頭文字D マキシマムブースト   作:ライダーGX

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第51話 激走!ハチロク&ワンビアVSシルエイティ 中編

碓氷でバトルをする事にした走一達、真子たちからは先行後追いバトル…所謂【サドンデス・デスマッチ】をする事になり、先行か後追いかを決めさせる事を譲った。

当然考える拓海に、池谷達はすぐに走一と拓海を連れて、先行を決めるように言ったが、走一はそれを却下し、後追いを選ぶ。

 

それに真子たちは闘志に火が付き、走一達はハチロクとワンビアのエンジンに火を入れ、準備を整える。

 

「それじゃあ始めましょうか、ゆっくり出るから慌てないで後ろから付いて来て。一個目のコーナーを抜けた所から全開走行に突入するから、それがバトル開始に合図よ」

 

そう言って真子たちはシルエイティに乗り込み、4点シートベルトを締める。

 

その間に走一達は無線機の確認をする。

 

「拓海、聞こえるか?」

 

「ああ、聞こえる」

 

「俺が後ろで指示を出して、コースを教えるから。いつも通りに走れ」

 

「無理難題過ぎる…」

 

拓海は走一の言葉に愚痴を言いつつも、拓海はそれに承知する。

 

そしてシルエイティが進む。

 

「さあ行くよ真子、このバトル一本で終わらせよう!」

 

「OK沙雪、今までで最高の走りを見せてやるわ!」

 

シルエイティの後にハチロクとワンビアが付いて行き、それを見守る彩音達と池谷達。

 

そしてコーナー一個目に入って、向けたと同時にアクセル全開にして行き、三台は加速していく。

それを見たイツキが興奮する。

 

「うおおおおおおおおおおおおおおおおおお!! 拓海!走一!頑張れよ! 俺はお前等が勝つって信じてるからな!!!」

 

「うるさい!!!」

 

 

 

バコーン!!!

 

 

 

っと真美のハンマーがイツキの頭に直撃し、大きなたんこぶが出来てしまい、イツキは涙目となる。

 

「あでぇぇ~~~~……、ただ応援していただけなのに~~……」

 

そうイツキが言う中で、道郎と廉一郎が何やら思い詰めた表情をする。

それに凛と友梨佳が気付く。

 

「どうしたの?」

 

「何か不審な事があるのですか…?」

 

「さっきバトルの案を出していた人…沙雪さんだっけ? バトルなのに堂々と助手席に乗っていたって事は」

 

「うん、あの人もしかしたら【コ・ドライバー】知れない」

 

2人のその言葉に池谷達は振り向く。

 

「コ・ドライバー…?」

 

「コ・ドライバー、それはラリーにおけるナビゲーターの事を意味します。道案内やペース配分、路面状況の確認やトラブルの対応などの役割をするのがコ・ドライバーの仕事です。まさか彼女がそのコ・ドライバーだったら、走一もちょっと手を焼く可能性はあるかも知れませんね…」

 

「なっ!そんな…」

 

道郎の言葉を聞いた池谷は衝撃が走り、イツキは慌てながら言う。

 

「そ!そんな事ないですよ!! 拓海を走一は引っ張って行きますって!」

 

「無理言うなよイツキ…、横に優秀なナビが付いているなら、真子ちゃんはドライビングに集中すればいいんだから」

 

健二が少しばかり絶望の言葉を言うが、そんな様子を彩音が言う。

 

「大丈夫。走一は拓海君と一緒に勝ちます。私は…そう感じるんです」

 

「彩音…」

 

真美はその言葉に彩音を見て、彩音は両手を握りしめながら下りの道を見続けるのだった。

 

 

 

 

───────────────────────────────────────────

 

 

 

 

そしてバトル開始となって、シルエイティが真っ先に逃げ、それをハチロクとワンビアが追いかける。

 

走一は早速拓海に指示を出す。

 

「拓海!ペースを乱されるなよ! 相手はお前を乱す動きをしている!」

 

「分かった!」

 

走一の指示でペースを乱さない様、拓海はシルエイティに付いて行き、走一は拓海の後ろに付いて行く。

シルエイティの上手いライン取りに、拓海は心の中で愚痴をこぼす。

 

「(上手い…!)」

 

その後ろを走っている走一は僅かに見える間を通して、シルエイティの上手いライン取りを見て思う。

 

「(あのライン取り…、あれは真子さんのドライビングだけじゃなく、横に居る人の指示で動いている…。あの人はコ・ドライバーとしてのレベルが相当高い、こっちは拓海を指示出しながらも、同じようにバトルしてサポートするのは結構骨の折れる作業だからな、だが俺はそれでも諦めるつもりないぞ! このバトル徹底的にプレッシャーを与え、狂わせてやるぜ!)」

