給食部副部長は料理を作る   作:絶対正義=可愛い

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プロフィール
名前 ミナト(?)
フルネーム 黒松ミナト(?)
レアリティ ☆3
役割 SPECIAL
ポジション BACH
クラス サポーター
武器種 脚
遮蔽物 −
攻撃タイプ 神秘
防御タイプ 爆発
学園 ゲヘナ学園2年生
部活 給食部
誕生日 ???
身長 171cm
趣味 料理

基本情報
ゲヘナ学園所属、学生食堂の管理を担当する給食部のメンバー。
毎朝学園のみんなのためにフウカと一緒にすごい量の食事を作っている。
料理の腕は超一流で、実はやらせれば大抵何でもできる天才肌。
無表情で分かりにくいが、とても心優しい少年。
皆のために、ひいてはフウカのために、今日も食堂で料理を作り続ける。

入手方法
ピックアップ募集
「その手は人を笑顔にするために」


嫉妬

〝そこに隠れているのは誰かな?〟

 

その言葉は風に乗ってミナトとフウカの耳に届いた。

 

ミナトは戦慄する。

ここはビルの屋上。

 

凡そ3階建て程のビルだが、見たところオートマタのような機械の大人ではない彼がどうやってここに居る事を知れたのか。

 

 

一瞬、脳裏に憎むべき()()()()の顔が思い浮かぶ。

 

あの()()()()も、不思議な力を使うことがしばしばあった。

 

嫌な記憶を振り払うように頭を振り再度思考する。

 

普通に考えて。

 

明らかに、自身よりも強い生徒4人――しかもそのうち1人はゲヘナ最強の風紀委員長と並ぶかそれ以上のレベル――を従える大人に対して、庇護者が居る中で、更には集団戦が苦手なミナトが戦闘に入った場合。

 

 

1()0()0()()()()()

 

 

ここは逃げるが吉。

 

 

自身はどうなってもいいが、大切な人(フウカ)だけは逃さなければ……。

 

「大丈夫よミナト。あの人達は敵じゃないと思う」

 

不意に背後から喋りかけられた声に思わず反論しそうになり、やめた。

 

「……フウカが、そう言うなら」

 

少なくとも、諸事情あって人との関わりがそこまでないミナトの意見よりも、今まで普通に過ごしてきた信頼できる人(フウカ)の直感の方が信じられる。

 

そうミナトは判断した。

 

「……ちゃんと……掴まってて。……飛び降りる」

 

「うん」

 

自然にミナトの首に腕を回すフウカと背中に当たるナニ(ry

 

「………フウカ。……その、そういうのは、よく……ない」

 

「?」

 

「だから、その……………………………………あたってる」

 

「あたってるってなにg」

 

瞬間。

 

バッとミナトの肩に両手をついて上半身を引くフウカ。

その口はアワアワとして、顔から物理的に湯気が出ている。

 

「わ、わた、わたし、〜〜〜〜〜〜ッッッ!!!!!」

 

ぽかぽかと、ミナトの背を叩くフウカは恥とと怒りをないまぜにした表情をしている。

 

比率としては:8:2くらいである。

 

照れ隠しからくる行動を甘んじて受け止めミナトは謝罪を口にする。

 

「………ごめん」

 

「〜〜〜〜〜〜〜〜ッッッッッッ!!!!!!!!!」

 

ぽかぽか!

 

ミナトは圧倒的に口下手で、言葉が足りていなかった。

 

 

やや、叩く力が強くなったがそもそもフウカ自身がキヴォトス人の中でも力が弱い部類に入るため、全く痛くない。

 

 

 

 

 

 

そして、忘れてはないだろうか?

