ボクは絶対にメス堕ちしない‼︎〜ソシャゲTS転生者が行く、メス堕ち道中〜 作:メガネズミ
やぁ皆、強キャラ感を出してすぐに帰ったボクだ。昨日のダンジョンでの動きは…少々やり過ぎていた気がしなくもない。あのあと王様に褒められたとはいえ、介入し過ぎた気が…でもオーガトロールだったしなぁ…
深く考えるのはやめておこう。一旦は原作へ介入出来ただけで十分だ。にしても、今回の件は後になって気づいたがゲームの負けイベントで近いものがあった筈だ。けれど、あそこまで強い奴が出てきた覚えはない。せいぜい少し高難易度のダンジョンで、廃課金者が完凸させつつ限界までのレベルアップ、リタマラを繰り返せばギリギリクリア出来る程度の難易度だった筈だ。
何か裏で手を引いている奴がいるのか…それともボクの存在で何か変わっているのか。原作知識が役に立たなくなるかもしれないのは脅威だ。が、良く考えればそもそも今回の件にボクは何故か気づけなかったのだ。知っていた筈なのだから、事前に調査するなりできた筈だ。けど、思い出したのはカルム君達がダンジョンに入ってからだ。世界の修正力とでも言えるものだろうか?ある程度は道順に沿って動くようになっているらしい。
これから起こるであろう悲劇を完全に止め切るなんてことは最初から無理ではあるが、悔しいと同時に少し肩の荷が降りた。もっと小さな時にカルム君の父親を助けられなかったのか。その答えがそこにはあったのだから。
当分の目標、そして任務に関してのボクのスタンスとしては。なるべく良い方に動くようにしつつ、あそこまで大々的にではなくちょっとだけサポートする、という感じだろうか。
早速バレないように気配を消しつつ、カルム君達一行の後を追う。昨日あれだけの事が起きたのだ。ダンジョンに向かうわけではないようで、どうやら王城に向かうらしい。
…ワンチャンボクって王様に呼ばれない…?
騎士団長として合わないといけなかったりしないか?もしかしたら…という予想を前提に王城に着き、騎士団の執務室を通って先に王様と謁見する。話を聞くと、どうもカルム君達が王様に会いたがっているようだ。ちょうど良いからそこに居てくれと言われたボクは、いい感じに王様の横に立つ。これってボクが王様に会わなかったら居なくても良かったのでは?墓穴を掘ったかもしれない…
それにしてもどうしよう。団長として会うのはこれが初めてだ。緊張する。割と鉄面皮だと言われがちなこの顔は、親しい人との間柄じゃないと全然緩んでくれないのだ。緊張も相まってどんな表情をしてしまうのか。とても不安だ。どきどきしてしまい、自然と力が溢れてしまう。変な印象を持たれないだろうか。正直、めちゃくちゃ怖い。
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昨日の敗北のあと、僕達は王様の元へ行った。扉を開ける前から何やらピリピリとした圧力を感じており、王以外の誰かが発しているのだろう。少し怖くなるが、なんとか恐怖を隠して入室する。
そこには油断のない目でこちらをギロリと見つめる、この国最強の女が居た。ファスト王国騎士団長、シーア・フロールだ。
こちらを目にした途端、彼女から発される圧が一段と強くなる。身体が硬直してしまい、一歩も動けなくなりそうになったところを助けてくれたのは王だった。あまり圧をかけてやるな、と王が宥めれば。少し圧が減り、なんとか動けるようになった。
彼女は相変わらずこちらを見定めるように視線を向けているが、気にしないように頭を振って今回の件について王に報告をする。
ダンジョン自体は踏破出来た事。その後現れたオーガトロールに完膚なきまでにやられてしまい、間一髪で謎の白いローブの人物に助けられた事。せっかく期待して下さったのに、それを裏切る形になってしまった事。
途中僕達が『完膚なきまでに敗北し〜』と言ったあたりで騎士団長からの圧が一気に上がり、思わず倒れそうになってしまったがなんとか耐えきった。それを見た彼女は少し驚いたようで、わずかながら目を見開いていた。
王は僕の話を黙って聞いており、話終わったタイミングを見計らってこう告げた。「あれほどの敵が出現するという情報はこちらの非である。」「お主らの強さは十分に理解した、これからもよろしく頼むぞ?『カルム・ディアス』殿。」…と。
それを聞いて一気に気が抜けてしまいそうになった。もしこれで、冒険王の息子の偽物だと思われたらどうにもならなかった。国が管理するダンジョンには、王が許可を出さねば入れないような場所もある。全てのダンジョンを踏破する以上は、避けていられない場所なのだ。
