頭文字D マキシマムブースト   作:ライダーGX

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お待たせしました。更新です。


第80話 新ダウンヒル伝説!!! 前編

走一達が走る中、ギャラリーに来て居る翔たちの所にスキール音が聞こえて来て、それに翔たちは振り向く。

 

「来た!!」

 

「(…この音、4台絡んでるわね…)」

 

っと百合華がそう思った所に、走一達の車両たちがドリフトしながらやって来て。それを翔と美咲、そして百合華がそれを間地かで見て、そのまま走り去って行った。

 

それを翔は大興奮しながら言う。

 

「うわあああああああああああああ!!!これはすげぇえええ!! あんな大胆なドリフトをしながらかっ飛ばすなんてすげぇえええええ!!!」

 

「五月蠅いわよ翔、もう少し静かに出来ないの?」

 

「これが静かに出来るかってんだ!!」

 

翔がそう興奮する中、百合華が若干鋭い目線をしながら見ていて、それに呟く。

 

「…朝倉君達、相当ヤバいね…」

 

「え?どして?」

 

「百合華さん。どう言う事ですか?」

 

翔と美咲は百合華が言った言葉に理解が出来ず、それに問いだすと、百合華は少しばかり気難しい表情をしながら言う。

 

「先ほどの様子…、朝倉君と藤原君の車が前に出ていたでしょ? 前に出て走るより、後ろに付いて走った方が相手の様子を見やすいし、観察する事が出来るのよ。そして後ろからのプレッシャーは相当キツイよの…。特にプロからの圧力はね」

 

「え…、ええ~~~~!!?」

 

「それじゃあ…、走一君達は…」

 

美咲の言葉に百合華は頷く。

 

「恐らくだけど、このバトルは相当厳しいものになるわ。彼らがこのバトルの様子をどう感じるか…最後まで見届ける事かしらね…」

 

 

 

 

そして別の所で慎太郎達が走一と拓海、涼介と琢磨の車両等が通って、それを見た英太は思わず言う。

 

「おっほ~…、こりゃあたまげたな…、ここまで迫力のあるバトルになっていたとは…」

 

「だが走一君はやはりあの如月琢磨のプレッシャーに押されている、やはり無理があったんだ…、あの怪物を相手に勝つ事が…」

 

慎太郎がそう諦めムードで見ていて、負けのかけをする一方、絢美だけはその様子を一切見せず、ただ疑問に思うような顔をしていて、それに英太はそれに気づいて問う。

 

「どうした? そんな気難しいそうな顔をして」

 

「…気のせい…かな? 琢磨さんのZだけ…フロントとリアのタイヤが妙に焦げている感じがするは…」

 

「…焦げている?」

 

絢美の言葉に慎太郎は首を傾げ、それに絢美は頷きながら言う。

 

「はい、走一君の後ろを走っている琢磨さんの方だけ、何故か焦げ臭い臭いがして、どうしてなのか分からず…」

 

「おいおい、絢美…ドリフトをしたらタイヤが焦げるのは当然だろう。熱ダレで溶けちゃうんだから」

 

「そうじゃなくて、何か…異常にたれるのが早いっていうか…」

 

その事に慎太郎と英太は思わず顔を見合し、首を傾げた。そして絢美の言った事が、琢磨のタイヤがどれだけ進行していた。後に明らかになる。

 

 

 

 

───────────────────────────────────────────

 

 

 

 

秋名山頂上では、走一達の現状をどんな感じか、無線で聞いていた彩音達。

それは途中経過のタイムをレッドサンズのメンバーが計っていたからだ。

 

『こちら24番コーナー!!たった今4台の車が通過しました! それでタイムを計ったのですが、ど方もないタイムですよ!? このペースでゴールしたらこの間の交流戦で出したコースレコードを、ハチロクが7.8秒!!ワンビアが9.10秒ぐらい縮めちゃいますよ!!取り合えず報告終わります!!』

 

その無線を聞いた啓介と幸間達は唖然として聞いていた。

 

「(俺が走った時より比べ、7.8秒と9.10秒ぐらいだと…!? 勘弁してくれ…。兄貴が全開ドライブをするとこんな事が起きちまうのかよ、それに如月琢磨が本気になるとこう言う事になるとは…、恐ろしくなって来たぜ…今夜のバトルは伝説になる…!)」

 