 

走一はアクセルを踏みながら拓海と共にシルエイティに必死に食らいついていく。

 

当然真子たちはその事をお構いなしに突き進み、沙雪は真子に指示を出す。

 

「次!インべた!グリップで!」

 

それに真子は指示通りにインべたで走行し、沙雪はほめる。

 

「上手いよ真子!!」

 

ハチロクとワンビアがそれに食らいつき、走一は拓海に指示を出す。

 

「次のコーナー!ガードレールに近づきつつドリフトだ!」

 

「ああ!」

 

走一の指示を聞き、拓海はドリフトでガードレール擦れ擦れでドリフトし、走一もドリフトでそれを進んでいく。

 

そして沙雪はバックミラーを見て、食らいついて来るハチロクとワンビアを見る。

 

「なかなかやるじゃない。並みの走り屋じゃないね、食いついて来る」

 

「そうでなくっちゃ、先の楽しみが無くなっちゃうわ」

 

「何処まで付いて来れるかしら? まだまだこんなもんじゃないよ!私達の本気は!」

 

そう言ってシルエイティは加速して行き、それを見た拓海は走一に問う。

 

「走一!また速くなった! 大丈夫か俺?乗せられているだけじゃないか!?」

 

「いや!これでいい!!」

 

走一の返答に拓海は思わず耳を疑うが、走一は次の問いをする。

 

「最初はこんな状態で良い!! 無理に自分の走りをするのはリスクがある! 今は相手のリズムを見ながら徐々にお前のリズムを掴め!! 心配ない!お前なら出来る!!」

 

その言葉に拓海は少しばかり驚きつつも、その言葉を信じて、拓海はアクセルを踏んでいく。

走一もアクセルを踏んでは加速していき、ハチロクの後を追いかけるのだった。

 

 

 

 

───────────────────────────────────────────

 

 

 

 

そして彩音達は、バトルを見守る中で、友梨佳が気になる事を言った。

 

「…実は少し思い詰めていた事がありまして」

 

「思い詰めた?何友梨佳ちゃん?」

 

彩音がそれを問い、友梨佳がこう言う。

 

「真子さんはこのバトルを最後にすると言っていましたが、別に最後にする必要はないと思いますが。あれ程の腕前なら続けられますのに…」

 

「そうよね~、真子さんってちょっと何考えてるか分かんない所があるのよね~」

 

「それだったら、真子さんに言ってみない? 走り屋を辞めないで、私達と一緒に走りましょうって」

 

凛の言葉に彩音達は頷く。

 

「そうね! その方がいいわ!」

 

「池谷さんから言っても、なんだか池谷さんはちょっと言いづらそうな感じがあるから、ちょっと頼りないって言うか・・・」

 

「それよね~?」

 

そんな事を言っている彩音達に、池谷はそれを聞いていて逆に悲しくなり、涙を流していた。

 

「うぅ~……、何だかとても悲しい感じがして来た~……」

 

「池谷…」

 

「先輩…ドンマイです」

 

っとイツキと健二に肩に手を置かれてて、慰めていたのは言うまでも無かった。

 

 

 

そんな中で先頭を走るシルエイティを操る真子は今だに食らいついて来るハチロクとワンビアを見て焦りを見せていた。

 

「食いつかれてる…? 何故?私乗れてない?」

 

「そんな事ないよ。真子の調子はいいよ?」

 

「だって、後ろにピッタリ…」

 

「アンタはミラー見るのやめな、リズムが乱れるからね。後ろの動きはアタシがバッチリ見ているから大丈夫、まだ始まったばっかりでしょう?楽しまなくっちゃ!最高のバトルじゃん」

 

沙雪の言葉に真子は頷く。

 

「分かったわ、任せたわ沙雪!」

 

「そうよ、パートナーを信じなさい。真子とアタシは碓氷で最高のベストチームなのよ!」

 

改めて絆を高める真子と沙雪、そんな中で走一はシルエイティの微妙な動きに気づいていた。

 

「(あの動き、ミラーを見るのを辞めた…? となると隙を作るタイミングが掴めるようになるな。よし…こうなればとことん追い詰める! ミラーを見なくとも追い詰めればいやでもプレッシャーを感じるからな!!)」

 

走一はそう思いながら拓海に指示を出し、拓海と共にシルエイティを追い詰めていくのだった。

 

 

 

 

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