そしてペンギン太郎氏とかなCみ氏からのリクエストキャラが出ます。応募してくれた他の作者様のキャラも良い所で出すつもりです。
イツキのお見舞いから数日後、その日の夜…秋名山では盛り上がりを見せていた。辺りには大勢のギャラリーが集まっていて、あるイベントが始まるのを待ちわびていた。
そして頂上、そこにもギャラリーが集まっている中で、二台の車が横に並んでいて、その前に2人の男性が向き合っていた。
その内の1人が走一であり、ワンビアの前に立っている。
対するもう1人は中里であり、R32の前に立ち、互いに向き合いながら語る。
「いよいよだ…、お前とようやくバトルが出来るとなると、腕な疼くぜ!」
「俺もですよ。改めまして朝倉走一です」
「中里毅だ。お前を完膚なきまでに負かすぜ!」
「俺もです、アンタをあっという間に負かしてやる!」
軽い挑発をした後、走一と中里はワンビアとR32に乗り込む。
そしてその様子を見守る彩音達と拓海達、イツキは今日退院して、拓海のハチロクに便乗させて貰った。
イツキは興奮しながら見る。
「や!やべぇよ拓海! 俺…興奮してきた!」
「別にイツキが走る訳じゃないだろう?」
「それでも走る感覚が伝わってくるんだよ!!」
イツキが興奮する中で、彩音が心配そうに見つめる中、真美と凛が彩音の肩に手を置く。
それに彩音は振り向く。
「真美…凛」
「大丈夫よ。走一君は必ず勝つわ」
「うん、そうだよ彩音。走一君を信じよう」
2人の言葉に彩音は頷き、走一の方を見る。
そして彩音達や拓海達だけじゃなく、高橋兄弟や如月三兄弟もそこに居た。啓介はなんだかつまらなそうな顔をしていた。
「兄貴、別に俺はあいつの応援に来たんじゃないぞ? どうせ中里の完敗だ…」
「…いや、それはどうかな」
「ん?どういう事だよ兄貴?」
「分からないか?高橋啓介」
啓介がその事に分からずにいると、琢磨がそれに語り出し、それに啓介は不機嫌そうな顔をしながら見る。
「何がだよ?」
「今回の中里君の感じ…、前とは全く違う、以前は荒っぽいオーラが噴き出ていたが…、今回は違う…洗礼されたオーラが彼の漂っている。今回ばかりは朝倉君は少し苦戦はするだろう…」
「何だって? へっ!気に入らねぇ…以前と違っているとは言え、それはアイツだって同じことだ! 前回アイツが秋名のハチロクのガムテープデスマッチの際に進化している様子が眼に入ったろう。あいつは必ず勝つ…絶対にな」
琢磨の言葉に啓介は納得いかない様子で見て、走一の勝利を信じている…。
それはライバルと同時に同じ走りの仲間としての意識を示している事だった。
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そしてギャラリーの中である車たちがあった。
それは走一のワンビアと同じ日産車の【日産 スカイライン GTS-t タイプM (HCR32) スパークシルバーカラー】があり、その近くには道郎と同じNSXの上位型【ホンダ NSX-R NA2】と【三菱 ランサーエボリューションX】が駐車してあった。
それぞれのドライバーは別々に居るが、そのスカイラインのドライバーは今回のバトルの事を思いながら言う。
「まさか啓介を破ったそのワンビアのドライバーが、ナイトキッズのリーダーの中里が乗るGT-Rとバトルか…。出来れば勝って欲しいな…、あのGT-Rが走っている様子を見ると、何だか嫌な感じになる」
「お?お兄さん、さっき啓介の事言わなかったかい?」
その人物が振り向くと、長身の男性と同じ長身の女性のカップルが居て、その内の長身の男性が啓介の事を聞き、その男性が長身の男性に問う。
「ええ…、って言うかそっちも啓介の事…知っているんですか?」
「ああ、実はちょっとの事であいつと知り合いになってな、それ以降アイツは高級焼き肉店で食べる仲なんだよ」
「へ、へぇ…そうなんですか。(アイツ…まさかそんな高い店に行っていたなんて…。許せない…)」
そう思っているその人物は忘れていた事を言う。
