頭文字D マキシマムブースト   作:ライダーGX

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この回が一番好き、自分の車を綺麗にして感じがとてもいい。


第65話 癒やし洗車

雨のダウンヒルが終えた翌日、走一達は日曜日はバイトに行っていた。ガソリンスタンドでは拓海がお客の接客を務めている頃、池谷達は拓海の様子を見ていた。

 

「これで、拓海と走一は雨の日でも速いって事がまた一つ証明されたな?」

 

「ああ、走一は勿論だけど、拓海はだんだん走り屋っぽくなって来たな? 今度は自分からS14の挑戦を受けたもんな?」

 

「女ボケの方も解消された様ですし、やっぱ俺の作戦が上手く行った見たいっすね!!」

 

 

 

ドカンッ!!!

 

 

 

「いでぇぇぇぇ……」

 

するとイツキの頭に真美のハンマーが振り下ろされてきて、それにイツキは涙目となって崩れる。

 

「アンタの作戦じゃないでしょうが! 全く…」

 

「ま、真美ちゃん。いたの?」

 

「はい、亜里沙のロードスターの給油ついでに来たんですよ」

 

真美が振り向くと、拓海が亜里沙のロードスターの給油をしていてくれて、亜里沙が拓海にお願いした後、真美の所に行く。

 

亜里沙が既に崩れている様子を見て、真美に聞く。

 

「もう終わらせたの?早いわね?」

 

「こうでもしないと、こいつはすぐに調子に乗るから」

 

「そうね、今度はどんな風にする?」

 

「そうね…、こいつの事だから…」

 

真美と亜里沙の様子を見た池谷と健二は何とも言えない様子になっていた。

 

((ドンマイ、イツキ…))

 

そう思っていると、拓海が亜里沙のロードスターの給油を終えて、亜里沙に伝える。

 

「終わったよ」

 

「あ、ありがとう拓海君!」

 

「それじゃあ失礼します。イツキ君、調子に乗らないでよ?」

 

そう言って真美と亜里沙はロードスターに乗ってガソリンスタンドを後にした。

イツキは渋々と立ち上がり、涙目となりながら悔しがる。

 

「どうして…どうして俺が何時も調子に乗ってると思うんだよ~! いつもいつも…!!少しは放っておいても良いじゃんかよ~~~~~!!!!」

 

「ドンマイ…イツキ」

 

「こればかりは俺達はどうしようもない」

 

「諦めないで下さいよ~~~!! ちょっとは俺の味方をしてくれてもいいじゃないっすか!!」

 

誰も味方がいない事に泣き叫ぶイツキ、その様子を祐一はため息をつく。

 

そしてしばらくして、池谷がある事を思い出してイツキに問う。

 

「それよりもイツキ、お前つくづく美味しい思いをしたよな? 雨のダウンヒルでの…ハチロクの助手席だなんてな?」

 

池谷がそれを聞いた途端、イツキは怯えた様子で叫ぶ。

 

「そりゃ~~~~~~~~~~~~もう!!! 半端じゃなく死ぬほど怖かったんですよ!!? 助手席じゃなくリアシートに座らされたんですけどね…」

 

「ん?リアシート?」

 

池谷達がそれに首を傾げる中、祐一もそれを聞いて振り向く。

 

「何でまた?」

 

「さあ、それが拓海もよく分かってないんすよねぇ」

 

それを聞いた池谷達もイツキの問いに首を傾げていたが、健二がその事に気づく。

 

「ははーん…、分かった。俺にはね?」

 

「ホントか健二!?」

 

「どんな理由なんすか?!」

 

健二は拓海がイツキをリアシートの乗せた意味を理解し、それに池谷とイツキに言う。

 

「それはな…」

 

「「それは?」」

 

「気が散るからだ」

 

 

「「だああああ!!!」」

 

 

健二の突拍子のない発言が出て、池谷とイツキはその場にズッコケた。

 

「だってそうだろう? イツキみたいにギャーギャー騒ぐ奴が隣に乗ってたら」

 

「ハハハッ!それは言えるな」

 

「な~んだそうか!」

 

 

 

「「「アハハハハ!」」」

 

 

 

三人の呑気な馬鹿笑いに、それには祐一もズッコケそうになった。

 

「(だあぁぁ! 全然違うぞ~? こいつ等は平和だな…。後ろに人を乗せたのは、少しでも後輪駆動のトラクションを稼ぐ為の即席のセッティングだろう。恐らく頭じゃなく感覚で分かったんだ拓海は…)」

 

祐一は拓海がその場で即時のセッティングを行えた感覚に関心し、同時に呆れかえるような感じになる。

 

「(全く…何処まで成長するのか底が知れないぜ)」

 

そう祐一が思っていると…。

 

 

 

「拓海くぅーん!」

 

 

 

「ん?」

 

女性の呼び声が聞こえ、それに皆が振り向くと、反対側の歩道に茂木が居て、それに池谷と健二は見る。

 

「あの子は…」

 

「もしかして…」

 

「拓海の彼女っす」

 

「「ドォワ!!なにぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!??」」

 

イツキの言葉に池谷と健二は驚きを隠せずにいた。拓海は茂木の所に行き、イツキ達は物陰に隠れて、その様子を見る。

そして祐一もどさくさに紛れ、隠れながら見ていた。

 

