頭文字D マキシマムブースト   作:ライダーGX

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第36話 パワーアップワンビア

イツキの為に女の子を紹介した茂木、走一達も一緒に行く事となり、各自の車に乗って秋名山より上の牧場へと向かう事となった。

 

イツキのハチロクには拓海と茂木、沙織が乗る事なり、走一達の車はイツキの後を付いて行く事となった。

 

走一はイツキの様子に何やな不穏な感じがして仕方なかった。

それに彩音が問う。

 

「走一、どうかしたの?」

 

「イツキの奴、調子に乗って車線ズレなきゃいいけど、ほらあいつ…興奮すると妙な行動するだろう?」

 

「あー…うん、確かに……あ」

 

彩音が前方を見ると、途中レビンが右にズレてしまい、対向車線にはみ出してしまう。

同時に車がクラクションを鳴らして警告し、それにイツキは慌ててハンドルを切り、元の車線に戻した。

 

それを見た走一はため息を吐く。

 

「はぁ…。浮かれたか」

 

「あはははは……」

 

彩音は笑って、走一はこう思った。後で真美にこってり絞られるだろうって…。

 

それはよそ見しているイツキが悪いのだから。

 

 

 

───────────────────────────────────────────

 

 

 

 

そして目的地の牧場に到着し、走一達は馬を見ている頃、茂木は野原に寝そべっていた、イツキの荒い運転に酔ってしまったのだ。

 

その様子を拓海が心配そうに見ていた。

 

「大丈夫か?」

 

「うん、もう平気」

 

そう言って茂木は体を起こし、足を延ばしていた。

拓海もその横で座りながらイツキの運転に愚痴る。

 

「あいつの運転、荒っぽいからな…、やっぱり強引でも変わればよかったな」

 

「それ、絶対無理だったと思うぜ」

 

その言葉に走一がやって来て、拓海は走一の方を見る。

 

「どうしてだ?」

 

「あいつの事だ、沙織ちゃんにカッコつけようと粋がっているんだ。こればっかりは譲らないだろうな」

 

走一はイツキの方を見て、沙織と一緒に二頭の馬に乗って乗馬体験をしていた。

勿論車線をはみ出したことについては、真美に叱られた。

 

拓海はそれに苦笑いしながら見ていて、茂木はイツキ達の方を見て呟く。

 

「あの2人、結構お似合いだよね?」

 

「うん」

 

「(…果たしてイツキの思いが空回りにならないと良いけど…)」

 

っとそう思う走一、一方真美は拓海と一緒に居る茂木の事を少しばかり睨んでいた。

 

だがその時友梨佳が真美に言う。

 

「真美さん…、先ほどから茂木さんに失礼ですよ…」

 

「っ!?友梨佳…、何よ、ほっといて「真美さん」っ!?」

 

真美は言い返そうとしたが、友梨佳が先ほどより冷たい声に思わず真美は身体を震えさせてしまう、友梨佳は真美に言う。

 

「彼女と一体何があったかは深くは問いません。ですが今は公の場です、時と場所を考えて下さい。さもないとわたくしが真美さんに少しばかりお灸を据えますよ…」

 

「ゆ、友梨佳…!?」

 

友梨佳の静かで、途轍もない圧に押される真美は言葉が出て来ず、ただ押し黙った。

 

それには廉一郎は思わず唾を飲み込み、友梨佳に何も言えなかった。

 

 

そして夕方、茂木達は駅で別れて、イツキはウキウキ状態だった。

 

「ウヒヒヒヒ! 良いじゃん良いじゃん!最高じゃん!!」

 

「イツキ?」

 

「沙織ちゃんだよ! 俺生きるパワーが漲って来るよ~!!くぅ~~!!!」

 

イツキは沙織に「また会おうね」と言われて、気分がハイテンションとなっており、その影響が運転にまで及んでいて、フラフラ状態になっていた。

それを見た拓海は少しばかり注意する。

 

「おい…ちゃんと運転しろよな?」

 

「大丈夫大丈夫! 俺本当に感謝してるぜ拓海~!!ヤッホーー!!」

 

そしてその様子を後ろから見ている走一達は何やら心配そうにしていた。

 

「…あいつ大丈夫か?」

 

「あははは…事故らなきゃいいんだけど」

 

「…あ、不味い」

 

っと道郎が言った瞬間、拓海が前に気づく。

 

「あ! イツキ前!!」

 

「え?」

 

イツキが前を見ると、信号が赤へと変わり、それにイツキは驚く。

 

「うわあああああああああああああああああああああ!!!!」

 

慌ててブレーキを踏み、何とか止まるも、交差点の真ん中で道をふさいでしまい、他の車からはクラクションを鳴らさせれてしまった。

 

「ひぃ~~!ごめんなさいごめんなさい!」

 

「…はぁ」

 

慌てて謝るイツキの様子に拓海はため息をつくしかなかった。

同時にそれは走一達も同じだった。

 

 

 

───────────────────────────────────────────

 

 

 

そして2日後、走一は和真の修理工場に来ていた。

 

「こんにちは」

 

「おう来たか。お前さんの愛車…万全だぞ」

 

走一は和真が見る方を見ると、そこにはカスタムされたワンビアがあって、ボンネットがカーボンボンネットに変わっていた。

それを見た走一は若干笑みを浮かばせる。

 

「これが…中里さんに対抗するワンビア」

 

「ああ、320馬力にしたワンビアだ。終わったら300馬力にする予定だ」

 

「有難う御座います…、これで中里さんとのバトルも準備完了だな」

 

「ほう、そっちはやる気満々だな」

 

っと後ろから声が掛けられ、走一は後ろを振り返ると、そこには中里が居た。

 

「中里さん、どうも。中里さんもこの工場に?」

 

「そうだ、俺のR32を取りにな…、それを知っているって事は此処はお前の知り合いの工場か?」

 

「ええ、俺の友人の道郎の父親の和真さんの工場。俺のワンビアも此処でチューニングして貰っています」

 

それを聞いた中里は納得する。

 

「成程な…、それとこれはバトルと関係ない話だが…、最近俺のチームの連中が秋名にちょっかい掛けている事は知っているか?」

 

「え?それはどう言う事ですか?」

 

「そうか…まだ知らないか、どうもウチの所の奴が秋名に出向くかも知れねぇ…、用心はしておけ…そいつは目的の為なら何をするか分からない奴だ」

 

「は?誰ですかそいつ?」

 

走一は中里にその人物の事を聞くと、中里はこう言った。

 

 

 

「…赤いEG6に乗る、庄司慎吾、ウチのチームの№2だ」

 

 

 

 

 

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