頭文字D マキシマムブースト   作:ライダーGX

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今回はちょっと短めです。


第54話 サマーオブ・ハッピー 前編

碓氷峠で走一と拓海がシルエイティの真子と沙雪のバトルに勝利し、その翌日後、走一達はある市民プールへとやって来た。

 

家族連れの人も居るが、その中には若い女性の水着姿が多くいて、それにはイツキと健二が涙を流しながら感動していた。

 

「来て良かったっスね!健二先輩!!」

 

「イツキ! 素晴らしい!感動だよ…!!」

 

「ド変態!!!」

 

 

ドガン!!!

 

 

真美のハンマーがイツキと健二の頭に直撃したが、それにも関わらずイツキと健二は涙を流しながら感動していた。

その様子に走一は問う。

 

「…今日だけは勘弁してあげたらどうだ?」

 

「だって~!」

 

真美は少しばかり悔しそうな表情をするも、走一は少しばかり目の行先を困っていた。それは真美を含め、凛達の水着姿が余りにも凄すぎたからだ。

 

彩音の水着は海の時に見た事あるが、真美と凛と友梨佳は同じビキニ姿で。

特に友梨佳はスタイルが良くて、少しばかり巨乳に近い所もあって、困ってしまっている。

 

その様子に道郎と廉一郎が近寄って、走一の肩に手を置く。

 

「分かるぞ走一、流石にちょっと刺激が強すぎるな」

 

「皆凄いからね…、何処で仕入れたんだろう?」

 

「…それは聞かない事にしよう。ところで玄の奴は何処だよ?」

 

「玄ならあそこよ」

 

っと真美が指さす方に走一達は向くと、玄は腕立て伏せをしていて、周りに気にせずに筋トレをしていた。

 

それにはあまりにもマイペースな玄には走一達は何言う事も無かった。

 

「拓海くーん!」

 

すると沙雪の声が聞こえて、それに走一達は振り向くと、そこには同じビキニ姿の真子と沙雪が居て、沙雪が拓海を呼んでいた。

 

「こっちにおいでよ!一緒に泳ごうよ!」

 

沙雪が拓海を誘っている事に、少しばかり困っていた拓海。

 

「えっとその…」

 

「「はーい!すぐに行きまーす!!」」

 

拓海が返答に困っていると、イツキと健二が変わりに答えるかの様に言う。

 

何故走一達は市民プールに来ていたのかは、それは昨日のバトルの後に遡る。

 

 

 

───────────────────────────────────────────

 

 

 

あの後、碓氷峠から降りて、走一達は近くのコンビニで飲み物を買い、近くの駐車場で集まっていた。

雅人達は「良いものを見させて貰ったから、このまま帰る事にするよ」と言って帰って行った。

 

「正直言って負けるとは思わなかったわ、地元で」

 

「俺はただ、走一の指示で動いていただけだし、それに必死に追いかける事に夢中で、勝ったとは思っていないし…」

 

「拓海、ここは正直受け取る事が大事だ。バトルの中でも世間の間でも結果が全てだから」

 

走一の言葉に拓海は少しばかり考えるも、その事に沙雪が頷きながら言う。

 

「そうよ。彼の言う通り、勝ち誇っても良いのよ。アタシ達地元だから絶対的自信があったんだから、アタシ等の負けだよね?」

 

「うん」

 

「(真子ちゃん…)」

 

池谷はその事を聞いてホッとしていると、真子が走一と拓海に近づいて来て、それに走一と拓海は見る。

 

「今まで最高のバトルだったわ、ありがとう。おかげで最後のバトルを楽しめたわ」

 

そう言って真子は手を差し出し、それに拓海は戸惑う。しかし走一は…。

 

「…俺は握手はしませんよ」

 

「え?」

 

その言葉に真子は勿論、イツキや池谷、健二が驚き、玄達はそれにただジッと見つめていた。

 

