頭文字D マキシマムブースト   作:ライダーGX

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慎太郎のバトルの終盤、どうか見て下さい。


第70話 慎太郎の思い 後編

慎太郎とバトルをする走一は、慎太郎がM3のフロントタイヤが徐々にたれてきた事に慎太郎が顔をゆがませ、いよいよ大詰めは5連続ヘアピンへと差し掛かる。

 

走一は後ろで慎太郎のM3が隙が出来るのを待っていた。

 

「(この5連続ヘアピンでは強烈な横Gが入る。そのGには流石のM3もそれには耐える事は出来ない!)」

 

「(くっ!このヘアピンを何としても耐えて見せる!!)」

 

慎太郎は表情をゆがませながらも、最初の5連続ヘアピンのコーナーをドリフトする。

 

だがM3のタイヤは思っていた以上に消耗が激しく、コーナーを曲がっている際に、ずるずるとアウト側へと膨らんでいく。

それにより慎太郎はまたしても表情をゆがませる。

 

「くっ!(耐えろ! 耐えるんだM3! この程度のコーナーで膨らむほどやわじゃないだろう!)」

 

必死にアウト側への膨らみを抑える慎太郎は最初のコーナーをクリアしていき、走一もコーナーをドリフトでクリアして行きながら、チャンスを待つ。

 

そして二つ目のコーナーを抜けて行き、アウト側の膨らみが徐々に大きくなっていく様子に、慎太郎は焦っていた。

 

「(ぐッ…! こんなにも5連続ヘアピンがキツイとは、流石の俺も予想外だった! だがこれも耐えて見せる!)」

 

「(…ラインが見えた!!)」

 

っと走一はあるラインを見て、目の色を変える。

 

そして三つ目のコーナー、慎太郎がアウト側に行き、ドリフトをしようとブレーキングした時、走一はイン側のままそのまま突っ込み、それには慎太郎が見る。

 

「(なっ!どうしてイン側のまま!? あれじゃあ曲がれずガードレールにぶつかるぞ!?)」

 

慎太郎がそう思った時、走一はイン側のタイヤを排水溝の溝に引っかけ、そのまま突っ込むように進む。

それには慎太郎は驚きを隠せなかった。

 

「なっ!曲がった!?」

 

それには慎太郎が言葉をこぼす、走一が行ったのは拓海が使っている秋名の技の溝落としだった。

 

走一はアウトに膨らむのを見て、溝落としを使って慎太郎のM3を追い抜いて、前に出る。

慎太郎は先ほどの動きに信じられない様に思えていた。

 

「(何だ今のは…、イン側のままコーナーを抜けて行った…?いやそんな事はあり得ない! あんな芸当が…!)」

 

慎太郎は驚きつつも、抜かれた事をすぐに切り替え、走一を抜き返そうと追いかける。

 

そしてその後ろを追いかける一台の車が居た。それは先ほど通り過ぎた拓海のハチロクだった。

 

イツキがすぐに追いかけて欲しいと言って、拓海もその二台を追いかけようとUターンし、フルスピードで走一と慎太郎の車に追いついたのだ。

だがフルスピードで追いかけるだからこそ、助手席に居るイツキは失神寸前だった。

 

「ぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!拓海ぃいいいいいいい!!! 勘弁!勘弁してくれえええええええええええええええ!!!!」

 

今だに拓海の走りに慣れないイツキをよそに、拓海は走一の動きを見て若干驚いていた。

 

「(すげぇ…! 走一の奴、何時の間に溝落としを出来るようになったんだよ。正直あれが出来るの俺と親父くらいなもんだぜ)」

 

っとそう思う拓海は走一と慎太郎を追いかけるのだった。

 

 

 

 

───────────────────────────────────────────

 

 

 

 

そして頂上、バトルがどんな展開になっているかは無線を使っていないから、どういう状況なのかは分からずにいた。

 

「はぁ…、なんだかいつも無線で状況を聞いていたから、無線を使っていないとなんだか分からないものね~」

 

「まあ、それもあるけど、今回は無線を使わない方がいいと、私は思うな」

 

真美の言葉に凛がそう言い、それに亜里沙が振り向いて言う。

 

「もしかして、お兄ちゃんの事を気にしてる?」

 

「うん、亜里沙のお兄さんがそれにちょっとばかり気にするって感じがするから、下手に無線を使う事は出来ないよね…」

 

「まあそれに関しては、気にする事はないと思うがな」

 

雅人は凛の言葉に言い、池谷がそれを問う。

 

「どう言う事だ?」

 

「あいつは今回のバトルで過給機の事に少しばかり気にしているからな、それには無線の事は気にならないだろう」

 

「…まあ、お兄ちゃんならそうかと思いますけど…」

 

亜里沙は道路の方を見て、慎太郎の事を少しばかり考えるのだった。

 

 

 

 

そして抜かれた慎太郎はどうにか抜き返そうとアクセルを踏むも、コーナーでアウト側に膨らむ事で、なかなかペースを取り戻せずにいた。

 

「(くっ!駄目だ! どう踏ん張ってもアウトに膨らんでしまう! NAならばアウトに膨らむことはない筈なのに! ターボならすぐにタイヤを消耗してしまう筈なのに! どうしてこうも違うんだ…!? 一体何が違うんだ!?)」

 

そう思いながら麓のゴールに差し掛かり、走一がそのままゴールする。

 

後でゴールする慎太郎は、負けた事をそのまま受け取り、走一と共に駐車場へと車を止める。

 

そして拓海のハチロクがその近くに車を止め、拓海はそれに降りてくる。

イツキは失神はしなかったものの、ぐったりとしてしまい、そのままな状態だった。

 

走一と慎太郎は車から降りて、慎太郎は信じられない顔をしながら走一に問う。

 

「…どうしても分からない、俺と君の…、NAとターボと何が違うんだ? あのコーナーリングもだよ! どうして君はあれ程の芸当が出来るんだ!?」

 

「あのコーナリングは拓海がやっていたのを真似したんですよ、ちょっとズレがありましたが、何とか成功したって感じです」

 

「藤原君の!? なんてことだ…」

 

慎太郎は苦笑いしつつも、今回の負けの事を言う。

 

「…今回、俺の負けだ。君の車はターボを搭載しているだけにあって、俺のM3を負かした。大したものだよ…、6気筒と4気筒では出力の差が大きいのに…」

 

「それを踏まえて、俺はターボを乗せているんですよ。俺のSR20エンジンはノーマルのままだと馬力は180くらいですから。ターボを入れても205馬力です。だからイジッては260馬力、中里さんの時は320馬力、今は300馬力にしている所です。本当なら280にしたい所なんですが、今の新しいターボはそれに合わすのが難しいんですよ」

 

「…本当に常識外れだな君は、全く…」

 

慎太郎はそう言ってM3の方に戻る。

 

「今日はバトルをしてくれてありがとう、亜里沙に俺は先に戻ると言ってくれ。じゃあな」

 

そう言って慎太郎はM3と共に帰って行き、それに走一はその後ろ姿を見届ける。

 

拓海もその様子を見届け、今日のバトルは終わったのだった。

 

 

 

 




意外とあっけなかった…って言うのは可笑しいですね。リクエストキャラとのバトルは頭を悩ませます。

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