「そうだ、自己紹介がまだでしたね。俺は【
「俺は【
「私は【
「ええ…、まさか啓介絡みの知り合いがこんな所で会えるなんて、思いも寄らなかったな?」
雅人はその事に呟き、それには海斗も同じ感想だった。
「俺もそうだよ。啓介絡みの知り合いが居るとは、アイツ意外と顔が広いな?」
「でも私は今回この地方にあるお豆腐屋さんに来たついでにバトルを見るって言うから、折角のお豆腐が痛んじゃうよ」
「ごめんごめん。今回噂に聞くこの峠の最速の秋名のハチロクと稲妻のワンビアに会いたくてよ、でもまさか今日のバトルはナイトキッズのリーダーとワンビアがバトルするなんて、これは期待するぜ…!」
「俺もだよ。同じ日産車に乗るワンビアに俺は期待するよ…」
っとそう意気投合する雅人と海斗たちは、いつ始まるか分からないバトルを待つのだった。
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そしてバトルが始まる目前、今回各コーナーをスピードスターズのメンバーたちが担当し、ゴール地点では一般車の通行がない事を確認をした。
「こちらゴール地点。一般車の通行なし、いつでもOK!」
その通信を聞いた健二が頷き、池谷に言う。
「池谷、いつでもいいぜ!」
「良し、…それじゃあ!カウント始めるぞ! スタート10秒前!!!」
池谷がカウントを始めると、走一と中里はエンジンを吹かして、いつでもスタート出来るようにし、その様子を彩音達と拓海達、そして高橋兄弟と如月三兄弟が見る。
「5秒前!! 4!!3!!2!!1!!GOーーーーーーーーーーー!!!!」
スタート同時にワンビアとR32がスタートし、先にR32が前に出る。その後ろをワンビアが後を追いかける形で後ろに付き、R32を追いかける。
「(さあ…付いて来いよワンビア…。俺は生まれ変わったのさ、生まれ変わった俺の動きに付いて来れるか!?)」
そう思いながら第一コーナーを抜けていく二台、その様子ギャラリーに来ていた祐一は見ていた。
R32の後ろを走るワンビア、走一はR32の…中里の動きがいつもと違う事にすぐに気付いた。
「っ!(中里さんの動きがいつもと違う…、無駄なアクセルワークが減っている上に、上手くタイヤを使い込んでいる…。やっぱり和真さんのアドバイスでかなり上手になっている。こりゃあ手こずるな…、でもそれは相手も同じ!俺はこの間のバトルの様子で荷重移動を身に着けた。その腕前をとことん見せてやる!)」
走一はそう思いながら中里の後を追う様に追いかけ、プレッシャーをかけるように走る。
中里もそれに何とか対応するべくアクセルを踏んでコーナーを攻めていく、グリップ走行でコーナーを攻め、ワンビアはドリフト走行で進んでいく様子をギャラリーは興奮していた。
そしてそのコーナーの前を通った所のギャラリーで、見に来ていた泰三たちがいた。
「ははは、流石だな…」
「ああ、こりゃあ面白くなりそうだ」
「そうだな。だが中里君の腕が良くなったと言えど、所詮GT-Rの重たいボディをカバーするのは無理があるがね…」
和真の言葉に泰三は大笑いしながら言う。
「ガーハッハッハ! それは仕方ないさ。どんな時だってボディだけは誤魔化しは効かない、後半のキツイ所は腕でカバーする以外に他にない」
「確かにね、しかし最近の若い者たちはかなり熱いな…、これはこれで楽しむものだ」
秋名のスケートリンク前のストレート、R32が今だに前を走る中で、後ろを走るワンビアが追いかけていた。走一は抜く隙が少なくなっている様子に少し感心する。
「(チッ!やるな…中里さん、まさかこんな感じで強くなるなんて…これはこれで面白くなる! 手こずるけどそれもまた面白みの1つ!!)」
走一はそう思いながら中里のR32を追いかけ、中里は今だに張り付いてくるワンビアを見る。
「(クッ! まさかここまで粘るとはな…、成長した俺もこれは予想外だ。しかもあいつ…何故か秋名のハチロクと同じ動きをする!)」
