頭文字D マキシマムブースト   作:ライダーGX

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HybridKernXZ-01氏の第2弾リクエストキャラが登場です。


第92話 ハチロクVSエボⅣ 中編

秋名山の頂上、ハチロクとエボⅣがスタートして少し経ち、エンペラーのチームの者達がある事を言い出す。

 

「そう言えば清次の奴、アクセルちゃんと踏んでなかったな?」

 

「確かに…、コーナー手前でもすぐに前に出られる」

 

「わざと後ろに付く作戦か? シミュレーション2って所か?シミュレーション1でぶっちぎればいいのに」

 

そう話すメンバーに京一だけは真剣な眼差しで考える。

 

「(そうとは限らない。清次はドラテクが一流でも頭が悪い、格下に勝って当たり前と言う感じで油断が出やすい、それを引き締める為のシミュレーション3だ…。それに前回の敗北もある…、これ以上の敗北は痛手だ…、しくじるなよ清次…もう後がないぞ)」

 

そう考える京一。

 

そして様子を遠くから見ている走一達、彩音が走一にある事を聞いて来た。

 

「ねえ走一、あの車に乗っている人、速いのかな?」

 

「…それは分からない。俺はあの男を知らないからな…」

 

「それなら俺は知っている」

 

っと琢磨がその事を言い出してきて、それに走一達は振り向く。

 

「そうなんですか?」

 

「ああ、あの岩城清次という男はエンペラーの№2で、超一流のドライビングテクニックを持つ男だ。ランエボの基本をしっかり身に染みている上に、4WDを自在に操る事が出来る奴だ。並のドライバーならまず勝てない」

 

「へぇー、そうなんですか」

 

「ああ、ただ岩城清次には弱点もある。それは頭脳戦で大きく劣る事だ。奴は考えるのは苦手な上、短気な所がある。特にハチロクの後ろに付いて、その我慢弱さが拓海君の勝機に繋がる…」

 

琢磨の説明を聞いた走一達は道路の方を見て、走一は何かを感じる。

 

「(…拓海なら、このバトルは勝つ可能性はある。何故ならあいつが走るこの秋名で、奇跡が起こらない筈がないからだ)」

 

そう思う走一だった。

 

 

 

 

───────────────────────────────────────────

 

 

 

 

拓海が走っている頃、清次はイライラが溜まりつつあった。

 

「(くっそ…気に入らねぇ、ムカつくぜ…ムカついて仕方ねぇ…!)」

 

そんな事を知らぬまま、拓海は次のコーナーをドリフトしていき、清次もそれに続いてドリフトして行く。

 

それでも清次は徐々にイライラが溜まって行き、歯を食いしばる。

 

拓海はそれを気にせず走り続ける。清次はイライラしながらも追いかける。

しかしそれでも徐々に我慢の限界が近い清次。

 

「(クソッ…、冗談じゃねぇぜ! エボⅣ乗ってて…何故時代遅れのハチロクの後ろをちんたら走ってなきゃならねぇんだ! すぐにケツに使えてろくに踏めやしねぇ!俺とエボⅣの辞書には全開って言葉しかねぇんだ! こんなポンコツ相手に何でシミュレーション3なんだ!! そこまでする程相手じゃねぇぜ京一!いくら前回負けたとしてもな!!!)」

 

清次はそう考えながらハチロクを追いかける。

 

 

 

そしてギャラリーに来ていた啓介達、勿論その中には蓮華もいて、その連れを連れて来ている。

 

「本当にここで良いのか?啓介」

 

「ああ、兄貴がそうしろとさ」

 

「私もだよ。まあ琢磨君は朝倉君達の所に居るみたいだし」

 

蓮華の言った言葉に賢太が反応する。

 

「知らねぇよ、そんなの…。まあ普通に考えたらハチロクが勝つ訳ないっすけどねー、今回ばかりは相手がランエボじゃなぁ~」

 

「チッ、偉そうに言ってんじゃねぇよ賢太。お前のS14だってな、下りだけならハチロクなんかに負ける事はなかったんじゃないのか?」

 

「ぅ…」

 