「俺は貴女たちのバトルを楽しめた事は否定はしません、ただその最後のバトルって言葉に彼女等がそれに否定気味なんですよね」

 

走一が彩音達の方を見ると、彩音達がそれにただジッと真子の事を見つめており、それに真子はただただ唖然としていた。

 

「えっと………何?」

 

「真子さん! 走り屋を辞めないでくださいよ!!!」

 

「そうですよ!!それだけの腕があるのにやめるなんて勿体ないです!!」

 

「真子さん!今度一緒に走りに行きましょうよ!」

 

「わたくし達、真子さんと共に走りに行きたいです。今後の友として一緒に…」

 

彩音達の言葉に真子はただ目を大きく見開いて驚いていた。

 

「…皆」

 

「あらあら、そんな事言われると、やめるなんて言えないわね。よし真子!今度皆で一緒に走りに行きましょ。勿論アタシも行くわよ!」

 

「沙雪…、うん。今度皆で走りに行きましょう」

 

そう言って女子たちが盛り上がるのを走一達は見て、走一の所に池谷がやって来る。

 

「走一…、彩音ちゃん達が言った言葉…聞いたのか?」

 

「ええ、これはさっき彩音から聞いた言葉ですよ。まあそんな事より、池谷先輩、真子さんは貴方の事をしっかりと見ているんです、そこに答えてやる番ですよ。この事は彩音達から聞いてます、彼女…先輩の事を好きみたいですよ」

 

「えっ!?」

 

その事に池谷は驚きを隠せないでいて、池谷は真子の方を見て、真子も池谷の視線に気づき、少しばかり頬を赤らめていて、目線を反らしていた。

池谷はその事には驚きを隠せないでいるも、どうしても何かが引っ掛かっていて、その事に言い出せずにいた。

 

真子は池谷の様子を見て、何かを感じていたが、走一も彩音達もその様子を見て、何かしら思っていた事に池谷は知るよしものなかった。

 

 

 

───────────────────────────────────────────

 

 

 

そして今に戻って、拓海は沙雪のお誘いに困りつつも、イツキと健二の強引に連れて行かれることになった。

走一はそれに何とも言えない様子だったが、彩音が腕に抱き着いて来て、それに走一は見る。

 

「え?彩音?」

 

「走一、ウォータースライダーに行こうよ。拓海君達も行ってるみたいだし」

 

走一は拓海達の方を見ると、ウォータースライダーの所に向かっていて、それに走一は頷く。

 

「…そうだな。じゃあ行くとするか」

 

「うん!」

 

そう言って走一達はウォータースライダーに行き、真美も玄を誘う。

 

「玄! 私達もウォータースライダーに行きましょう!」

 

「…よし!仕上がったぜ!!」

 

玄は腕立て伏せを終わらせて、立ち上がって、ダブルバイセップスを見せる。鍛え上げた大胸筋と上腕二頭筋を見せびらかす。

 

「俺の肉体美を見せつけるには丁度いいぜ!!」

 

「お馬鹿」

 

パシッ!

 

っと何処かしらハリセンを出して、玄の頭を叩く。勿論玄はそれには全く気にせずに、真美と一緒にウォータースライダーに行く。

勿論、凛も道郎を連れて行く。

 

「ほら道郎! 一緒に滑ろうよ!」

 

「おい待てって、そんなに焦るな」

 

道郎は苦笑いしながらも、凛と一緒にウォータースライダーに向かう。

 

最後に友梨佳が廉一郎の手を引っ張る。

 

「廉一郎さん。一緒にウォータースライダーに滑りませんか? 私あそこを滑るのは初めてですから」

 

「うん、勿論だよ。走一達も既に向かっているから、一緒に滑ろう」

 

っとそう言って廉一郎と友梨佳は走一達の後を追いかけるように駆け出していく。

 

そしてその様子を池谷は残されたまま唖然とするのであった。

 

 

 

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