頭文字D マキシマムブースト   作:ライダーGX

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第60話 ライバルとの再会

拓海のちょっとした騒動から翌日、ガソリンスタンドでは拓海がバイトの休憩時間に雑誌を読んでいた。丁度あくびをして暇を持て余していて、その様子を池谷達や来ていた走一達は見ていた。

 

「…拓海のボケはいつも通りか」

 

「昨日言った通りでしょ? あいつは女ボケだって」

 

「いや、あれは女ボケじゃない。プレッシャーからなるべく受けない為のボケだよ」

 

「どこがだよ!!」

 

イツキが走一の言った言葉にそう言うも、走一はイツキの問いに無視し、カレンダーを見る。カレンダーには9月15日に『高橋涼介と如月琢磨のバトル』と書かれていた。

 

「今日が金曜だから、如月琢磨と涼介さんとのバトルまでまだ一週間ある」

 

「良かったね、明日じゃなくて。でも緊張している状態でバトルは出来るの?」

 

彩音がそれを走一に問うも、それを走一は少しばかり考える。

 

「う~ん…、別に出来なくはないけど、プレッシャーの余りミスをしてしまう可能性は低くないよな」

 

「ならそのプレッシャーを和ませる様な事があれば、何とかなるんだかな…」

 

そう道郎が考えていると、健二がある事を思い出した。

 

「そう言えば、明日妙義でレッドサンズとナイトキッズの交流戦があったな?」

 

「そうだ!拓海をそこに連れて行って、少しでもプレッシャーをやわらげよう!」

 

「そうね!それがいいと思う!」

 

道郎と凛がそれに賛同するかのように言い、廉一郎と友梨佳もそれに頷くのだった。

 

すると外からクラクションが鳴り、祐一が拓海達に言う。

 

「おーい、お前等、お客さんだぞ?仕事仕事!」

 

「あ、はい!」

 

「すいません!」

 

池谷とイツキは慌てて外に行き、走一は拓海に近寄って言う。

 

「拓海、お客さん来たぞ?」

 

「え?あ、ごめん」

 

走一に言われて、拓海も慌てて外に行く。走一達はそろそろお暇しようと外に出る。

 

店の外に出た時、走一達は思わず見る。

それはGTOとスープラにインプレッサ、そしてGT-R33がやって来たからだ。そしてGTOから不藤が降りて来て、走一の方を見る。

 

「久しぶりだな。工藤」

 

「お前は不藤春樹!? どうして此処に?! それに一条と志村に豊島も!」

 

「何だなんだ? ジュニアカート以来じゃねぇか?」

 

玄が気楽に声を掛けて、それに一条達も手を振りながら見る。

 

その中で走一は不藤が此処に来たことを問う。

 

「不藤、何でここに来た?」

 

「お前がこの秋名山で稲妻のワンビアと呼ばれていると知ってな、俺達はやって来たんだよ。って言うかそいつ等から聞いてないのか?俺達の事を」

 

「え? 拓海達?」

 

走一達は拓海達の方を見ると、拓海と池谷は何かあったかなと思い顔をあげ、そしてイツキはと言うと…。

 

「…あ!!」

 

何かを思い出し方の様に叫び、走一に近寄る。

 

「あ、あのさ…走一、実は前にあの人がこのスタンドに来た事あったんだよ。丁度俺と拓海もいたんだけど…」

 

「…あ、ごめん走一、思い出した…」

 

「…マジか」

 

走一はその事に頭を悩ませる。普段の拓海の様子なら仕方ないと思うが、調子乗りのイツキが忘れていた事は若干許せない感じになる走一。

 

「後でイツキはお仕置きだな」

 

「何で俺だけなんだよ!?」

 

「あははははは…」

 

その事に凛は苦笑いし、真美と友梨佳は頭をやれやれよ横に振る。

 

そして走一は再び不藤と向き合う。

 

「話しを戻すが、不藤はここに来た理由はなんだ?」

 

「勿論、お前とバトルをする為さ」

 

「「「「「!!!??」」」」」」

 

不藤の言葉に彩音達は驚き、それには拓海達も驚きを隠せなかった。

走一はその事に動じずに見ていて、走一はそれに問う。

 

「俺とバトル…」

 

