頭文字D マキシマムブースト   作:ライダーGX

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えー、第1弾からスカーフェイス氏と、第2弾からはエナジーマン氏のリクエストキャラが登場です。


第91話 ハチロクVSエボⅣ 前編

遂に始まるハチロクとエンペラーのエボⅣとのバトル。走一達はその様子を見守りつつ、健二がカウントの位置に立つ。

 

「俺がカウントするよ」

 

「いや、カウントはいらない」

 

「え?」

 

京一の言葉に健二は振り向き、京一はその理由を語る。

 

「これはタイムトライアルじゃなくて、バトルだからな。エンジンのパワーの低い方が好きなタイミングでスタートするんだ、もう一台はそれに合わせてダッシュする。当然出遅れるが、それが馬力のハンデってもんだ。俺達はこれを『ハンディキャップ方式』と呼んでいるが…それでどうだ?」

 

「拓海がいいなら、それでいいぜ」

 

池谷がそう拓海の方を見ると、拓海もそれに頷く。

 

そして清次は運転席にいる拓海を見ながら感じていた。

 

「(こいつは以前、秋名湖であったな…。こんな若いガキがハチロクのドライバーとは思っても見なかったぜ。敵地で勝つための京一が作った作戦パターンは3つある、相手が最も手ごわい時にだけ使うのがシミュレーション3だ、何故ハチロク相手にシミュレーション3だぁ? 俺には分からねぇ…!)」

 

清次がそう考える中で、拓海がギアを入れて、ハチロクを走らせる。

 

「拓海が飛び出したぞ!」

 

池谷がそう言うと、清次が口角を上げ、彼もギアを入れて発進し、ハチロクを追う。

 

「見せてやる…エボⅣの凄さじゃなく、俺の凄さをな!!」

 

ハチロクが第一コーナーをドリフトをして行く中で、エボⅣもその第一コーナーをドリフトをして行き、すぐにハチロクに背後について、追いかけていくのだった。

 

 

 

そしてギャラリー達が居る12番コーナー、その場所に1台の車が止まっていた。

 

その車は幸三と同じ【日産 スカイラインGT-R V・スペック (BCNR33)】で、R33のオーナーである【沢田 謙】がハチロクがくる様子を見ていた。

 

「…文太のハチロクがバトルするって噂を聞いた時は驚いたぜ。アイツがまだ現役で走っていたとはな…こりゃあ早く見てみたいぜ」

 

っとそう言う中、別の35番コーナーに別の2台の車が止まっていた。

その2台は【日産 スカイライン 25GT-T(ER34) セダン】で、もう1台は【ホンダ シビック SIR (EK4)】であった。

 

25GTのオーナーである【沢田 蓮子】と、EK4のオーナーである【上田 琢磨】が居た。

 

「凄いギャラリーの数。それだけ今日のバトルが特別なのかな…?」

 

「恐らくそうだろうな。なんせエンペラーが噂の秋名のハチロクとバトルするって言ってるんだから、絶対に見ておかなくちゃな」

 

っとそう意気込みながらハチロクが来るのを待つのであった。

 

 

 

 

───────────────────────────────────────────

 

 

 

 

そして秋名山の頂上、エンペラー陣営の所に琢磨が京一の所に足を運ぶ。

 

「久しぶりじゃないか、京一」

 

「っ!?如月琢磨!!? お前も来ていたのか!」

 

「ああ、拓海君の様子を見にな。それにしてもお前がこんな事をしているとは、思いも寄らなかったな。余程涼介に負けたのが根に持っている様だな」

 

っとその事に京一が思わず睨みを利かす。

 

「ふざけるな!! 貴様も俺を赤子の様に俺を下しやがって!! 涼介だけだと思うなよ!!貴様にもいずれリベンジを果たす!!それだけだ!!!」

 

「残念だが、俺はもう引退した身だ。リベンジを果たしたいと言うなら涼介だけにしろ……っと言いたい所だが」

 

その言葉に京一は思わず眉を動かし、琢磨は京一を見ながら言う。

 

「お前が俺に挑んでくると言うのであれば、俺はもう一度走る事にしよう…、ただし一回だけのな」

 

