頭文字D マキシマムブースト   作:ライダーGX

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第50話 激走!ハチロク&ワンビアVSシルエイティ 前編

碓氷峠、山頂の所で真子たちと合流した走一達、池谷に走一と拓海が秋名のハチロクと稲妻のワンビアである事を教えられて、それに驚く真子と沙雪。

因みに雅人と海斗と陽毬はギャラリーする為にどこからの場所で止めている。

 

「ええ~~~!? ほっんとうに君等が秋名のハチロクと稲妻のワンビアのドライバー!? 信じらんない…年いくつなの?」

 

「18…ですけど」

 

「同じくです」

 

拓海と走一がそう言うと、沙雪が呆れた様子になる。

 

「18…高校生、勘弁して…」

 

「そっちだって二十歳だったら十分若いじゃん」

 

「しかも女ですし」

 

「あら~?イツキ君…アンタ女だからってバカにしてない?」

 

っと真美がハンマーを取り出しながらイツキに向けていて、それにイツキは慌てて謝る。

 

「ひぃ~~~!ごめんなさい!!」

 

それに呆れている彩音達、沙雪が走一達を見ながら言う。

 

「年下となっちゃ、尚更負ける訳には行かないわね」

 

「うん」

 

そんな中で走一は真子に向けて言う。

 

「佐藤真子さん」

 

「はい?」

 

「今度バトルの申し込みをする時は、池谷先輩に通じてじゃなく直接言って来て下さい。それだと怖気づいている様に思えますので」

 

その事に真子は思わず目を開き、それに池谷は慌てる。

 

「おい走一…、今言わなくても」

 

「挑戦してきた啓介さんや中里さんは直接俺に挑戦を申し込んできた。それだとなんだか舐められてる感じで嫌なんですよ…俺」

 

走一は今回の事で気になっている事を真子にぶつけた。それにより真子は申し訳なさそうにする。

 

「ご、ごめんなさい」

 

「ちょっと真子!こんな時に弱音な事言わない! たくもう…あの子意外とはっきりと言うわね…。それじゃあ本題に入りましょうか?」

 

沙雪の言葉に走一と拓海は頷き、彩音達はそれに見守る感じで見る。

 

「バトルのやり方だけど、横一列に並んでよーいドンは、ここではちょっと具合悪いのよ。だってスタートで前に出ちゃった方が断然有利でしょう? こずるだのフライングだの言い争うの嫌だし」

 

「くぅ~!あの作戦は駄目か~!」

 

「ちょっとアンタ、まさかその作戦を拓海君と走一君にさせるつもりじゃないわよね…?」

 

真美がハンマーを出しながらイツキに問い詰め、それにイツキは慌てて謝る。

 

「ひぃ~~!ごめんなさいごめんなさい!」

 

「じゃあどうやってバトルを行うんです?」

 

彩音がそれを沙雪達に問うと、沙雪はこう言った。

 

「先行後追いバトルで行きましょう。分かる?追いかけっこバトルよ。先行が後追いちぎれば勝ち、ちぎれなければポジションを入れ替えて決着が付くまで繰り返す…【サドンデス・デスマッチ】って訳…どう?」

 

「いいですけど…」

 

「こっちもだ」

 

走一と拓海はそのルールに納得して頷き、更に沙雪からあるルールも追加された。

 

「後、このバトルなんだけど、ハチロクとワンビア二台同時に出して相手をするわ、このサドンデス・デスマッチはどう言う風に決着が付くか長引くか分からないから。勿論どちらか一台が私達をちぎったり抜いたりしたら勝ちって事よ」

 

「っ…」

 

「成程ね…、確かに一台ずつだと時間が掛かるから、同時に相手をするってのが手っ取り早いな」

 

走一はその内容を聞いて納得する。一台ずつだとガソリンもタイヤも消耗してしまう為、同時に相手した方が効率がいいと考えたのだ。

 

「私達は地元だから、一本目のポジションの選択権はそっちにあげるわ。前か後ろかどっちか決めて」

 

「え?えっと…」

 

「ちょっと待った!!来い拓海!走一もだ!」

 

「ちょ…」

 

拓海が選択しようとした際、池谷達が走一と拓海を連れて行き、それには真子は唖然とし、沙雪は何やら変な目線をしていた。

 

そして走一達を囲いながら池谷達は作戦を伝える。

 

「このルールなら、一本目は絶対先行だろう」

 

「ああ、二本目をもつれ込む事は確実だから、一本目練習できるしな」

 

「二本目負けても、その方がカッコつくしな」

 

池谷達がそう言う中で、走一は考え込み、それに彩音が問う。

 

「走一、どうしたの?」

 

「…先行を一本目にしたら、相手は確実に追い抜いてくる。残念だけどその作戦は無理ですね」

 