「あはははは、そういじめるなよ啓介。ハチロクとワンビアとのバトルは賢太にとっていい経験になったんだからさ」

 

「ま、いいけどよ」

 

そう言って啓介は前を向く。蓮華は連れの男の方を見る。

 

「ねえ【朝日君】、楽しみだとは思わない? ランエボ対ハチロクの?」

 

「それは…そうですね、気になります」

 

蓮華の問いに問いかけた人物は【奥泉 朝日】、蓮華の実家である『畑薙自動車』に勤めている男性であり、蓮華の自動車大学校時代の後輩にあたる。

 

今日は蓮華に誘われ、スピードスターズとエンペラーのバトルを見に来たのだ。

 

そしてそんな中で啓介はある事を言う。

 

「エンペラーだろうがなかろうが、一つだけハッキリ言えることがある。この秋名の下りで、藤原拓海とやるなら…。ストレートの遅さに焦れて、前に出たら駄目なんだ」

 

「どういう意味です?」

 

朝日がその言葉に問いかけると同時だった。

 

 

それはハチロクの後ろに走っているエボⅣ、清次がとうとう我慢の限界が来たのだ。

 

「だぁークソッ!!!我慢ならねぇ!!!」

 

そう言ってハチロクの前に出る為横に出て、アクセルを踏む。

 

「シミュレーション3じゃなくたってよ京一!! 勝ちゃ文句ねぇだろうが勝ちゃ!!!」

 

清次は叫びながらハチロクの前に出る、それに拓海は。

 

「(速ぇ…)」

 

「(見たか!格の違いを思い知るのはこれからだ! このままハイテンションの全開走りでかまして、バックミラーから消してやるぜ!!)」

 

そう思いながらアクセルを踏み、ハチロクを引き離し始めた。

 

その様子をその場所でギャラリーしていた零士が見て、目を細めながら見て呟く。

 

「…エボⅣ、短気だな。これはハチロクの勝ちだ」

 

 

 

 

───────────────────────────────────────────

 

 

 

 

 

そして頂上で、エンペラーのメンバーが無線でその報告を聞いた。

 

「何!清次の奴がハチロクの前に出た!? 突き放しに掛かってる!?」

 

「「「イエイ~~~!!」」」

 

その言葉にエンペラーのメンバーが歓声を上げ、それを聞いていた池谷達は。

 

「やっぱりだ…」

 

「はぁ…」

 

池谷が言葉をこぼし、健二がため息を吐き、イツキが悔しそうな表情をする。

 

その様子に走一達はただ見ていて、琢磨の方を見る。

 

「琢磨さん…。この流れは予想出来た方なんですか?」

 

「…フッ、ああ、勿論」

 

走一の問いに琢磨は口角を上げながら答え、それを聞いた池谷達が振り向く。

 

「予想出来たって…」

 

「悠長な事を言ってる場合じゃないっすよ!! 拓海が抜かされたんすよ!?」

 

「だからさ。ここからだよ…拓海君の逆転劇は、抜かす方より抜かされたら駄目なんだ。この俺も走一君や拓海君とバトルをした際に感じた事が、今このバトルに出ているのさ」

 

そう琢磨は説明し、走一はその事に感じる所があり、実際琢磨とバトルした際に、琢磨の異変にも気づいたのだ。

 

っとその時イツキがある事に気づいて…。

 

「ん? ……どわっは~~~!?!? 如月琢磨がここに居る~~~!?」

 

「ん?どはっ!!ホントだ!? 俺も今気づいた!?」

 

「俺もだ~~!?」

 

今更気付いた池谷達事3人組は琢磨の事に驚き、それに走一達は苦笑いするしかなかった。

 

同時にエンペラーのメンバーが言った言葉に京一は怒りがこみあげていた。

 

「っ~~~!!! 馬鹿め!!!

 

銜えていたタバコを地面に叩き捨て、京一はその事に考える。

 

「(あの馬鹿野郎が…、前回に引き続き、この様な所でボロ出しやがって! 清次…戻ったら覚悟しろ!!)」

 

京一はその事を考えながら戻ってくる清次にイラつくのであった。

 

 

 

 

 




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