「くっ!いいだろう!! その自信!俺が叩き折ってやる!」

 

京一の宣言に琢磨は笑みを浮かばせ、走一達の所に戻って行く。

 

その様子を聞いていたエンペラーのメンバーたちはただ唖然としていて、その内の一人が京一に問いかける。

 

「…あ、あの…京一さん。だ、大丈夫ですか?」

 

「…ああ、問題ない」

 

そう言って京一はそっぽ向く。

 

その様子を見ていた走一達は戻ってくる琢磨の方を見て、走一が問う。

 

「…あの京一って人とバトルするんですか?琢磨さん」

 

「…あいつは根に持つ奴だからな、そうでもしないとまたこの群馬エリアにやって来る可能性もある。近い内にケリをつける必要がある」

 

琢磨からの話しを聞き、走一達はそれに顔を合わせるのだった。

 

 

 

 

同時に拓海がコーナーで差を広げさせようとするも、清次のエボⅣがすざまじい勢いでコーナーを詰め、後ろにピタリと張り付く。

 

「(いくらコーナーで頑張った所で、所詮ハチロクはハチロクだろうが…!)」

 

清次はそう思いながらギアを上げて行き、ハチロクの背後を付くのだった。

 

そしてその様子を見ていた2人の女子。

 

「おい姉貴!見たかよ。すっげぇぜ!」

 

「そうだな、私達と同じ年の変わらない奴がハチロクを乗っていると聞く。それも春樹達の知り合いと聞く」

 

その2人の女子はそう語る。

 

1人は白髪のロングヘアーが特徴の【佐々木理央】と、もう1人は白髪のショートヘアーが特徴の【佐々木美央】。

彼女等は双子の姉妹で春樹達のカート仲間、今日のバトルを見に来たのだ。

 

理央の車は【トヨタ MR-S S EDITION (ZZW30) 2000年式】で、美央の車は【スズキ カプチーノ (EA11R) 1993年式】である。

 

「なあ姉貴! これが終わったら春樹達の所に行こうぜ? あいつ等も来ているって言うしよ」

 

「そうだな。これが終わったら行こう」

 

「なあ?君達~」

 

っとそう理央が言った時に変な男達が理央たちに絡んできて、それに理央と美央は若干睨みながら男達を見る。

 

「後で俺達と一緒にお茶しない? もう遅いと思うけど、まだ空いてる店あるしさ~」

 

「結構だ。私達はそんなのには興味ない」

 

「そうだ!分かったなら失せな!」

 

「んだと…この!」

 

キレた男が理央たちに掴み掛かろうとした際に、1人の少年がその男の腕を掴み、それに理央たちは思わず少年の方を見る。

 

その少年は理央たちと同じ18歳ぐらいの少年で、その後ろにも同い年位の少年が居る。

少年はその男達の方を見ながら言う。

 

「やめた方が良いですよ。こんな所で変なナンパは、それに周りの人達が呆れた様子で見てますよ」

 

「そうそう、やめた方が良いって」

 

男達はその少年の言葉に周りを見ると、周りの人達が呆れた様子で見ていて、中には女性のギャラリーが嫌そうに見ていた。

 

「チッ!くそ…!」

 

男達はそれに舌打ちをしながら去って行き、その様子に少年たちは呆れた様子で見ていた。

 

そして理央たちの方を見て、声を掛ける。

 

「平気か?」

 

「あいつ等この辺じゃ質の悪い奴等だからな、気を付けろよ?」

 

「平気だ」

 

「おう!俺達は空手やってたんだぜ! あんな奴等蹴っ飛ばす事も出来るんだ!」

 

それに納得する2人の少年、見る限り構えがしっかりとしている事から、本当に空手をやっていたのだなと確信する。

 

そして理央が少年たちに問う。

 

「だが助けてくれてありがとう。お前達は…」

 

「ああ、紹介がまだだったな。俺は【東間(あずま) 賢一郎(けんいちろう)】だ」

 

「そして俺は【藤沢(ふじさわ) 舞人(まいと)】だ」

 

っとそう語る賢一郎と舞人。

 

そして後にこの2人に理央と美央は何故か心が奪われる形となる…。

 

 

 




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