ボクは絶対にメス堕ちしない‼︎〜ソシャゲTS転生者が行く、メス堕ち道中〜   作:メガネズミ

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お久しぶりです!
リアルの忙しさに負けてました!明日からはもっと短いスパンで投稿したいです…


すっごい宿とすっごい温泉!〜怪しげな2人組を添えて〜【水着イベント】

やぁ、ボクだ。良い感じにカルに水着を見せられて満足したところで、そろそろ戻らないといけない事に気がついた。やばい。遊びすぎたかもしれない。割と本気で急ぎながら、トリィ達の元へ急ぐ。

 

 

走って宿を目指す途中。一瞬、灰色の着物を着た男の姿が見えた。思わず足を止めて振り返るが、そこには誰もおらず、気配一つなかった。気のせいだろうか?

 

「シー?いきなり止まってどうしたの?」

 

「今一瞬、鼠公が居たような気がして…」

 

本当に一瞬だった上、あの時のような嫌な気配が無かった事を考えると…違うかもしれない。でも、警戒はしておいて良いだろう。

 

「あいつが…⁉︎」

 

鼠公の名前を出した途端、カルの纏う空気が少しピリついた。いきなりの事で少しびっくりした。

 

「うん…呪印の方に影響は無いし、勘違いかもしれないけど…」

 

「何かあったら言ってね⁉︎その時は…僕が…‼︎」

 

ぐいっと顔を寄せてくるカルにびびって、一歩、また一歩と引き下がる。圧がすごい。そこまで恨んでたのかと驚いている。本来こういうのはボクの方がそうなるべきなんだろうけど。アレだ。怒ってる人が周りにいると、逆に冷静になるやつ。

 

「か…カル?そこまであいつのことを気にしなくても…」

 

「いや!だって君をこんな目に合わせた奴なんだよ?とても許せないよ…!」

 

「そっか…でもあんまり危ないことはしないでね?」

 

ちょっと注意しておいた方が良いかもしれない。この感じだと、あいつを見た瞬間に斬りかかるくらいするかもしれない。まぁ別にそれ自体は悪く無いけど、向こうが何か策を持っている可能性もあるし。

 

カルの方に意識を配りながら歩いていると、鼠公に似た服を着た人が多くなって来ている事に気づく。ここら辺は確か、調査していた時にも話に上がった施設が多くある場所だ。歩いている人に尋ねれば、「温泉宿」というらしい。着ている服は「浴衣」と良い、この宿での正装のようなものらしい。

 

 

集合場所に着いてみれば、少し遠くでトリィ達もあの浴衣を着て手を振っている。どうやら泊まれる場所を見つけたらしい。服から考えれば、横に見えるこの宿だろうか。

 

見たこともない、独特な造りをしている。広さとしては中々のものだ。こういう宿の相場は知らないけれど、こういった場所にしては安いらしい。かと言って食事が無いだとか部屋が狭いとかもなく、サービスも充実しているようだ。なるほど。確かにこれなら人が集まるのも分かるかもしれない。

 

その上、「温泉」というものがあるらしいのだ。何でも普通の風呂とは違い、天然の湯が湧き出しているとの事だ。中々風呂に浸かる機会もそこまで無いし、水浴びに近いだろうか?健康や美容に効果があるらしい。美容かぁ…うん…。

 

…あれ?前世では割と温泉には入っていたような気がしたけど…なぜ今まで忘れていたのだろうか?鼠公の服も奇妙ではあるものの、普通に着物の筈だ。記憶が薄れているのは理解していたが、まさかここまでとは。まぁ大したアドバンテージにはならないから良いけど。

 

「どう?目撃情報はあったかしら〜?」

 

浴衣に身を包んだトリィがこちらに駆けてくる。どこがとは言わないけれど、たゆんたゆんしている。やっぱでっかいなぁ…!少し恥ずかしそうに視線を逸らしたカルに代わって、分かった情報を伝えた。

 

「ねぇシーア?それ以外に…何かあったんじゃないの〜?」

 

ドキッとした。なぜバレた⁉︎確かにちょっとあったけれど。そんなに顔に出ていただろうか。さりげなく尋ねてみれば、バレバレだったと返事が返って来た。すごく恥ずかしい。

 

 