 

 

 

 

 

 

 

〝……(アロナ出てこないんだけど……ミスった?)〟

 

『ひどいです先生!?ちゃんとあそこに隠れてますよ!』

 

〝(じゃあ、何で出てこないだろう?)〟

 

『私に言われても……』

 

 

 

二人の世界に入ってしまったが故に、先生達の事など忘れてしまっていることに。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後。

 

ミナトとフウカはあま〜〜い空気(若干ピンク)を出しながらも、シャーレの先生とアビドスの面々と挨拶した。

 

「……迷子?」

 

「……がむしゃらに、走ってたら……いつの間にか」

 

「走ってって、……ゲヘナからアビドスって結構距離あるわよ?本当に?」

 

「……料理の腕と、足の速さだけは……少し自信、ある」

 

「わぁ☆料理が趣味なんですか?」

 

「……ゲヘナで、給食部に……所属してる……から……まぁ……」

 

「おじさん料理なんててんでやったことないよ〜。ミナト君すごいねー」

 

「……ありが、……おじさん????」

 

『今ちょうど、アビドスの地図を学校の方で用意したので、こちらに来たらお渡ししますね』

 

「……おじ……さん????……あ、えっと、ありがとうアヤネさん」

 

次々と質問攻めにあいキャッキャする女子高生に囲まれたミナトは困惑していた。

 

コミュ障で、他者との関わりをあまり持たないミナトからすれば少々厳しいものがある。

 

助けを求めるように、後ろを振り返り先生の横に居るフウカにアイコンタクトをとるも……。

 

「……………むぅ」

 

いつものジト目ではないものの、やや不機嫌そうにしているフウカがおり、更に困惑する。

 

横に居る先生はニコニコとしており、助ける気は無さそうだ。

 

思わずハイライトを消して死んだ目になってしまったミナトは悪くないはずだ。

 

〝……大丈夫だよフウカ〟

 

ミナトがアビドスとの交流を再開した所で先生は隣に居るフウカにだけ聞こえる声でフウカを宥める。

 

「……別に、特に怒ってるとかそういうわけじゃないんです」

 

〝ふーん。じゃあアレかな。嫉妬ってやつ?〟

 

「ふえ!?!?!?!?!?!?!」

 

 

図星である。

 

 

思わず大きな声を出したことでミナトと対策委員会全員がフウカの方を向くが「なんでもないです!」と手を振って誤魔化す。

 

「……べ、別に、嫉妬ってわけじゃ……。ただ、私と居る時はあんな表情を浮かべないからちょっとひっかかっただけで特にそういうことでは無いというか何というか……!」

 

〝(それを嫉妬って言うんじゃないかな?)〟

 

そんな事を思うが言わないのが優しさだと判断した先生は微笑ましそうにフウカを見て優しい目をする。

 

そんな視線にフウカは頬をほんのりと赤くして「う〜」と唸っている。

 

 

 

 

 

 

一方ミナトの目は真っ黒で、光を灯していなかった。

 

 

「……ゔぁにたー……ゔぁにー」

 

 

うわ言のように何かブツブツと呟いているのはもう既に手遅れだ。

コミュ障には少し、否、かなりキツかったのだろう。

 

体の動きはカクカクとして、機械じみている。

 

さすがの対策委員会も悪ノリし過ぎたと反省したようで、もうマシンガントークはしていないが、今度はフウカと喋りたいのかフウカと横並びになる。

 

 

「……ん。わたし、砂狼シロコ。よろしく」

 

「えっと、愛清フウカといいます。その、改めましてありがとうございます」

 

「ん。……別にいい。……お近づきの印にこれあげる。」

 

「これって……スポーツドリンク?いや、栄養ドリンクですか?」

 

「……そう。受け取ってほしい」

 

「えっと、ならいただきますね」

 

受け取った栄養ドリンクの蓋を開けてフウカはそれを飲む。

 

「早速だけど聞きたいことがある。フウカはミナトの番?」

 

ブフォーーーーーーッッッ!!!