「何言ってんだ走一!! 拓海もお前もこの峠には慣れてないんだぞ!?」

 

「だからです。俺に考えがあります、道郎、廉一郎、持って来ているか?」

 

「ああ」

 

道郎と廉一郎が無線機を渡してきて、それを拓海に渡す。

それに拓海は首を傾げる。

 

「走一、これって…」

 

「ああ、俺達がお前を追いかける際に使っていた無線機、今回はそれを使って俺が指示を出す。実際ある程度のコースはこの間の見に行った際に覚えてるから、拓海のコースをある程度補助出来ると思う」

 

「おいおい走一!? そんなぶっつけ本番な事が効くのかよ!?」

 

「そうだぜ走一!」

 

健二とイツキがそう言うが、走一はそれを無視して拓海に言う。

 

「拓海、一本目は後追いで行くぞ。そしてこの一本目で相手を完膚なきまでに追い詰めるんだ」

 

「…流石にハードルが高すぎると思うけど、分かった」

 

「おい!」

 

そして止めようとする池谷達を無視し、真子たちの所に行く走一達。

池谷達に道郎達は言う。

 

「池谷先輩、これは走一達のバトルです。どう決めるかは走一達が決める事です」

 

「だけどさ! 慣れない峠を無線で指示出すってのも…」

 

「走一と拓海を信じるのも、チームメイトの使命です」

 

道郎の言葉に池谷達はただ見守る事しか出来ず、走一と拓海は真子たちの所に行き、ポジションを伝える。

 

「一本目は後追いで」

 

「「ええ!?」」

 

「それじゃ、俺達準備して来るんで」

 

そう言って走一達はハチロクとワンビアの所に行き、沙雪は呆れていた。

 

「なめてるのかバカなのかどっちよ?」

 

「…いいわ、ちぎってやる!」

 

真子はその様子に闘争心を燃やし、走一と拓海はハチロクとワンビアのエンジンに火を入れ、ヘッドライトを付けるのだった。

 

 

 

 

───────────────────────────────────────────

 

 

 

 

碓氷峠でバトルが始まる頃、藤原豆腐店で文太が料理している中にドアからノックがして、それに文太は振り向く。

 

「誰だよ? 今手が離せねぇんだ」

 

『おーい、文太、居るか~?』

 

外から泰三の声がして、それに文太は首を傾げてドアを開ける、そこには泰三だけじゃなく、恵子の姿もあり、それに文太は問う。

 

「おいおい、夫婦そろってどうした?」

 

「実はな、お前の家で一杯飲もうと思って来たんだよ。ほら飯も持って来てな」

 

「おお~、それは助かるぜ、今一品目を作っていた所でな、丁度食事の節約になったぜ。ほれ上がれよ」

 

「ありがとよ」

 

「お邪魔するわ」

 

そう言って泰三たちが入ると、文太が作っていたのは焼きそばだった。文太がその焼きそばを盛り付けして、テーブルに置く。

そして泰三は持ってきた食べ物は焼き鳥だった。そしてビールを数本をテーブルに置く。

 

その様子を見た恵子は言う。

 

「ちょっと2人共。お野菜も食べないと、文太さん、少し台所を借りますよ?」

 

「ん?ああ…」

 

そう言って恵子は立ち上がり、台所に向かい、台所で持ってきた野菜を切り始める。

 

そんな中で泰三がある事を文太に話す。

 

「そう言えば文太、知っているか?走一達が今碓氷峠でバトルしに行っている事を」

 

「碓氷に? ああ~…成程な、それで俺のハチロクがレビンのハチロクに変わっていたのか」

 

文太は夕食前にタバコが切れてしまい、ハチロクで買い出しに行こうとしたら、イツキのレビンに変わっていた事に驚きを隠せなかった。そして拓海の張り紙に「ハチロクを借りるぜ。身代わり置いとく」と書かれていたのだ。

 

泰三はビールを文太に渡して、自分のビールを開けて、乾杯しながら飲む。

 

「ぷは~! 碓氷峠か…昔は上手い走り屋が居たもんだ~、今でもそうだが」

 

「まあ元々碓氷はあの道だからな、極めれば速い奴等が生まれるもんさ」

 

「碓氷って言ったら、()()()はどうしてるかね~…」

 

「アイツ?ああ~…アイツか」

 

文太と泰三はある人物を思い出す、それは此処にはいないあの有名な男である。

 

「っま、アイツなら元気でやってるだろうさ」

 

「そうだな、よし!とことん飲むぞ!」

 

「おう」

 

「全く…ほどほどにしてくださいね?」

 

恵子が切った野菜を持って来て、それをテーブルに置き、お茶を持って来て、泰三たちを食事を取るのだった。

 

 

 

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