頭文字D マキシマムブースト   作:ライダーGX

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また新しい作品を書きました。

どうか見て行って下さい。


FirstStage
第1話 最速のワンビア 登場! 前編


群馬の高校、その高校の渡り廊下である6人の若者たちが集まっていた。

 

その内の1人【武内 樹 通称イツキ】が車の雑誌を見ながら呟いている。

 

「91年式で130万円か…、高いな…S13は。よし!やっぱハチロクだな!ハチロクなら現実にあるよ、取り合えず車はFRじゃなきゃな~…ん? おい“拓海”聞いてるのかよ?」

 

イツキの問いにボーっとしている若者【藤原 拓海】が答える。

 

「聞いてるよイツキ、で…いくらするんだそのハチロクって」

 

「えーっと…値段は30万ってのがある。車検なしだけどな?」

 

「イツキ、悪い事は言わない…そのハチロクは止めた方がいい」

 

「え?」

 

イツキはその車を選ぼうとしているのを止めた若者の方を見る。その若者こそ…この作品の主人公である【朝倉(あさくら) 走一(そういち)】である。

 

「車検無しの方だと後々手続きがかなり大変だぞ?」

 

「ええ?そうなのか?」

 

「そう言えばそうだな~、俺の親父も確か新しい車買う際に車検無しの選んでしまったから、後から手続きがかなり大変だったらしいぞ?」

 

走一の言葉に賛同する別の若者【合田(ごうだ) (げん)】が言う。←あとこの人物はかなりの筋肉馬鹿であり、この作品のムードメーカーでもある。因みに半袖の制服を肩まで巻くっている。

 

「そうだね…俺の父さんが経営している修理工場でも車検無しの車を選ぶのは止めた方がいいって言ったし」

 

「あはは…、僕はそれについては分からないから。答えられないなー」

 

っとその事を言う別の若者2人、1人は【野田(のだ) 道郎(みちろう)】。

 

そして最後の若者でこのグループの中ではかなりの金持ちである【大原(おおはら) 廉一郎(れんいちろう)】である。

 

「他の奴等はいいとして、廉一郎は金持ちだろう?こんな雑誌読まなくたって車買えるだろうが?」

 

「廉一郎の事はいいだろう? んでいくら溜まってるんだ?金は」

 

走一がイツキに貯金がどれくらいか聞く。

 

「…5万、ちょっと」

 

「先は長ぇーな…」

 

拓海がその事に呟く。

 

「ああ…あーあー!もっとこうドッガーンと稼げるバイトはねぇかな? 今しているGSのバイトじゃあぁ、夏休みフルに頑張ってもいいとこ12万だしなぁ」

 

「仕方ねぇよ。高校のバイトなんてそんなもんだし、一発稼げる奴なんて危ない方だよ」

 

「そうなの?」

 

「いや普通そうだろう」

 

イツキの愚痴に走一が呟き、その一発稼ぎが危ない方向である事に少々驚く廉一郎に道郎が言う。

すると4人の女子高生が走一たちの所に集まる。

 

「何々?また車の話し?」

 

「「「「「「ん?」」」」」」

 

走一達が振り向くと、4人の女子達が走一達の元に来ていた。

 

1人は走一の幼馴染の【青野(あおの) 彩音(あやね)】である、髪が背中まであり、頭の後ろにリボンを付けた少女。

 

もう1人は玄の幼馴染の【(はやし) 真美(まみ)】、セミロングのポニーテール少女で、スポーツマン少女風な子。

 

もう1人は道郎の幼馴染の【草薙(くさなぎ) (りん)】、おかっぱ風の髪をした少女で、何故か機械部品に詳しい少女。

 

最後に廉一郎の幼馴染の【柳原(やなぎはら) 友梨佳(ゆりか)】、髪が背中まであるロングヘアーで廉一郎と同じ金持ちの少女であり、廉一郎の婚約者である。

 

そして走一達に声を掛けたのは真美、そんな中で彩音は走一に話しかける。

 