帰り際に、王から提案をされた。ちょうどここにいる騎士団長に稽古を付けてもらったらどうかと。先ほどのように彼女からの圧が高まり、正直帰りたいくらいには怖かった。だが、強くなるためには必要だろうと稽古を申し込んだ。僕は剣術、クロエは体術、ウィズは魔法で、トリィは回復だ。気合いを入れ直さなければ。
そういえば、白いローブの人物についてははぐらかされていたけど…もしかしたら王の部下だったりするのだろうか?それなら驚かなかったことにも合点がいく。何やらトリィが騎士団長と内緒で話していたが…なんだったのだろうか。
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やぁ、緊張のしすぎで力が溢れていたボクだ。すごく威圧しちゃったみたいになってしまったのは残念だが…カルム君達の稽古を任されたし結果オーライだ!会話の途中で白いローブことボクの話題が出た時と、稽古の話が持ち上がった時はまた力が溢れちゃったけど…変に思われてないと良いな。
王様が宥める感じで言ってくれたのは良かったけど、そのせいでボクが威圧した感じになったのは…まぁ仕方ないか。トリィにはなんとか黙っててもらうしかないよなぁ…まぁ本人が言わないって事を伝えにきたくらいだから大丈夫だろうけど。ついでに印象の改善についてもお願いしておく。断られた。悲しい。
確かにトリィから言っても中々信じられないとは思うだろうなって。噂になっているボク、騎士団長としてのボク、素のボク。トリィや王様は素のボクを知っていて、団員達は団長としてのボクを知っている。カルム君達は…多分噂で尾ひれがついたボクを知っている。
なんとか今回で誤解を解いておきたいものだ。
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団長に連れられて来たここは、訓練所。早く鍛えてもらおうとしたところで、一枚の紙切れを渡された。これはなんだろう。奥の方で団員達がヒィヒィ言いながら握りしめている紙に似ているが…まさか。
…どうやらそのまさかだった。渡されたメニューをこなすまでは、直接稽古をしないらしい。クロエは反発していたが、団長の「この程度のメニューもこなせないのか…」という呟きを聞き取った事でやる気になった。絶対に見返してやるつもりらしい。
魔法を学ぶ事になっていたウィズはといえば、魔力封じの手錠を掛けられて紙を渡されている。団長曰く「魔法も良いが頼りきりになると終わるぞ」とのこと。逃げられないと悟って泣く泣くトレーニングを始めたようだ。
トリィは…1人だけ回復の練習をしている。確かトリィは元騎士団員。後衛としてのある程度の体作りは出来ているのだろう。死屍累々と化している訓練場を駆け回り、ひたすら回復している。
さて、僕も頑張らなければな…と思って紙のメニューを見る。気のせいだろうか?他の団員の10倍はあるような気が…まぁ出された課題はこなさないといけないな。早く団長に教えて貰えるように精進しないと。
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稽古を任されたボクだ。とりあえず体力作りを始めてもらう。有体に言えばレベルアップという奴だ。技術も確かに必要だが、それ以上に基礎能力が重要だ。そもそもステータスが足りなければ、どんな強力な技だって意味が無いのだ。
ここで困った事が発生する。それは、ボクが関われなくなるという事だ。訓練場にボクが居るだけで空気がピリついてしまうので、カルム君達を見る事が出来ないのだ。他の団員にもバレないようにする方法があれば良いのだが…あっ。
そうだ!白いローブを使えば良いんだ!これならバレないし!
Tips:
魔法使いのウィズはだらだらしがち
ウィズはだらだらする事がとても好きであり、喋り方からもだらだらが好きなのが推測できます。本を枕にしながら寝ることが多く、食う読む寝るの3つで休日が過ぎることもしばしば。ですがダンジョン攻略が関わってくると、やる気に満ちた彼女の意外な姿を見る事が出来るでしょう。
ア ホ の 子
分かったと思いますが、彼女はポンコツです
二章以降の掲示板回をいつやるか
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一章のように間に挟んでほしい!
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イベントのように章終わってから見たい!