頭文字D マキシマムブースト   作:ライダーGX

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第2話 最速のワンビア 登場! 中編

走一達の車、ワンビアにセリカとFTO。走一達はその三台を見てた後に弁慶は笑みを浮かばせる。

 

「まあその車等は…FTOは良いとして、残りの二台はまだ調整段階だがな、多少の車高調整を行えば後は問題ない。出来るとなりゃ…2時間後ぐらいだ」

 

「マジですか? ならいつ貰っても事ですね?」

 

「ああ、まあ名義はお前等の親名義にしている様頼んであるから、卒業まではお前等の父親のだからな?」

 

その言葉に走一達は頷き、それを見た弁慶は笑みを浮かべる。

 

「よっしゃ!それじゃあ楽しみの時間はお終いだ! 今からお前等の作業を始めるぞ。インテグラのボディ解体だ」

 

「「「はい!/おう!」」」

 

走一達は弁慶の後を追いかけて、インテグラのボディを解体し始めた。

 

 

そして場所は変わってGS事、ガソリンスタンド。

 

此処は拓海とイツキがバイトしている場所である。此処で2人は汗水流しながらバイトをしている。

 

「「ありがとうございました!」」

 

お客の給料を終えた後、イツキは拓海に寄りかかる。

 

「なあー拓海、さっきの話何だけどさ、買おう~ハチロク~?」

 

「いいよーハチロクなんて…」

 

拓海は興味なさそうにしながらイツキを少々跳ね除ける。するとGSの定員の1人がそれを聞いて巧達の輪に入って来る。

 

「お前等、中々良い趣味しているじゃねーか。ハチロクを狙ってるなんてな」

 

このGSの店員【池谷 浩一郎】が話しかけて来る。彼は秋名山である【秋名スピードスターズ】と言う車のチームを作ってリーダーをやっている。

秋名スピードスターズは“自称”秋名最速を宣言しているが、実際は車好きが集まる同好会みたいなものである。

 

「でしょでしょ! 池谷先輩もそう思いますよね!?」

 

「ああ、良い車だぞ」

 

「ほら見ろ!!」

 

イツキは当たり前かの様に拓海に言うが、それに対し拓海は…。

 

「…実は俺よく知らないんです。そのハチロクって奴。それ…何処の車なんですか? マツダですか?」

 

その回答にイツキは勿論、池谷は信じられない表情をしていた。

 

「マジか拓海!?ハイオク飲んで見るかオメー!」

 

「GSでバイトしてて、ハチロクも知らねーなんて大恥もいいとこだぞ!!」

 

イツキと池谷はハイオクの給油機を拓海の顔をに押し付け、それに拓海は驚いた様子で抑える。

そして何とか落ち着いたイツキと池谷、池谷は呆れつつ言う。

 

「まあ…無理もねえか、モデルチェンジして92が出たのはお前等が小学校低学年の頃だったもんなー…」

 

「まあ家にも商売で使っている古い車があるけど…」

 

「そんなのと一緒にするなよ!!!古くたってハチロクだけは別なの!!!」

 

拓海の脳天気に池谷はうなだれ、イツキはその古いって事に怒鳴る。

 

「たくぅ…、そうだ池谷先輩!ハチロク買ったら池谷先輩のチームに入れて貰えますか? 俺秋名スピードスターズにずっと憧れてたんすよ!」

 

「ああ、あ、そうだ。今日は土曜だから夜になれば皆秋名山に集まるぞ…。お前等も来るか?」

 

池谷のお誘いに、イツキが猛烈に食いつく。

 

「ええ!!良いんですか!? あ、でも俺等…車ないから」

 

「乗せてってやるよ」

 

「ええっ!!!」

 

池谷の言葉にイツキは更に食いつく、池谷の車は【日産 S13シルビア】走一のワンビアの元となった車で、軽量かつハンドリングの良さが特徴の車であるが、助手席側の剛性が弱いのがデメリットポイントである。

それでも走り屋には人気の高い車、それに食いつかない筈がないイツキである。

 

「行きます行きます!! 拓海も来るよな!こんなチャンス滅多にないぞ!ウホホホ~~!!」

 

「…俺、行くなんて言ってないんだけどな」

 

完全にテンションが上がりまくりのイツキ、そんなイツキのハイテンションに追いつかない拓海。

するとイツキがある事を思い出した。

 

「そうだ!走一達も一度誘ってみよう!」

 