「そうだ。ここ最近バトルをしてきているそうじゃないか。この間の碓氷でのバトル…ギャラリーに行かせて貰ったぜ。なかなか良いバトルだったじゃないか」

 

「ぶぅえっ!?あのバトルを見に行ってた!?」

 

「そうだったのか?!」

 

池谷とイツキはその事に驚きを隠せず、拓海は若干黙り込む。そのバトルは走一と一緒にタッグを組んでバトルをしていたからこそ、拓海は黙り込むのだ。

 

そんな事を気にしない不藤は走一に言い続ける。

 

「と言う事で、一週間後…俺はお前にバトルを申し込む! お前の実力を片っ端からねじ伏せてやる! どうだ?」

 

不藤の宣戦布告に走一は…。

 

「すまん、その日はもうバトルの予約が入っている」

 

「なっ!?」

 

その事に不藤は思わず驚き、それには一条達も同じように驚く。

 

勿論不藤はその事に納得がいかず、理由を聞く。

 

「予約があるって誰とだ!?」

 

「レーシング界のカリスマで、あの高橋涼介さんを破った事があるレジェンド…如月琢磨だ」

 

「如月琢磨だって!?」

 

その事に不藤は驚きを隠せず、一条達も驚きを隠せないでいた。

 

「それは本当か!?」

 

「ああ、どうやら俺は如月琢磨に目を付けられてな。来週の土曜にバトルをする事になったんだ。あと拓海も高橋涼介さんとのバトルもその日にやる事になってるんだ」

 

走一は拓海指を指しながら言い、それに拓海はそれにそっと向こうを向く。

 

それを見た不藤は若干納得がいかないものの、走一の言葉に嘘がない事は知っている不藤はこう言った。

 

「…なら仕方ない。その如月琢磨のバトルが終わったら…次は俺とバトルだ!それでいいな?」

 

「ああ、それなら問題ないぞ。俺もそのバトル…受けるつもりだ。それと明日、レッドサンズとナイトキッズの交流戦をギャラリーしに行くが、どうだ?」

 

「レッドサンズとナイトキッズの交流戦…、面白そうだな。行ってみよう」

 

その様子を見ているイツキ達はこっそり言う。

 

「先輩、なんかだんだん…俺等除け者にされてませんか?」

 

「言うなイツキ…、これは俺も感じている事なんだから」

 

「だよな…」

 

っと三人組はそう呟くのだった。

 

 

 

 

───────────────────────────────────────────

 

 

 

 

そしてその日の夜、赤城山ではレッドサンズが山でギャラリーしている所、啓介のFDと、そのレッドサンズのメンバーである【中村賢太】が乗る【日産 シルビア S14 Q`s 1994年式 前期型】が下りを下っていた所だった。

 

「おおっ、速いと思ったら、啓介さんのFDと賢太のS14だ」

 

「下りは速いよな賢太も、ノンターボのQ`sだから下り専門だけど」

 

「あいつ、啓介さんに目を掛けられていつもマンツーマンでしごかれてるからな」

 

「ウチの№2直伝じゃなあ…」

 

「でも、明日はナイトキッズ戦だろう? 賢太なんかと遊んでて良いのかな?啓介さん」

 

「余裕じゃないの?そこは」

 

っとそう言うレッドサンズのメンバー。中里とのバトルの事を心配するがするが、メンバーがその事に問題なしと言うと、それにメンバーも納得するような事を言う。

 

「中里なんて、目じゃないってか?」

 

「絶好調だからなこの頃、…なあ、走りが涼介さんに似て来た気がしねぇか?」

 

「するする。俺もそう思ってた!!今の啓介さんなら安心して任せられるって涼介さんも思ってんじゃねえのか」

 

「だから、妙義に来るつもりもないらしいぜ」

 

 

赤城山の麓の駐車場、啓介と賢太が車を止めて休んでいる中で、賢太がある事を問う。

 

「啓介さん、一つ聞いてもいいですか?」

 

「ん、なんだ?」

 

ミネラルウォーターを開けながら飲む啓介を、賢太は問う。

 

「何で秋名のハチロクと稲妻のワンビアをほっとくんですか? 赤城に呼びつけてリターンマッチしないと不味いんじゃないですか?」

 

「フッ、赤城でか?」

 

