ボクは絶対にメス堕ちしない‼︎〜ソシャゲTS転生者が行く、メス堕ち道中〜 作:メガネズミ
バトルボイス集の参考元とか色々調べて良い感じにしようと思ってます
衝撃の事実が発覚した。僕達を助けてくれた人物、白いローブの人ことシロ。トリィの知り合いであり、フランクな感じで接しやすく、桁違いの強さを持っていいて、意図していない事故とはいえ胸を触ってしまった人。彼女がまさか…騎士団長だったなんて…!
昨日は気絶したシロに会いに医務室へ行った。そこで色々あって、立ちあがろうとした彼女が僕を巻き込んでベッドに転んでしまい、その拍子にローブが脱げてしまったのだ。脱げた勢いのまま、彼女を押し倒すような態勢になってしまった事に関しては謝り倒したが。
彼女は途中まで赤面していたものの、ハッとするとみるみる顔が青ざめていき、僕を押し除けて逃げ出してしまったのだった。
とまぁ昨日はそんな事があったため、前回以上に気まずい。意図せず正体を知ってしまった事もそうだが、彼女が騎士団長だと知った状態でこれまでのシロの言動を思い返すと、彼女の事が分からなくなる。トリィが言うにはシロの方が彼女の素の姿らしいのだが…いまいち脳内で結びつかない。あんなに頼もしく、厳格で、凛とした雰囲気の団長が。まさかそうだとは考えても居なかった。
どんな顔をして会えば良いのだろうか。トリィの言う事を信じるなら今まで通りの態度で良いのだろうけど。彼女の方からしても、せっかくシロとして仲良くなれていたのに団長とバレてしまったのはショックだったんだろう。そもそも…なんで彼女はシロとして接触する必要があったのだろうか?別に団長として普通に素を出せば良いのに、それをしなかった…出来なかった?
トリィのシロはポンコツ発言、助けてくれた行動と相反するような王城での威圧。一見矛盾するそれは、文字通り彼女がポンコツだった場合辻褄が合うかもしれない。あの威圧は、意図するものじゃなかったとしたら?睨みつけたように見えたのも偶然、それか驚いただけとか…もしそうだった場合。団長としての接し方に失敗し、怖がられているのではないかと考えた彼女は他に手段はないかと考えて。白いローブを被ったシロとして関わる事を選んだのだろう。稽古をつけると言う事もあり、団長の姿ではより怖がられると考えたのだ。
確かにシロとしてなら、僕達に対する関係は助けた事がある程度だし、初めて会った時の無言にもリカバリーが効く。何よりトリィと話している時のような自然な感じが、彼女の素の性格である事を如実に伝えている。
それにしても…そうか。僕はあの団長に何度も…いや忘れよう。忘れちゃいけない事だけど、今は一旦頭の外に追い出すべきだ。一先ず彼女への対応は、今まで通り。シロとして接すれば良いはずだ。
少し緊張しながら訓練所に入ると、『シロ』が立っていたのだった。
————————————————————————
やぁ皆…ボクだ…
色々あって白いローブのシロがボクだとカルム君にバレてしまった。必死に隠そうとしたけれど、上手くいかなかった。
どんな態度で接すれば良いか分からず、とち狂ったボクはあろう事か『シロ』として訓練所に居る。なんで?自分でもよく分からないが、とりあえずシロとしてなら話せる気がしたのだ。
「おはよう!えーっと…シ…シロ?」
「うん!この姿の時は…一旦シロって呼んで?
まだボクも心の整理が付いてなくてね…ほら、団長としてのボクってなんていうか…堅物って感じでしょ?」
「確かに…ちょっと怖い感じかなぁ」
「ヴッ!実際対面で言われると中々…!
まぁボク自身も分かってるからこんな格好してるんだけどね…だって気にならない?多分カルム君の中でも団長の姿でボクみたいに喋るイメージ、ないでしょ?」
「その通りだね…正直未だに信じられないよ」
…割といい感じに喋れているのではないだろうか?あとはどうやって団長としての姿で喋るかだが…よし!模擬戦用の個室なら!あそこなら一応防音だし、偶に臨時で会議する時にも使えるセキュリティだから安心だね!
