頭文字D マキシマムブースト   作:ライダーGX

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第3話 最速のワンビア 登場! 後編

走一達が秋名山で拓海とイツキに合流した後、秋名スピードスターズの池谷に挨拶をした。

そして池谷達は走一達が乗って来たワンビア達を見る。

 

「おおー!これはワンビアじゃないか! S13のボディにワンエイティのフロントマスクを取り付けた車だ」

 

「池谷!こっちはセリカのST205のGT-FOURだ! 4WDであるから安定するだろうなー?」

 

「三菱のFTO、インテグラタイプRの登場以来、影の中にいたと思ってたけど、乗っている奴もいるんだな?」

 

「こっちはホンダのNSX!超高級のスポーツカーじゃないか!? まさかこの目で拝めるなんて夢みたいだ!?」

 

池谷達は驚きながら見ていて、池谷の幼馴染である【健二】は声を上げなら述べていた。

一方でイツキは走一達がワンビア達に乗って来た事に腹を立てていて、首を絞めていた。

 

「てめぇ!俺達がまだ車持ってないのにスッゴイのに乗って来やがって!」

 

「止めろイツキ!! 暴走するなって!?」

 

「五月蠅いっての!!」

 

バコンッ!

 

「アデッ!?」

 

真美が何処からか取り出したどデカいハンマーを取り出して、イツキの頭にキツイツッコミを入れる。

その様子に池谷達は驚き、走一達は少々引いた。またその様子を玄は大笑いしていた。

 

イツキは頭を抑えながら真美達の方を見る。

 

「って言うか青野達が何でいるんだよ?」

 

「走一達に誘ってもらったの。走り屋がどんなものが見たかったの」

 

「にしても凄いわね~? こんなにも賑やかなの?」

 

真美は秋名スピードスターズの方を見ながらそう呟く。

そして走一は拓海の方を見て問う。

 

「どうした拓海? なんだか完全に酔いつぶれた様な感じだぞ?」

 

「い、いや…ちょっとな、酔ってしまって」

 

「こいつ情けないんだぜ!池谷先輩のS13に乗せて貰ったのに、怖がってるんだぞ!?」

 

イツキは拓海に指さしながらそう言い、それに走一達は思わず顔を合わせる。

 

「そうなのか?」

 

「それだけスピードスターズの腕前が良かったのか…。ちょっと一緒に走りたくなって来たな」

 

「おうよ!俺のパワフルな走りにガツンと見せたいぜ!!」

 

「ガツンなのはいいとして、僕もちょっと走りたくなって来たな」

 

それを聞いた池谷達は思わず顔がにやけた。

 

「ほう?それなら俺達が先に先行をするから、後から付いて来てくれ。俺達に付いて来れるかな~?」

 

「俺達はこれでも秋名最速を宣言しているんだぜ?」

 

そう言って池谷達はS13や180SX等に乗り込み、エンジンをスタートさせて走り出して行くのであった。

 

それを見た走一達は顔を見て頷き、ワンビア達に乗り込みながらエンジンに火を入れる。

 

「彩音ー、出来たらカウントを頼む」

 

「はーい」

 

彩音がワンビアの前に行き、カウントダウンを始める。

 

「それじゃあ行くよー? 5!4!3!2!1!スタート!!」

 

その言葉と同時に走一達はギアを1速にしてアクセルを踏み、タイヤが高回転しながら発進し、ワンビアを始め、セリカとFTOにNSXは走り出して行く。

 

ワンビアのSR20ターボとセリカの3S-GTEターボにFTOの6A12 V6エンジン、NSXのNA1 C30A V6エンジンVTECのエンジン音を高鳴らしながら走り出して行く。

 

その様子をイツキはただ茫然としていた。

 

「…いいな。あいつ等はすでに車を手に入れてるし、こっちは早く車が欲しくて欲しくてしょうがねえのによぉ~!」

 

「愚痴った所で、何も手に入らないわよ」

 

「そうだね~」

 

真美と凛がそう言うと同時にイツキは更にうなだれてしまった。

 

一方拓海は走一達が入っていたのを見て、ただジッと見つめていた感じに彩音と友梨佳は問う。

 

「あれ?どうしたの拓海君?」

 

「どうかなさいましたか?」

 

「…すぐに追いつきそうだ。走一達」

 

「え?」

 

拓海のその言葉にイツキは勿論、彩音達はただ理解が追いつかず、だた顔を合わせるのであった。

 

 

 

 

───────────────────────────────────────────

 

 

 

 

池谷達は焦っていた、走一達のワンビア達にこうもあっさりと追いつかれてしまった事に。

 

最初の頃は池谷達は順調に走っていて、コーナーに入って、出口よりでタイヤを滑らせていた、だがその直後に走一達のワンビア達が追いついて来て、それにスピードスターズのメンバーの1人が驚く。