「走一達に?」

 

「誰だ?その走一達って?」

 

「そっか、池谷先輩はまだ知らないんでしたね。俺等の高校の同級生で、同じ車好きの仲間なんすよ!池谷先輩も気に入りますよ! ちょっと電話ボックス借ります!」

 

そう言ってイツキは電話ボックスの所に行って、走一達に連絡をする。だが池谷は少しばかり疑問があった。

 

「別に誘うのは構わないけど、何人も来るんだったら乗れないぞ?」

 

 

 

───────────────────────────────────────────

 

 

 

そして場所は変わって走一達がバイトしている解体屋工場、走一達がインテグラのボディを解体し、使えない物と使える物を分けている。

走一が一汗を腕でふき取り、インテグラのボディを全て解体し終えた。

 

「ふぅー…これで完了っと!」

 

「これで今日の作業は終了だな? よーし!!ちょっくらあっちで筋トレでもしてくるか!」

 

そう言って玄は鉄棒で懸垂をし始め、道郎は走一と車の事で話している。

すると解体屋の事務所の受話器が鳴り、それに弁慶は出る。

 

「はいもしもし~? ん?ああそうだが…ちょっと待ってろ」

 

弁慶は事務所から出て、走一に話しかける。

 

「おーい走一!お前に電話だ!」

 

「あ、はーい!今行きます!」

 

「それと玄!!筋トレなら家に帰ってからやれ! こんな所で筋トレなんかするんじゃね!」

 

「はいよー、少しくらい良いじゃねぇか」

 

「いや、どうみても店長の言ってる事が正しいだろう」

 

っと道郎が玄にそう言う中、走一がイツキに秋名山でのお誘いが来た事を聞いた。

 

「へえーそっちの先輩がチームで走ってるのか…」

 

『そうなんだよ!だからもし良かったら一緒に行こうぜ!!』

 

「それは別に構わないけど、席足りるのか?」

 

『え? …………あ』

 

ようやくイツキは肝心なところを思い出したのである。いくら池谷のS13に乗れても、席は4席。流石に全員は無理である。

その事を思い出したイツキは走一に謝る。

 

『御免…走一。俺…スピードスターズに会えると思ってばかり、その事を考えてなかった…』

 

「そんなにしょげるなよ。それと俺達は自分達の車で行くから、現地で合流ってのはどうだ?」

 

『ああ…分か…ん? 何だってえええええええええええええええええええええええ!!!

 

突如受話器からイツキの猛烈な声がこだまし、それに走一は思わず受話器から耳を放す。

 

『何だよそれ!!!いつお前等自分の車を買ったんだよ!!?』

 

「実は前からでな。親名義で登録しているから、表向きは親のだが…裏じゃ俺達の車で通してる」

 

『マジかよ!!それはそれで羨ましいよ!!!クゥ~~~~~~~~~~~~~~~~!!!』

 

「好きだなお前も…」

 

走一はイツキのテンション高まる奇声に呆れる。

 

『じゃあこっちに来れるだな!?じゃあ秋名山で待ってるぞ!』

 

「ああ、分かった」

 

そう言って走一は受話器を戻し、事務所を出て玄達の所に行く。

そしてイツキから秋名山で集まりがある事を話し、それに玄達は食らいつく。

 

「おお!マジかよそれ!! それは行くに決まってるだろう!!」

 

「ああ! 俺も“あれ”以来の道は久しぶりだからな! 腕が鳴るぞ!」

 

「よし!決まりだな! あと廉一郎に伝えとかないと、後で『プ!プー!』お?」

 

クラクションの音が聞こえ、それに走一達は振り向くと、一台の赤い車が解体屋工場内に入って来た。

 

そしてその車から廉一郎が出て来たのだ。

 

「やあ、ここが走一達のバイト場所?」

 

「よう!廉一郎! 丁度お前に連絡しようとした所だったんだ。それがお前の車?」

 

「そうだよ」

 

っと走一達は廉一郎が乗って来た車を見る。

 

廉一郎の車は【ホンダ NSX】ホンダの唯一のミッドシップ車で、大排気量を持つスーパーカーでもある。

外装はカスタムされてないが、それでも速い車である事に変わりはない。色は赤色である。

 

因みにシートの方は走一達の車皆、バケットシートに交換済みである。

 

「じゃあついでだ。彩音達を誘ってみるか?」

 

「おう!そうだな。真美も一度は興味あるって言うしな!」

 