その事を聞いた啓介は若干笑う。

 

「ええそうです! 走り慣れている赤城(ここ)なら、啓介さんがハチロクとワンビアに負ける訳がねぇ! 啓介さんがやらないなら…俺が!!」

 

賢太がそう言った瞬間、啓介が口を開く。

 

「やめとけ賢太」

 

「何でですか!?俺が負けるとでも? 赤城の下りなら俺だって!」

 

「そういう問題じゃない。お前もレッドサンズのメンバーなら分かっているだろう? あえて不利で相手の地元でやるのが、俺達の流儀だぜ」

 

「そ、それはそうだけど…、啓介さん…俺が我慢出来ないっすよ!いつまでもハチロクとワンビアに負けたってされてるのが!?どっちの地元じゃなく、互角に走れる条件なら、俺に…俺にやらせてください!!」

 

「早るんじゃねぇ!!」

 

啓介に罵倒された事により、賢太は押し黙り、俯いていると、啓介が賢太の肩に手を置く。

 

「心配するな。誰かやらないとしたら、そのやるべき人間がキッチリ方をつけてくれるさ…」

 

「え…?じゃあ…いよいよ、涼介さんが…?」

 

賢太が啓介の方を振り向き、啓介がFDのドアに手を掛ける前に賢太に言う。

 

「焦るな、まずはナイトキッズ戦だ。全ては俺達の任せておけばいい」

 

そう言ってFDに乗り込み、その様子を後ろから見る賢太だった。

 

 

 

───────────────────────────────────────────

 

 

 

そして同時刻、妙義山の方では中里のR32と背後に【トヨタ・チェイサー X100系 1JZ-GTE型 2.5L 直6シングルターボ】が走っていて、それにギャラリーしているナイトキッズのメンバーたちは見る。

 

「毅さんのR32と、あのチェイサーは…」

 

「ああ~つい最近入って来た【田村(たむら) 平八(へいはち)】だな? あいつのチェイサーやたら速いんだよな。上りで毅さんのR32に付いて来れる車はあれぐらいだし」

 

「しかもエンジンは 1JZ-GTE型で2.5Lの直6シングルターボだけど、馬力は350を軽く超えているって話しだ」

 

「そのお陰か、毅さんは心置きなく練習相手が務まるからな」

 

「でも、明日はレッドサンズとのバトルだって言うのに、毅さん…今だに練習するなんて、熱心だよな?」

 

「それだけ変わった事だろう?」

 

「ああ、しかも最近は走り方やタイヤの使い方もかなり変わって来たからな…。何処で覚えたんだろう毅さん…」

 

っとそう言うナイトキッズのメンバーであった。

 

そして頂上では、平八が中里に問いかける。

 

「毅さん、走りがかなり良くなってますね、この様子なら良い感じに攻め込めますよ」

 

「ああ…、今の俺はもうあの頃の俺じゃない。どんな状況下でも勝てる自信はある。だが相手はあの高橋啓介だ…、苦戦は逃れないだろう」

 

「…毅さん、その人の事はいいとして、ちょっと聞いてもいいですか?」

 

「ああ、なんだ?」

 

「その…秋名のハチロクと稲妻のワンビア…、どんな感じだったんですか? 毅さんから見た感想では…」

 

平八からの問いに毅は少しばかり考え、そして口を開く。

 

「…そうだな、ハチロクはとんでもないコーナリングをし、どんなに突き放してもくっ付いて来る奴だな。そしてワンビアの方ではパワーを乗せた華麗なコーナリングをする、いやと言うほどにな。だがそのお陰かあいつ等とのリターンマッチも遠くない内に着ける予定だ」

 

「…でもその前に、今はレッドサンズ戦…って事ですね?」

 

「ああ、高橋啓介には必ず勝つ。正々堂々と勝ってな、その為に入念に頼むぞ」

 

「分かりました、でもタイヤはなるべく抑えて下さいね。すり減ったままじゃ不味いですから」

 

平八の言葉に中里は頷き、再びR32に乗り込むの。

 

 

そして啓介と中里とのバトルの日が迫るのであった。

 

 

 




新しいオリキャラを登場させました。徐々に中里の実力が上がって行きます。

そして琢磨の設定も登場人物の方で載せました。
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