中里はワンビアの動きがハチロクと同じ動きをする事に気づいた、走一は荷重移動をしながらコーナーをクリアし、タイヤのへりの状態を最小限に抑えている。
対して中里のR32はタイヤの使い方を覚えたと言う物の、下りのハードなダウンヒルをしているため、タイヤの負担はそのままである。
徐々にフロントタイヤの熱ダレがおき始め、アンダー気味へとなっている。
アンダーに膨らんでいく様子に中里は歯を噛みしめながら耐える。
丁度その様子を雅人達が居るギャラリーのコーナーを通り過ぎ、それを見た雅人達は言う。
「R32…フロントタイヤが徐々に減っていっている。これは後半戦はキツイ…」
「ああ、ああなったらいくらドライバーが上手くても、あれじゃあアンダーに膨らんでいく」
「凄いね。ワンビアのドライバー…、まだ18歳なんでしょう?」
「ああ、これは会うのが楽しみになって来たぜ!」
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いよいよ5連続ヘアピンコーナーに迫るワンビアとR32、ギャラリー達はそれに待っていた。
「来たぞ!」
「GT-Rが先だ!! 後ろにはワンビアだ!」
5連続ヘアピンに差し掛かる両者、中里はヘアピンに警戒していた。
「(秋名のハチロクと同じ動きをするとは限らないが、この5連続ヘアピンで高橋啓介が抜かれるところを俺は見ている。同じ手は使わないと思うが警戒はするぜ!!)」
中里はコーナーに突入する際に、アンダーステアを出さない為に最小限の動きをするが、それでもアンダーを出してしまう為、それには中里は歯を嚙みしめる。
当然走一はその様子を見逃さなかった。
「(っ!! そこだ!!)」
丁度車一台分飛び込めるスペースが出来た為、走一は“ある技”を使って中里のイン側を付きに、それを通り過ぎて行った。
「(なっ!何!?)」
中里がそれを見て驚くのも無理はない、走一が使ったのは拓海が使っていた溝落としだった。
インべたで突き抜けていく様子に、走一は薄ら笑みを浮かべた。
「(へへ! 拓海の溝走りを間地かで見ていたから、ある程度のやり方も分かって来たんだよな! だからこの芸当も出来る!)」
「(くそっ! 抜き返すにもフロントタイヤのグリップがもうない! くそ…この勝負)…俺の負けだ」
中里はそう確信をつきながらアクセルをゆるみ、走一との車間距離を開けて行った。
そしてゴール地点、スキール音が聞こえて来て、皆がその先を見ていると、上からワンビアが降りて来て、少し離れた所でR32が走っていた。
ワンビアがゴールをし、それをスピードスターズのメンバーが無線で言う。
『今ワンビアがゴールした!! 走一が勝ったぞ!!』
「「「やったーーーーーー!!!」」」
池谷達はそれに大喜びをし、彩音もそれに喜んでいた。
イツキが興奮している中で、拓海は走一の勝利に笑みを浮かべた。
そして高橋兄弟と如月三兄弟はワンビアの勝利を聞いて、壮真と幸間が言う。
「何だよ、結局あいつ負けてるじゃんか」
「期待外れだったな」
「やめろお前達…、ワンビアが勝ったか…」
「フッ、お前のターゲットとして、ますます目が離せなくなったな」
涼介の言葉に琢磨は笑みを浮かばせながら言う。
「ああ、俺の獲物として…、ますます欲しくなるな…」
秋名山の麓で、ワンビアとR32が止めて、互いに車から降りて向き合う。
「…大したもんだぜ、お前があの技を使うとはよ…」
「ぶっつけ本番でしたけどね、何とか成功してよかったです」
「何が成功だ…全く。だが良い気分だぜ、負けたのにお前と秋名のハチロクにまたリベンジしたくなる気持ちで一杯だ。今回は楽しかったぜ、じゃあな」
中里はそう言ってR32に乗り込み、去って行く中里を走一は見るのであった。
かなり前にアンケートで走一達の新しい車に付いて書きましたが、あれは無しとします。ワンビア達を手放すって事は、やっぱり出来なくて、乗り換えじゃなく、アップグレードという形で進めます。申し訳ございません。