 

「うわっ!もう追いつかれた!?」

 

驚くのも束の間、走一達のワンビア達はスピードスターズのメンバーの車をすぐに抜き去り、コーナーに入ると出前でヒール&トゥーでギアチェンジして減速し、アウトからインに掛けてコーナーに侵入する。

同時にタイヤを滑らせて、走一のワンビアはドリフトをしながらコーナーを抜けていく。

 

玄のセリカは若干後輪を滑らせ、ドリフト走行とグリップ走行の中間の走りをする。

 

道郎のFTOは左足でブレーキを踏み、FF特有のアンダーステアを消しながらコーナーを抜けて行き、華麗に立ち上がって抜けていく。

 

廉一郎のNSXはグリップ走行でアウト・イン・アウトを行いながらミッドシップ特有の素早い動きでコーナーをいくつも抜けて行った。

 

走一達の予想外の腕前にあっという間に追い抜かれた池谷は驚きを隠せなかった。

 

「(う、嘘だろう…!? 走一達…あんなに速かったのか!? しかもこっちは目一杯アクセルを踏んでも…全く追いつかない!?)」

 

池谷達は走一達がの腕前の良さと、レベルの違いにただ衝撃を受け入れるしかなかった。

 

 

そして麓に下りた後、再び頂上に戻って拓海達の元に戻り、車から降りた池谷達は愕然として落ち込んでいた。

 

「マジかよ…こうもあっさりとちぎられるなんて」

 

「俺達じゃあ全く相手にならないよ」

 

「すげぇ…、目が覚めてしまうよ」

 

っとスピードスターズのメンバーたちは走一達の腕前にただ圧巻して、イツキはただ状況が呑み込めなかった。

 

「あ!あの…先輩方! 一体どうしたんですか!?」

 

「イツキ~…俺達、心をえぐられた様な感じがするよ」

 

健二の言葉にイツキは今一つ状況が呑み込めなかった。一方池谷は完敗した様な表情で走一に近づく。

 

「凄いや君は…、俺達が頑張って走っても、まるで赤子の様に置いて行くかのように去って行くからな」

 

「いや、これでも俺達カートをやっていた時がありまして、その経験が生かせただけですよ」

 

「カート!? 何歳からなんだ!?」

 

池谷達は走一達がカートをしていた事を聞いて、驚きながら聞き、それに走一達は答える。

 

「8歳の時から、丁度玄達もその頃からです」

 

「いやーあの頃は懐かしいな~! 俺達は何度タイヤの壁に激突したか!」

 

「それお前だけだろう。いつもブレーキング遅らせるからああなるんだ」

 

「それでも一年後にはちゃんとブレーキを踏む癖はついたから、そこはよしとしないとね」

 

懐かしそうに話す走一達、その様子に池谷はただ唖然とするしかなかった。

 

「(そう言う事だったのか…、通りで俺達が一向に追いかけても追いつかなかった訳だ)」

 

池谷がそう考えていると、健二がある事を聞く。

 

「なあ、走一達のワンビア達のエンジンルームの中身、拝ませてもいいかな?」

 

「おお!それは俺も興味ある」

 

「中身を拝ませて、エンジン音をじっくり聞きてえ」

 

その言葉と同時に次々とスピードスターズのメンバーたちが名乗りを上げ、それを見た走一達は頷く。

 

「良いですよ。じっくりと見て行って下さい」

 

そう言って走一達はボンネットを開けて、エンジンルームを池谷達に見せる。

 

当然イツキもそれに紛れて見に来た。

 

その中で、池谷は走一のワンビアを見ていて、その載せてあるエンジンに気付く。

 

「おっ?このエンジン…ワンエイティのSR20のターボが少し加えられてる!」

 

「気付きました? このエンジン…いえ、このワンビアは元々は解体される筈の車だったんです」

 

「何!?解体される車だと!? このワンビアが!?」

 

池谷は走一の言葉を聞いて驚き、それに頷く。

 

「はい、俺達がバイトしている解体屋工場で解体されるワンビアを俺が買い取り、それを修復して走りたいと言い出したら、店長が修理してくれたんですよ」

 

「それで俺の父さんが経営している修理工場の社長で、俺の父さんがガミガミ言って来たのは本当に申し訳なかったな走一」

 

謝罪する道弘の言葉に手を振る走一。

 

「構わねぇよ。お陰でこいつをまた命を吹き込む事が出来たからな」

 

走一はワンビアに手を触れて、撫でる様にワンビアを見る。

 

「こいつはもう…、俺の相棒だからな」

 

そう言って走一はワンビアに触れ続けるのであった。

 

 

 

 

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