅ~~~~! やっぱり気持ちいいよ!!俺のハチロク!」
「おいイツキ、最初俺言ったよな? 基本的な走りからって、いきなり飛ばすなって」
「良いじゃんか走一! くぅ~~~~!!買ってよかったよ!俺のハチロクのレビン!!」
興奮状態のイツキには何を言っても仕方ない、こればかりは走一達は呆れながらも、それを見守る事にした。
その時だった。
「なんだガキじゃねぇか」
突然声を掛けられ、走一達は振り向くと、ガラの悪い走り屋三人がやって来る。
「こいつ等じゃねぇな」
「ああ、32が勝てなかったテクニシャンがこんなガキ共じゃあねぇよな?」
ガラの悪い走り屋たちは走一達を見ていい、それに走一は思う。
「(何だこいつ等…? いきなり来て偉そうだな?)」
「お前等いくつだ? 免許持ってんだろうな?無免許だったら承知しねぇぞ?」
「も!勿論持ってます! かわいく見えて18だから…!」
イツキはその圧にビビりながらも答える。そして拓海はこの様子を見て走一と同じことを考える。
偉そうだなっと。
「ガキいじめてどうすんだ?」
「気に食わねぇんだよ。ガキの癖に一端の走り屋してハチロクを転がしやがってよ。それに下手くその様な奴がウザってんだよ!」
っとその事に拓海の心に何かがキレてしまった。
それに気づかず1人の走り屋が問う。
「ふーん、お前等地元だろう? 俺等有名なハチロクを見たくて来たんだけどさ?」
「見に来てどうするんだ?」
っと走一がちょっとばかしデカい態度でいい、それにイツキは思わず息を呑む。
「(っ!?走一!?)」
「あ?決まってんだろうが。調子に乗っているからって偉そうにしてんじゃねえって言いてえんだ」
「何だよそれ。ようは信じられないから文句を言いたかったって訳か。アホくせ」
「何だと!?」
その事にガラの悪い走り屋たちは走一に睨み付けるが、それに走一はやや鋭い眼光で相手に睨み付ける。
その眼光にガラの悪い走り屋たち思わず引いてしまう。
「うっ!」
「何だよあれ…!?」
「一瞬ビビっちまったじぇねぇか!」
小さな声で話すガラの悪い走り屋たち、走一は少し前に出て言う。
「そんだけ文句が言えるって事は、それに合う腕前を持っているって事だよな? なら面白れぇ…俺のワンビアでお前等バトルするか? 勿論お前等の車でだ。見た所S13や180SXに乗っているみたいだから」
走一は親指でワンビアを指しながら言い、それにガラの悪い走り屋たちはそのワンビアを見て驚く。
「なっ!おいあれって!?」
「まさか稲妻のワンビアか!?」
「てことはこいつがあのワンビアのドライバーか!?」
そう知った瞬間、ガラの悪い走り屋たちはすぐさま自分たちの車に乗り、その場を去ってしまった。
その様子にイツキは唖然とし、走一は鼻で笑った。
「フッ、つまんねぇな。格上の奴がいたらその場で逃げるなんて、笑わせもんだぜ」
そう走一は言うが、その時拓海が言葉をこぼす。
「あいつ等…ちょっとばかしムカついた! あいつら勘弁出来ねぇ!」
っとその事に走一達は思わず振り向く。
「拓海?」
「お前何言って…」
「イツキ、俺にちょっとだけこの車運転させてくれ!」
拓海の行動にイツキは戸惑いを隠せない。
「ちょ!拓海!」
「お前助手席に乗れ!」
「ちょっと待て!追いかけるのか!? 無茶だよ!! これはハチロクだけど!サスだってスカスカだし!タイヤ70だぞ!?」
「関係ねぇえよ!」
拓海の行動に走一達は唖然としたが、走一は気づいた。どうやら拓海はイツキのハチロクを馬鹿にされてムカついたのだと。
イツキは慌てながら助手席に乗り、拓海に言う。
「ねえやめようよ拓海!! LSDだって付いてないし!おまけに!」
「知らねぇよそんなもん! 良いからベルト!」
拓海はイツキにシートベルトを付けるように言い、イツキは慌ててシートベルトを付ける。そしてその様子を見て走一達はもう察した。もう拓海は止まらないなと…。
走一は拓海の下に行き、拓海に言う。
「取り合えず拓海、思いっきりかましてこい、あいつ等流石に無礼過ぎるからな」
「ああ! イツキ、ちょっと怖い思いをするけど、俺を信じて我慢してくれ。お前の大事なハチロク…絶対壊したりしないから」
「う、うん…」
「よし!行くぞ!!」
そう言って拓海はギアを入れて、イツキのハチロクを発進させ、急なUターンをし、ガラの悪い走り屋たちを追いかけて行った。
走一達はその様子を見て、走一達もワンビア達に乗り、拓海達を追いかけて行ったのであった。
次回、イツキは拓海のドラテクに悲鳴を上げまずwww。
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