「走一、今度あたしのお母さんがご馳走したいから家に来て欲しいって言ってたよ?」

 

「そう?分かった」

 

「おーい!そういう話しは俺の居ない所でしてくれよ!」

 

イツキは悔しそうな表情をしながら走一と彩音を見る。

 

「仕方ないわよ。彩音は天然なんだから」

 

「うん…仕方ないよね…」

 

「あら?そうなのですか?」

 

真美と凛がそう呟き、友梨佳は意外そうな表情をする。

 

「そうなんだよ、まあバイトはコツコツ頑張るしかないな」

 

「そうだあぁ…」

 

走一の言葉に拓海が同意するかのように言う、するとそこに別の女子がやって来る。

 

「バイトしているんだ?拓海君達」

 

その言葉に走一達や拓海達が振り向くと、そこには【茂木なつき】がいたのだ。

 

「茂木…」

 

「何よ?あたしが話しかけたのが、そんなに変だった?」

 

「別に…」

 

その事に拓海は返事を雑に返す。その中で真美は少しばかり茂木を嫌そうに見ていた。

 

「ふーん。ところで1ヵ月に12万って事は…1日どれくらい働くの?」

 

「朝から晩までミッチリだよ」

 

「ええーーー!!? それだけ働いてもたったの12万なの!?」

 

茂木はバイトの給料の低さに驚きを隠せないでいた。

 

「普通そんなもんだろう?」

 

「高校生のバイトなんて、時給めちゃ安いんだぜ?」

 

「へぇ~知らなかった。なつきバイトした事なんてなかったから」

 

その事を知った茂木は納得する中で凛が言う。

 

「茂木さん。金銭感覚が麻痺しているのかな?」

 

「凛、それは言っちゃ駄目」

 

っと凛に注意する道郎、茂木が離れる際にこう言った。

 

「バイト頑張ってね?期末試験が終わったらみんなで遊びに行こ?」

 

茂木はそう言ってその場から離れて行き、そんな中でイツキだけは喜んでいた。

 

「お!おい! 今みんなで遊びに行こうって言ったよな!?」

 

「ああ…」

 

「マジか~!あの茂木なつきと!? これは夢じゃないよな!!」

 

 

 

〔クゥ~~~~~~~~~~~~~~~~!〕

 

 

 

っと何故か変な奇声を上げながら、感情を高ぶらせていた。

 

そんな中で拓海は思いつめた様子を見せ、それに走一は聞く。

 

「どうしたんだ?」

 

「…俺、茂木と話すの…1年ぶりなんだ。前のサッカーの部活で一緒でさ、よく話しとかしたよ」

 

「そっか…」

 

そう納得する走一、だがこの時…走一は知っていた。拓海と茂木が何故1年も口を聞かなかったのか。

それは過去に拓海が当時茂木が付き合っていた3年生の彼氏を殴ったからである。

 

その彼氏はかなりの女たらしで、ある関係で身体の関係も持っていたとの噂がある。

 

その事で一時拓海と茂木は気まずい関係となり、疎遠となっていた。

 

拓海がそれを考えてる中、走一はそれの様子を見て問う。

 

「…平気か?」

 

「え?あ、ああ…」

 

 

キーンコーンカーンコーン

 

 

そう言っていると、予鈴が鳴り響き、それを聞いた走一達は振り向く。

 

「おっとまずい、すぐに教室に戻らないとセンコーがうるせぇ!」

 

「ああ!」

 

「ああ~!また先生の事をそんな風に!待ちなさい!!」

 

そう言って走一達は教室に戻って行った。

 

 

 

 

───────────────────────────────────────────

 

 

 

 

 

そして放課後。走一達がバイトに向かう中でイツキがこんな事を言い出した。

 

「なあ拓海、走一達もそうだけど皆で一緒にハチロク買わねえか? 皆のバイト代を合わせればローン払えるじゃん」

 

イツキが何故か走一達に共にハチロクを買おうとするのを誘うとする。

 

「やだよー、大体なんでそこまで無理して車が欲しいんだよ?お前ん家にも車ぐらいあるだろうが」

 

