秋名山に何やら続々と集まってくる走り屋達、その光景に走一達は思わず唖然とする中で、夏夜子が海斗に抱き着いた。
「見つけた~お兄ちゃん! 夏夜子を置いて行くなんて酷いよ~!」
「別に置いて行った訳じゃないんだけど…」
「まあまあ夏夜子ちゃん。そんなに抱き着かなくても…」
すると夏夜子が陽毬の方を向くと、鬼の形相の顔に変えて睨み付けて来て、「ガルルルルルルルル…!」と威嚇するような感じを取る。
それには陽毬も苦笑いする他なく。海斗はため息を吐きながら夏夜子を抑えようとする。
「落ち着け夏夜子、俺は家族としての夏夜子だってちゃんと見ているぞ。ただ~…兄離れしてくれたら、俺としては嬉しいんだが…」
「はぁ~!!?どうして~!どうしてお兄ちゃんは私を軽蔑するの!? 私泣いちゃうぞ~!!」
「まあまあ夏夜子。落ち着きなよ…」
すると神楽坂が夏夜子を慰め、夏夜子は神楽坂に泣きつく。
「うえぇぇえええん! 凛~!お兄ちゃんが冷たい事を言う! 全部長波陽毬のせいだ~!!」
「よしよし…」
っとその事に凛は思わずビクッとなる。神楽坂の名前がまさか自分と同じ名前である事に驚くのだ。
それに彩音が言う。
「凛と同じ名前だねあの人」
「そうね、後彩音はちょっと黙っとく」
「ええ~~!?」
真美の言葉に彩音はショックを受け、それには美琴たちは何とも言えなかった…。
ただその言葉に神楽坂が反応しては、凛の方を見る。
「え?私と同じ名前なの?貴女」
「え、えっと…ハイ、奇遇ですね」
「ほ、本当ね」
凛と神楽坂は互いに苦笑いをしながら困っていて、それに走一達は互いに顔を見合う。
そんな中、沙耶は走一達のワンビアを見て問いかけて来た。
「ねえ!これ君達の車?」
「ああ、そうだけど」
「ほうほう。成程ね、ねえ!貴方達、私と一緒に走ってよ」
「ん?」
その事に走一達は思わず耳を傾ける。彼女は走一と春樹にそう頼んできたのだ。
沙耶の言った意味にどんな訳があるか分からないからだ。
「俺達と一緒にって…、それホントか?」
「ホントよ!ホント! 私、男の子には負けない!ってのがモットーなの、速そうな君達を見てたら挑戦したくなるの!」
沙耶の言葉に走一達は互いの顔を見合い、本当に訳の分からない行動だった。
でも誘い…挑戦を受けたからには、受けるのが走一達である。
「…いいぜ、走るよ」
「俺もだ、その意気込みが少し気に入った。走ってやる」
「よし!! 気合入る~!」
そう言って沙耶はスイスポに乗り込み、走一と春樹はワンビアとGTOに乗り込んで、エンジンを掛けて走り出す。先頭にスイスポ、その後ろにワンビア、最後にGTOが付いて行く感じで走って行き、その様子を拓海が見つめた。
「行ってしまった…」
「なあ拓海、お前も一緒に行けばよかったのに」
「それはそうだけど…。あまり俺が行っても仕方ないって思って」
「はぁ?なんだそれ【ブォォオオン!】おっ?」
イツキは反対方向から別の車がやって来るエンジンが聞こえ、それに皆が振り向くと、反対方向から別の車【マツダ サバンナRX-7 GTターボ改(SA22C)】が走って来たのだ。
それに彩音を始め道郎達や将たち、そして雅人達がと池谷と健二が見る。
「RX-7の古モデル…RX-7GTターボSA22C?」
「この辺じゃ見かけない車じゃないか。一体何処の車だ?」
池谷と健二がその事に呟き、拓海はその車を見て呟く。
「…あの車、ものすごく速い」
「え?どういう意味だよ拓海」
「もしかしたら…、走一と春樹…抜かされるかも」
拓海の言葉に道郎達や将達とイツキ達だけじゃなく、雅人達が驚き、聞いた彩音が走り去って行ったSA22Cを見る。
そして走一達は先頭を走る沙耶のスイスポを追いかけ、沙耶はコーナーを左足ブレーキを使いながら曲がり、スイスポが出口に向けた直後にパワーで加速して行き、その走りに走一は見て目を細める。
「(あれはタックイン! あの技を使うFF使いはあまり見かけないが、FFならではの走りを長けているな! これは面白い!)」
「(スイスポ使いとしてはかなりの優秀だな! こいつは面白くなって来やがた!)」
走一と春樹はそう思って加速をして行った途端、横から別の車、SA22Cが割り込んできて、そのまま走一と春樹を抜き去って行く。
「(っ!?)」
「(何っ!?)」
そしてSA22Cは前方を走るスイスポさえも軽く抜いて行き、それを見た沙耶は驚きを隠せなかった。
「ええ~!?」
そしてSA22Cはそのまま走り去って行き、それには走一達は一度車を止め、車を降りては唖然としてしまう。
「うっそ~…抜き去られた…」
「なんて車だ、あのSA22Cは」
春樹と沙耶がそう呟く中、走一はSA22Cの事を考えていた。
「(…一瞬だったけど、運転席には1人のオッサンが座ってた。その人はどうって事ない様な表情で走ってた…)」
走一は一瞬だけ見えたSA22Cの運転席で、1人の男性が座っていたのが見えたのだ。年齢は文太や泰三とほぼ同じぐらいの男性だったのだ。
「(涼しそうな感じで走っていた。俺達の腕前じゃあ…絶対勝てないかも。ははは……世の中はまだまだ広い、上には上が居る!)…面白いよな、世界って」
そう呟く走一だった。
そしてそのRX-7GTターボ SA22Cに乗る男性『
「まだまだ若いね…泰三の息子も、しかしあの腕前なら多少の強敵なら、問題ないかもね…。今日は文太のハチロクが居るって聞いたんだが、見かけなかったね。仕方ない、今度また、会えることを期待しよう」
そう呟きながらSA22Cを自宅へと走らせるのであった。
第1弾のブンブク氏のリクエストキャラと、第2弾のペンギン太郎氏とかなCみ氏からのリクエストキャラが登場しました!
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