「別に…大した様子じゃないんだ。たまたま近くを通っただけで…」

 

「そっか…」

 

そう言って拓海と茂木は見つめ合うと、それにはイツキ達は慌てふためく。

 

「だあああああああ!!! あの様子から見ると!!」

 

「不味い!不味いぞあれは!?」

 

イツキ達がそう気まずそうになりながら見ていると、茂木は用事が終わって帰って行き、その様子を拓海は見つめていた。そして何を考えているかは予想が付いていた。

 

それを見たイツキは愕然とする。

 

「だあ~~~~!不味いよ!拓海の奴またしても女ボケが『プップーッ!』お?」

 

イツキ達はクラクションが鳴った方を見ると、ワンビアに乗って来た走一がやって来て、降りて拓海の方を向く。

 

「おーい拓海!何してるんだそんな所で?」

 

「走一、今茂木が来てたから」

 

こっちに戻って来た拓海が走一にそう説明し、それに走一は納得する。

 

「そう? 珍しいな…。あ、そんな事より、拓海。今日バイト終わったらハチロク持って廉一郎の家に行こうぜ?俺もワンビアを持って行くからよ」

 

走一の問いに拓海は首を傾げてた。

 

「廉一郎の家に? 何で…?」

 

「洗車だよ洗車。昨日のバトルでアスファルトに流れてた泥が仔べりついてるだろう? それを落とす為に洗車しに行こうって事になったんだ。勿論彩音達も玄達も一緒に洗車する予定だ。どうだ拓海?お前のハチロクも多分汚れているだろうし」

 

それを聞いた拓海は少し考えながら言う。

 

「…まあ、それなら良いけど」

 

「よし、決まりだ! そうだ。イツキも来いよ?お前のレビンも一緒に洗車しようぜ?」

 

「え?俺も? 勿論行くぜ!」

 

それにはイツキも承知して頷き、それを見た池谷と健二は少しホッとする。

 

「あはは…、何とか…」

 

「回避できたって、所かな…?」

 

っとそう思う2人だった。

 

 

 

 

───────────────────────────────────────────

 

 

 

 

そして走一達が廉一郎の家に向かう中、拓海は家に着いてはハチロクを見る。

 

昨日のバトルで彼方此方泥だらけで汚れていた。

 

「(走一はこれを見かねてそう言ってきたのかな…、まあハチロクを洗う事だったら親父も文句は言わないか)」

 

そう思った拓海は文太からハチロクのキーを借りて、廉一郎の家に向かう事にした。

 

 

 

廉一郎の自宅…否、それはもう豪邸と言った方が良いだろう。

 

彼の自宅、大原財閥の仕事関係で、建築の方も手を回している為、廉一郎の自宅はかなり大きな豪邸に住んでいる。

勿論車の方もかなり豪勢でもある。ベンツは勿論、フェラーリーやランボルギーニにポルシェなどの車もある。

 

しかし廉一郎は日本車を好み、NSXを選んでいる。

 

 

そして走一達が集まっている所に拓海がやって来て、拓海は廉一郎の豪邸を見て唖然とする。

 

「…すげぇ」

 

「あはは。僕の家は想像を超えるものでしょ?」

 

「ああ…」

 

唖然とする拓海に言う廉一郎、そして走一は皆に言う。

 

「よし、それじゃあ始めるとするか。俺達の車をピカピカにしないとな」

 

走一はワンビア達を見て言い、その事に拓海は気がかりな事を聞く。

 

「なあ、洗車するのは良いんだけど、機材や洗剤は?」

 

「ああ、廉一郎の会社が今度洗車関係の仕事をするとの事で、そのお試しと俺達に無料で貸してくれるだってさ」

 

「…いいのか?」

 

「うん、後で父さんにどんな感じか聞かせて欲しいって言ってたから」

 

「じゃあ始めよう!」

 

そう言って走一達は自分達の車を見て洗車を始めた。

 

最初に高圧洗浄機で汚れを落とし、泡立てた洗剤をスポンジで荒い、車の細かな汚れを落とす。

 

次に洗剤を高圧洗浄機で落として、ホイールをブラシで使い、泡立てては汚れを落とす。

再び水を使って洗剤を落としていく。

 

みるみる走一達の車は汚れが落ちて行き、それには彩音が微笑みながら言う。

 

「自分の車を綺麗にして行くのって、気持ちいいね?」

 

「ああ、俺達の車を大事にして行く感じが強くなるし、今後ともよろしくって感じで丁寧にして行く感じがするからな。これも一番大事な事だ」

 

そう言って走一達は自分達の車を磨いていき、そして綺麗になったハチロクとワンビア、セリカGT-FOURにFTOとNSX、イツキのレビンが綺麗になり、良い感じになったのだ。

 

綺麗になったところで、走一はこう言った。

 

「よし、今夜走りに行くか。どうだ?」

 

「おっ!いいな!」

 

「いくか」

 

「うん」

 

「よーし!拓海も行こうぜ!」

 

「ああ…」

 

拓海はそれに頷き、走一はワンビアを見るのだった。

 

 

 

 

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