その中で道郎と春樹は走一達の先ほどの無線での現状を聞いて呟く。

 

「走一達がそこまで進んでいるとは…」

 

「やっぱり如月琢磨と高橋涼介は別格だな…。だがあいつは最後まで諦めない奴だ」

 

「走一と何度も勝負しているから?」

 

彩音は春樹にそう言うと、春樹はそれに頷く。

 

「そうだ。あいつは何度でも立ち直る奴だ。この局面でもあいつは恐らく突破口を見出すはずだ…、だがそれを如月琢磨は許すかどうかだ…」

 

「あの人、絶対に隙を見せない所が私達の目にも見えたから…、絶対そうだろうね…」

 

凛はその事につぶやき、真美もその事に黙ってしまう。

 

彩音を含め、真美たちは走一…玄達のカートをしている頃から見ているから、そういう場面は何度も見ている。

 

しかし相手はプロ、小細工は一切通じない相手。それを考えると少しばかり気が重くなっていく。

 

だが彩音は奥底では必ず信じている。走一と拓海の勝利を…。必ずと…。

 

 

 

 

そして5連続ヘアピンの所で、賢太達が居るヘアピンで、スキール音が聞こえてきた。それにレッドサンズのメンバーが震えがくる。

 

「き!来た! やべぇ!あの音を聞くとゾクゾクするぜ!!」

 

「この5連続ヘアピンはストレートが長いから、相当スピードが乗る。きっとハードなブレーキング競争になるぞ!」

 

そう言っていると、4台が5連続ヘアピンにやって来て、それにギャラリー達は息を殺して見る。

 

まず最初に先頭のハチロクが5連続ヘアピンに突入してきたが、スピードが出過ぎたのか、オーバースピード気味に突っ込む。

 

それを見た涼介は目を細める。

 

「(オーバースピードだ!ミスったな!)」

 

そのまま突っ込むハチロクは、体制を崩しながらもアウト側で曲がって行き、それを抜いて行く3台の車、その中でワンビア…走一は拓海のミスを見て思わず振り向く。

 

「(拓海!!?)」

 

「(今だ!!)」

 

一瞬の隙を琢磨は見逃さず、立ち上がりの際にアウトから行き、そのままワンビアを抜き去って行く。

琢磨が抜き去って行くのを、走一は思わず見る。

 

「(っ!!俺の隙を一瞬で…、拓海に気を取られたのを見逃さないのがすげぇな…。でも問題は拓海だ!ハチロクであんなオーバーアクションをするなんて…、余程追い詰められたのかよ…)おい拓海!大丈夫か!?」

 

「だ、大丈夫だ!問題ない!」

 

そう言って拓海は走一の後ろを付いて行き、走一も気持ちを切り替えて、涼介と琢磨を追いかけて行った。

 

そして頂上で5連続ヘアピンからの報告が来た。

 

『りょ!涼介さんと如月琢磨が前に出ました!!』

 

「何!?」

 

『ハチロクが突っ込みでアンダーを! そしてワンビアはアウトから来たZが向き去って行ったんです!!』

 

「(ハチロクがアンダーを…?)」

 

その事に啓介はハチロクがアンダーを出したことに疑問を持つ、そんな中で賢太が無線を取る。

 

『やっぱり涼介は凄い! 涼介さんは桁違いですよ!! 絶対に勝ちますよ!この勝負…涼介さんの勝ちです!!』

 

その無線の内容を近くで聞いた池谷達は唖然としてしまう。

 

「そんな…拓海と…走一達が。やっぱり高橋涼介と如月琢磨は速いんだ…」

 

池谷はその無線を聞いて、悲観的になりかけていた時、彩音だけは違った…。

 

「…池谷先輩、まだ終わってません」

 

「え?」

 

「走一は…走一と拓海君は、まだ諦めたりしません、何時も言っていました…レースは最後まで走り切り、諦めないのが大切だって。走一は…絶対に諦めたりしません!!」

 

彩音の強い目線に池谷達はただ唖然とし、言葉を出す事は出来なかった。

 

その様子を春樹はただ見ていた。

 

「(…これほどまでに信じているとはな…。走一…、お前が勝つ事を願うぜ。じゃないと俺との勝負…、決まらないからな…)」

 

そう心の中で思う春樹であった。

 

 

 

そしてバトルはクライマックスへと入る…。

 

 

 




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