「凛ももしかしたら皆の車の状態も気になるだろうから、誘ってみよう」

 

「友梨佳も大丈夫って言ってたし、いいね」

 

っと何やら凄い事になるのは間違いない…。

 

 

 

───────────────────────────────────────────

 

 

 

そして秋名山、その登り坂で池谷のS13と【日産 RPS13 180SX TYPE II(1991年式 中期型)】と【三菱 A170 ランサーEX 1800GSRターボ(後期型)】に【トヨタ KP61 スターレット 3ドア(後期型)】が走っている。

勿論色違いのS13と180SXも見られ、そして拓海とイツキは池谷のS13の中にいた。

 

「うわあああああああああああああああああ!!!!」

 

拓海は池谷の運転に悲鳴を上げていた。

 

「うるせぇよ!拓海!!池谷先輩の気が散るだろう!?」

 

「まあ無理もねえよ、走り屋の車に乗ったら誰だってビビるもんだ。次!2速のヘアピンだぞ!」

 

池谷はヘアピンカーブをそのまま後輪をスライドさせて、出口よりで滑らせていた。

 

それにより拓海の悲鳴は更に増していた。

 

「うわああああああああああああああああああああ!!!!」

 

「やっぱりうるせぇよ!拓海!!」

 

そして秋名山頂上、拓海は少しばかりぐったりとしていて、それに池谷は心配そうに見る。

 

「大丈夫か拓海? そんなに怖がるとは思わなかったんで、ガンガン攻めたけど…」

 

「ぐぅ~!!情けないよ拓海!ダサダサだよ!!ジョットコースターに乗ってもギャーギャー喚くタイプだよ!」

 

イツキが今の拓海を見て愚痴っていて、それに拓海はぐったりしながらも答える。

 

「俺…ジェットコースターが怖いって思った事、一度もねえよ! そう言う事じゃなくてだな…イツキ。多分…お前に言っても理解出来ないよ。この怖さは」

 

「え?」

 

拓海の言葉にイツキはどうも理解が出来ずにいて、首を傾げていた。

 

そして秋名山の麓で、折り返しで頂上に登ろうとしていたスピードスターズのメンバーのS13と180SX二台が上りを登ろうとしていた時だった。

 

 

ブォーーーーン!!!

 

 

独特のエキゾースト音が鳴り響き、それにスピードスターズのメンバーが振り向くと、道沿いから4台の車が走って来る。

 

先頭には走一が乗るワンビア、次に玄が乗るセリカ、次に道郎が乗るFTO、最後に廉一郎が乗るNSXが走る。

 

その4台は急なヘアピンコーナーを華麗に滑らせていき、綺麗に立ち上がりながら加速していった。

ワンビア達が難易度のヘアピンをクリアしていったのを見たスピードスターズのメンバーは唖然としていた。

 

「み!見たか…!?」

 

「ああ!あのヘアピンをクリアしていくなんて! しかも綺麗な立ち上がりだ!」

 

「あんな車…この峠で今まで見たか!?」

 

そして頂上で、走一達のワンビア達は拓海達が居るのを見つけて、その場に止めて、それに拓海達が見る。

 

「おお?見かけない車だな?」

 

そのワンビア達から走一達が降りて来て、それを見たイツキは思わず目が飛び出るぐらい驚いた。

 

「なあああにいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!?? お前等!!!これは何だよ!!!?」

 

「これが前に電話で言った俺達の車だよ。俺のワンビアだ」

 

「俺のセリカのGT-FOURだ!」

 

「俺のFTOだ。FFだけどかなりの乗り心地だぞ?」

 

「最後に僕のNSX。この中で高級車だけどね」

 

「なんだよなんだよ!! すっげえいいのに乗ってるじゃんか!!羨ましいぜ!!!クゥ~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!」

 

またしても奇声を上げるイツキ、そして走一達は池谷を見つけて挨拶をする。

 

「こんばんわ、拓海とイツキの同級生の走一です」

 

「おう、この秋名スピードスターズのリーダーの池谷だ。凄い車に乗ってるんだな?」

 

「ええまあ」

 

っと挨拶をしている中で、彩音達が拓海の様子を見て問いかける。

 

「大丈夫?拓海君。すっごくやつれた顔をしてるけど?」

 

「あ、ああ…何とか」

 

そして走一達の池谷達との挨拶を終えた。

 

 

 

 

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