この作品では中学校での日常生活を書いていくつもりです。
ほかの作品のように頻繁に投稿できませんがよろしくお願いします。
あいててて。
畜生、まさか死ぬなんて。
俺はつい先日まで生きていたがとうとう死んだ。死因は心不全。
とうとう俺は俺の不幸に負けたようだ。それこそどこかの「不幸だー」が口癖の奴張りの不幸にあってきた俺だが十八歳まで何とか生きてきたのにとうとう死んじまった。
えっ、何でわかるって。
いや、見りゃわかるだろう。だって今こうして話しているの俺の葬式だぜ。
ほらなんだけ、死んだ人間の名前がここから見えるもん。
どう見ても俺の名前の八雲幸とは違うし。
なんでこうなったのかな。厄除け大社どころか、禍津日の神に生贄捧げる勢いで信仰したのに。
あ、でも信仰して本社を訪れた際には一週間だけ不幸にはならなかったんだよな。
さて、現実逃避はやめよう。
「あの、閻魔様でしょうか?」
「違う。というよりおぬし何故私の名前を言っておきながら私を認識できん?」
えーとでは八十禍津日神かな。
「そうだ」
「その、失礼かもしれませんがあなた女神でしたっけ?」
うん。この神様どこからどう見ても女性なんだよ。
美しい黒髪を足首まで伸ばし、ほっそりとしたスタイルに一部はどんと突き出していて。
「これか? お前の望んだ体にしてやったというのに文句があるのか?」
「望んだ?」
「そうじゃ、おぬしが私の体が女だったらなと参拝していたろうが」
って、たしかにあの時そう思った。
「じゃあ、これって」
「おぬしの理想の姿じゃな」
な、なんてことだ。
「どうした、頭を抱えてふるえておって」
禍津日神が何か言っているがそれも気にならない。
俺は勢いよく頭を上げ、
「すでに死んでいるが結婚してください!!」
一世一代、いや死んでるから一生最後の告白をした。
「は? いやいや待て待て。なぜそうなるんだ!?」
「一目ぼれです」
そう、確かに俺の理想の姿だからこそそうなったのかもしれないが本当に俺は彼女に心を奪われたんだ。
「な、何を言っている!
私の体はあくまで神の特性で作り上げた物だし、何より穢れと
彼女はそういうが俺はそう思わない。
「確かに体は偽物かもしれない。穢れや禍を司るかもしれない」
「そうじゃろう。じゃから」
「それでも俺を救ってくれたのは貴方だけなんだ」
一週間だけ訪れなかった不幸。たったそれだけだったかもしれないが俺にとってその一週間は幸せだったんだ。
「不幸を取り除いてくれたのは貴方だ。俺を救ってくれた存在を愛して何が悪い」
俺が言った一言に禍津日神は
「私なんだぞ? ほかの神々からも拒絶されるような神である私だぞ?」
「それでもかまいません。俺は貴方を愛しています」
その一言ともに禍津日神は泣き出した。
「わが父は私を穢れとして捨て、ほかの神々は侮蔑しかよこさなかった。
そんな私だがお前は愛してくれるのだな」
「はい。俺はあなたを愛します」
急なことだったかもしれないがそれでも俺は彼女を愛し、彼女は俺に救われたのだ。
「すまぬ。もう少し抱きしめてくれ」
「大丈夫。抱きしめていますから」
俺と彼女は今抱きしめあっている。
「幸、話がある」
「話?」
彼女はしばらくすると俺から離れ話し始めた。
「今のお前は私と結婚することはできない。
ほかの神なら問題ないが私という神が死んだ人間の魂と結婚することなどわが父をはじめ神々は許しはしないだろう。
だからこそ、私と一緒に生き変えってくれないか?」
「もちろん。たとえそこが地獄でも俺は貴方とともにいれば満足です」
「ありがとう。生きている間に力をつければほかの神々も文句を言えなくなるだろう。いや、たとえ生まれ変わってそこまでの力は手に入らずともまた生まれ変わればいい。
神話の頃の力などもはや我ら神にはない。お前が英雄と言われてもおかしくないほどの力を持てばお前も神として私と付き添うことができる」
「なら、英雄になってやればいいんですね?」
「うむ。だがおそらくほかの神も何らかの方法で私らの邪魔をしようとするだろう。
私がお前に力をやる。かつて、わが父がわが兄弟を斬り殺した天羽々斬とそれを扱える才を与えよう」
「それがあれば、貴方を守れるのでしょうか?」
「それだけでは無理だ。才を育てて、だれにも負けぬ強い意志を持って初めて戦いに勝つことができる」
俺と彼女はそう言い、生まれ変わった。