情報交換を終えたのち、少し話し合った結果、今日はもう休んでおき、明日探そうという事になった。鼠公の足取りは掴み切れてはいないが、闇雲に探しても無駄だろう。休んでおくのは賢明な判断だ。

 

宿の中はとても綺麗で、傷どころか汚れ一つない壁や床に驚かされた。ほぼ全てが木で出来ており、落ち着いた雰囲気を醸し出している。思わずふわぁ…とため息が出てしまう。何というか、とても安心感がある場所だ。独特な香りがするものの、嫌な感じはなく、むしろ爽やかだ。

 

案内された部屋の中は更に凄かった。記憶の片隅にある、和風のイメージそのままだ。確か「畳」だっただろうか?イグサからなるそれは、木とは違った柔らかさと雰囲気があり、ごろ寝したくなるほど落ち着けるものだった。多分カル達と一緒じゃなかったらノータイムで寝てる。

 

内装だけでなく、円形にくり抜かれた窓からは、海や砂浜といった綺麗な景色を一望できるようになっている。周囲に光る建物があまりないため、夜中は月光や星の光によってぼんやり明るくなるのだろう。夜空と一緒に海を眺めるというのも良さそうだ。

 

思っていた以上に良い宿だ。ここは鼠公関係なくまた来たいと思わせるくらいには良い場所だ。その上、更に温泉もあるときている。前世ぶりのまともな大浴場はとても楽しみだ。

 

ファスト王国の公衆浴場はお世辞にも言えないほどに酷い。ボロッボロの設備に加え、騒ぎ立てる人、酒を飲み始める人、たまに起こる暴力沙汰などまぁ酷い。そのため、普段は水浴びだとか個人の浴槽だとかを使うことが多いのだ。訓練所の大浴場?アレは…ボクが入ると毎回皆が逃げてっちゃうから入り辛くて…うん。

 

大浴場、それも露天風呂という事で期待に胸を膨らませて、トリィ達と一緒に入りに行く。当然男女別々だ。日替わりで男女の風呂が変わるらしく、明日も楽しみだ。混浴はある事にはあるらしいが、この宿にはないらしい。あらかじめ混浴用と決まっている宿があるとの事だ。

 

風呂場はとても広い。洗うスペースだけでも相当な数の個人用スペースと複数人用スペースの両方が用意されており、下手すれば全ての客が同時に入ってもどうにかなるくらいに用意されている。よくこれだけの広さで掃除やら何やらが出来ているな…と驚かされた。だってすごいよこれ?どう考えても過剰なくらいの広さだもん。確かに海から来た人たちが入る時間は被る可能性があるとはいえ、これはすごい。時間を気にせずに行けるのは確かに利点だ。

 

個人用スペースでも良かったけど、せっかくという事で複数人用のスペースで洗い始めた。トリィ達と背中を洗い合ったり、流したりしてお互いに距離を詰めようというような作戦でもある。まぁ今でも十分距離は近いけど。

 

「相変わらずトリィはでかいな!」

 

「ですね…私…なんて…ぺったんこ…なのに…」

 

「そうかしら?まぁ私は体も大きいから…」

 

「確かにトリィは全体的にでかいからねぇ…」

 

良い感じの世間話でもしようとしたのだが。…結局胸部装甲談義になるのは必然だった。だってほんとにトリィのはでっかい。浴衣越しでもやばい事になってたし。本人はそこまで分かっていない様子だったけど、本当にすごいと思う。

 

「むぅ…でもでも!私からしたらシーアだって十分だぞ?」

 

「うひゃあ⁉︎い…いきなり揉まないでよ!」

 

背中を洗ってくれていたクロが、突然胸を鷲掴みにした。驚いて声が出てしまい、少し恥ずかしくなる。

 

「ずるいよな!こんなにデカくて良い感じの感触してて…!」

 

「ちょっ…ぐにぐに…っ遊ばないで…っ…!」

 

クロの気が済むまで揉まれまくったボクは、息も絶え絶えで体を洗い終えた。まさかクロがあそこまでとは…!今度は上手くトリィになすりつけてやろう。そんな思考を読まれたのか、トリィが話を切り出す。

 

「ねぇシーア?気になってたんだけど…前より大きくなってない?気のせいかしら?」

 

「…そういえば」

 