「ねぇカルム君?模擬戦用の個室に行かない?そこならこのローブを脱いで…団長として、本当のボクとして君に会えると思うんだ!」
「そんな部屋が…分かったよ!シロに付いてくね?」
なぜかトリィが遠くでキャーキャー言ってるが、無視。一体何に対してそこまで反応してるのか分からないが、多分碌なことじゃない。
カルム君を連れて、個室に辿り着く。入ったのを見計らって鍵をガチャンとかけると、ゴクリと唾を飲み込む音が聞こえた。カルム君緊張し過ぎでは…?ボクも気持ちを落ち着けようと深呼吸し、ローブを脱ぐ。引っかかっていた勢いでぴょこんと猫耳が揺れ、緊張のあまり耳が後方に反り返ってイカ耳の形になってしまう。尻尾は大きく膨らんで、身を守るように右腕に絡んでいる。どちらも分かりやすいくらいの、恐怖のサイン。カルム君もそれを感じ取ったようで、より緊張し始めた。
「え…っと…じゃあ!改めて、僕はカルム・ディアス!よろしく…お願いします?団長…」
「……シーア」
「え?」
「団長呼びは…イヤだから。シーア。フルネーム呼びもイヤだ。せめてシーア団長。」
「シーア……団長」
「それと、敬語もなしで」
「それは…」
「正直難しいのは分かってるけど、ボクはシロの時みたいに接してほしいと思ってる…良い…かな?」
「…うん!よろしく!シーア団長!」
「…!よろしく、カルム君!」
…嬉しい。ようやく名前で呼んでもらえて。色々な不安が無くなったこともあって、思わず頬がニヤけてしまう。勝手に上がる口角を止めようとしても、うまくいかない。恥ずかしくなってしまい、手で顔を覆った。
「どっどうしたのシーア団長⁉︎何か具合でも悪くなった?」
「………」
「ん…?これって…」
言いたくない。恥ずかしくて、とても言えない。名前で呼ばれて嬉しくなっちゃっただなんて。けれど、ボクの抵抗とは裏腹に。猫耳は前側にだらーんとして、しっぽはぴーんと立って小刻みに震えている。先ほどのボクの気持ちが伝わっているカルム君なら、多分気づいてしまっただろう。
「えぇと…その…シーア団長?その耳としっぽ…」
「い…言わせないでよ…?素のボクって感情を隠すの下手なんだから…!」
「ごっごめん!その…もし良かったら…」
カルム君が何かを言いかけた時、個室の鍵がガチャリと開く。入ってきたのは、騎士団の団員だった。
「お取り込み中失礼します!王が火急の用があると伝令を…!」
「…分かりました、すぐに行きます。カルム・ディアス、貴方はここで待機していて下さい。」
「えっ?ええっ…?」
一瞬で団長モードに切り替わったボクに、カルム君は困惑しているようだ。だが都合が良い。このまま置いてきぼりにして…
「はっ!その事なのですが、カルム・ディアス殿らパーティにも招集命令が掛かっております!」
「僕達も⁉︎じゃあ行くよ!」
「………」
「どうされましたかな?団長殿?」
「貴方の騎士団コードは?」
「はっ!自分はCO358であります!」
「…何でもないです。では行きましょうか。」
…どうやら、この国にネズミが入り込んだらしい。それも中々のやり手だ。こそこそ隠れて動いているようだが。猫のボクに噛み殺されないよう、せいぜい気をつけておく事だ。
Tips:
騎士団について
騎士団長であるシーアへの緊急招集がかかる場合、王は秘密裏に行うため、伝令を『決して』騎士団員を通して行いません。また、各騎士団員には隠しナンバーーである騎士団コード、通称KCがあり、これを答えられない騎士団員は居ません。
ちょっとシリアス風にしてみました
今日は少し短めです
二章以降の掲示板回をいつやるか
-
一章のように間に挟んでほしい!
-
イベントのように章終わってから見たい!