「ダメだよ、親父の車はオートマでFFで、おまけにエンジンバァンバァンってうるせぇんだぜ? サイテーだよ。車じゃねえよあんなの」

 

イツキは自分の家がAT車の上、FFでディーゼルエンジンである事に嫌味を言っている。

 

「イツキ、お前が車が欲しいのは分かった。だか生憎俺はもう決めてるんだよ」

 

「おうよ!俺もだぜ!しかも俺の様にパワフルでダイナミックな車だ!」

 

「俺も、親父のお下がりの奴」

 

「僕は既にじいに頼んでいるよ」

 

「何だよ何だよ!! お前等こそ良いの選ぼうとしてるじゃんか!!」

 

イツキは走一達が既に決めてある車の事にかなり愚痴っていた。

そんな中で拓海がこう言う。

 

「タイヤが4つ付いてりゃあ、立派な車だよ」

 

「分かってねーなー。峠に行って楽しく無けりゃあ意味ねぇじゃんか」

 

「峠に行って何するんだ…?」

 

「決まってるんだろ、攻めるんだよ峠のコーナーを」

 

その事を聞いて走一達はようやく納得する。

 

「ああ~…イツキはミッション車に乗って、峠をスカッと走りたいんだな?」

 

「そうだよ!そうじゃなきゃわざわざ行かねえよ!」

 

「楽しいのか?そんな事して?」

 

「楽しいに決まってるじゃねぇか! 男だったらカッコよく峠を攻めようと思わねぇのかよ!?」

 

「俺もう飽きてんだよなー、そう言うの」

 

「え?」

 

拓海がボソッと言った言葉に思わず言葉が出る走一。

 

「はぁ?それどういう意味だよ。俺達先月免許取ったばっかじゃんか?」

 

「まあ良いさ、拓海の意味分からない所は今に始まった事じゃないし、それじゃあ俺達こっちがバイト先だから」

 

「おう」

 

「またなー」

 

そう言いつつ走一達は自分達のバイト先へと向かったのであった。因みにだが廉一郎はこの場で家に帰った。

そしてバイト先に到着した走一、走一達のバイト先は解体場、そこに店長である【鬼北 弁慶】が居た。

 

「よう、待ってたぞお前等」

 

「店長、お待たせしました。それよりも“あれ”…どうですか?」

 

「おうよ。ちゃんと用意してあるぜ? たくぅ~道郎の所の和真の奴がよ~修理なら俺の所でやらせろって言うからな、それに──」

 

そう言う中で走一達は弁慶の言った倉庫内の方に行く、そしてその倉庫内にある3台の車が目に入る。

 

一台目は走一の車、【日産車 ワンビア】だった。S13シルビアをベースとしたボディに180SXのフロントマスクと取り付けた車。

色は青色で5穴のホイール。カスタムはタービンアップに剛性化した物。

 

二台目は玄の車で、【トヨタ・セリカ GT-FOUR ST205 6代目】。主にラリーで活躍する車で、駆動方式は4WDである

色は黒色で、馬力とタービンを強化した物。

 

三台目は道郎の車で【三菱 FTO】である。FF式の駆動方式だあるこの車は主に足回りを重点的に強化している物。色は白色である。

 

その車を見て走一達は笑みを浮かばせる。

 

「これが…俺達の車」

 

「そうだ。たくぅ…本来そのワンビアは解体される予定だったのをお前が一目見て買いたいって言い出した時は思わず目が飛び出そうだったぜ。

でもまあこの車はボディはそんなに壊れてねぇし、修理すれば大丈夫な所があったからな、お陰で解体せず修理するのが楽しくなったぜ。その事には和真が五月蠅かったが」

 

「すいません店長。でも父さんが店長と知り合いだった事に付いては感謝していますよ」

 

「構わねぇよ」

 

道郎がそう言う中で、走一は自分の車…ワンビアに触れながら言う。

 

「これからよろしくな、相棒」

 

っと走一はそう言ってワンビアに触れ続けるのであった。

 

 

 

 

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