確かに。前までサイズが合っていた下着なんかも、いつの間にか合わなくなっていた。成長期というにはあまりにも早いし、何かあるのだろうか?分からないでいると、向こうだけは分かったのかトリィがニヤニヤしている。ムカついたのでクロをけしかけ、ボク自身も巨大なメロンにダイレクトアタックを仕掛けた。

 

結果は…分厚い胸部装甲と理論武装に跳ね返されたクロミサイルがボクに直撃し、とても大変だったことをここに記しておく。

 

温泉自体はもの凄く良かった。室内の木で出来た浴槽は、柔らかい感じと少し滑りのある感じで心が安らいだ。前世とは違い、尻尾があるためよりダイレクトに感覚が伝わってくる。外の露天風呂は、正に至高のそれだった。手前はは木で出来た縁があり、それ以降はゴツゴツとした岩が並んでいる。怪我をしないようにある程度は削られているのか、湯に浸かっている部分はざらざらとした感触を楽しめる程度のものになっていた。

 

差し込んでくる少し冷たい夜風が耳を擽り、思わずチャポンと頭まで浸かる。すぐに顔を出してみれば、ちょうど良いくらいの感覚になっていた。ほんの少し寒い空気が流れ込む事で、温泉の温かさが際立っている。体から力が抜けていくようで、ふにゃ…っとなってしまう。何だろう。このまま入っていたら、ボクは猫になってしまう気がする。それくらい心地よく、溶けるかのような感覚だった。やっぱり温泉は最高だ。

 

温泉から上がれば、待っていたのは冷たい飲み物だ。キンキンに冷やされたそれは、身体中に染み渡ってなんとも言えない気持ちよさを生んでいる。失った水分を取り戻していることもあってか、体に力が漲るようだ。

 

そのまま紫色の浴衣に着替えて、夕食を戴く。ここでは割愛するけど、カルの浴衣姿はとても良かった。うっすら見える筋肉と上気した顔が凄く色っぽかったです。はい。

 

夕食に関して言えば。和食を知らない今世の舌でも十分以上に楽しめる凄い物だった。本来の和食であれば薄味に感じるだろうけど、ちゃんと濃さが僕たちの舌に調整されていた。また、味付けも独特なものが無く、食べやすいのに見た目が綺麗で繊細という、クオリティの非常に高いものだった。

 

寝室に戻り、トリィ達とたわいもない話をした後に寝ようと床につく。ちなみに今回の寝室の割り振りは、女4男1という事で男女別に二部屋借りている。流石にカルを同じ部屋に入れるわけにはいかないだろう。瞼を閉じて、ゆっくりと眠りにつく…。

 

 

 

 

…ダメだ。つけない。眠れない。どうしても鼠公の事が気になってしまう。すでにトリィ達は寝てしまったようで、雑談で夜を明かすことも出来ないだろう。仕方なく布団を抜け出して、寝室の外に出てある場所を目指す。そう、それは…温泉だ。

 

実はこの宿、温泉は入れ替えの時間を除いて自由に入れるのだ。いつ従業員が掃除しているのかは知らないが、常に綺麗なまま入れる事を考えてもやっぱりすごい。

 

改めて来た温泉はとても静かで、少し身体を動かすだけでちゃぷちゃぷという水の音があたりに響く。先ほどとは違ってボク以外に人が居ないため、貸し切りみたいになっている。

 

ふと一瞬、背後に気配を感じて振り向く。誰も居ない。音もしなければ、魔力反応も何もない。気のせいだろう。今はただ、この瞬間を味わおう。

 

 

 

 

 

「…っと危ないではないですかぁ!ワタクシの呪法が無ければ今頃…‼︎」

 

「そっちこそ!僕が音を消して無かったら終わってた…ってそうじゃない!お前…許さないからな!こんな状況じゃなきゃ…すぐに斬り捨ててるところだ!」

 

「何を…!貴様風情がワタクシを?笑止!こんな状況でなければこちらこそ貴様を…!」

 

 

 

 

…また何か聞こえたような…気のせいかな!

 

 

 

「覚悟しろよ!鼠公‼︎」

 

「貴様こそ!カルム・ディアス‼︎」




最後の2人組が見た光景はまた次回。
スチルとして用意してあるのでお楽しみに‼︎

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