 

 

「うへ〜。シロコちゃんドストレートにいくねー。おじさんじゃなきゃ見逃しちゃう」

 

「ちょ、番って……!シロコ先輩!もっと……こう、表現の仕方ってもんがあるでしょ!?」

 

「あらあら〜☆」

 

『………!?(ピシッ)』

 

いきなり爆弾を投下したシロコに思わず飲んでいたものを全て噴き出してしまうフウカだが、こればっかりは悪くないだろう。

 

というか、ここで飲み物を渡したのは確信犯過ぎる。

 

ホシノはシロコの茶番にのってのらりくらりといつも通り。

 

セリカはシロコの言葉に訂正を加えるよう言うものの、チラチラとフウカとミナトに視線が動いている。

 

ノノミは……何を考えているのかよくわからない。笑顔である。

 

通信越しのアヤネは余程衝撃を受けたのか、ツッコミどころか通信すら機能していない。

 

先生はビチャビチャで何気に物的被害を一番に受けている。

 

ミナトは放心状態でそもそも聞こえてすらないだろう。

 

 

「げほげほ……。す、すいません先生!!その洋服が……!」

 

 

〝ううん。別にいいよ。いまのはシロコが悪い〟

 

「……ん!?」

 

「って、ち、違いますよシロコさん!わ、私とミナトは別にまだそういう関係じゃなくて……!」

 

「「「「「まだ?」」」」」

 

〝(ニコニコ)〟

 

「〜〜ッ!!言葉の綾です!」

 

 

「ほうほう……。よ〜しみんな集合ー」

 

 

フウカの失言に顎に手を添えてわざとらしく頷くホシノは対策委員会を集合させ、少し離れた場所で円陣を組むように集まる。

 

「やぁやぁみんなー。アビドス臨時定例会議を始めるよー。」 

 

『臨時なのか定例なのかどっちなんですかそれ?』

 

「まぁまぁ〜細かいことは気にしなーい気にしなーい。で、どう思うかねはいシロコちゃん!」

 

「ん。……絶対ホの字」

 

「アレで、す……好きじゃないなんてことはないと思うけど……」

 

「わぁ☆私知ってます。お互い好きなのにそれに気づいていないところとか少女漫画みたいですね☆」

 

「うへ〜。青春だねー」

 

「で、これ何の集まりなのよ」

 

「ん〜?面白そうなことが起ったから集めただけだけど?」

 

「親戚のおっさんか!」

 

「……ん。ここは、あの2人を()()()()()させて糖分を補給すべき」

 

「シロコ先輩はもうそれでいくの!?」

 

「はーい!私も賛成です☆」

 

「恋バナとか、おじさん初めてしたかも知れないよー。いやー、若いっていいね〜」

 

「ホシノ先輩、私達と同年代でしょ!?って、このやり取り何回やるのよ!」

 

 

 

対策委員会は内緒話の感覚だがバッチリ先生とフウカにも聞こえている。特にセリカの声がデカい。

 

〝みんな元気だね〟

 

「……穴があったら入りたい……うぅ」

 

先生はやはりニコニコとしており、フウカは頭に着けた頭巾を顔に当てて蹲っている。

 

最近こんなのばっかだ……と愚痴ってしまうのも仕方ない。

 

と、ここで先生がふとまわりを見渡せば、居るはずの人がいない。

冷や汗が流れる。

 

〝……フウカ、ミナトは?〟

 

「……え?」

 

先生の足元付近で蹲っていたフウカもその声を聞き顔を上げる。

そして、顔を青くさせた。

 

心なしか目元に涙が溜まっている。

 

「また迷子ぉぉ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「初めまして黒松ミナトさん。……いえ、()()()()()さん」

 

「……誰だ、お前」

 

「私のことはどうぞ黒服とでもお呼び下さい」

 

「…………で?」

 

「クックック……そう警戒しないでいただきたいのですが、まぁ、この見た目では仕方ありませんね」

 

「…………………………で?」

 

「そう怒らないでいただきたいですね。……要件は至極簡単な事ですよ黒神カイリさん」

 

 

 

私と契約していただきたいのです。

 

 

 

 




シリアス→ラブコメ→ラブコメ→シリアス


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